『 2024GW 熊野古道を歩く 中辺路編④ 』

5/4(土)晴れ

 本日の行程は若干余裕があるため朝6時より古道歩きのスタート。

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 しばらくは舗装路を歩き、林道交差から山道へ入る。

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 どこまでも伸びる杉林の中を歩く

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 八丁の堀割

 登り下りを繰り返していくと亡者の出会いという心霊スポットだ。

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 昔々、霧立ち込めるこの山道で、すれ違う人はすでに亡くなった人。
 そうとは気づかず挨拶をするとフッと消えてしまうそうな。


 しかしお天気良く眺めも良い今日この頃、そんな怖い目に合うことはなかったのだよ。

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 色川辻から石段を登り、舟見峠へ。

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 舟見峠(883m)

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 舟見茶屋跡

 舟見峠の山頂に舟見茶屋跡。東屋があり展望が開けので、ひと休みして遠くの海を見やる。

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 まだまだ下界は遠いのだ。

 このまま山道を下り続けるのだが、下りの石段となると左足首の痛みが激しくなり、おじいちゃんの歩幅と化す。

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 ケガ怖い

 登り坂や下り坂、登りの石段は痛みも我慢出来て歩けるのだが、下りの石段はもうどうにもならん。
 痛みに耐えかねていると、見かねた巡礼旅人がロキソニン湿布と錠剤をくれた。神様かと思い大変感謝したよ。

 ロキソニン湿布を貼るとすぐにプラシーボ効果が表れ、まるで無傷のように歩け出したから摩訶不思議。
 熊野古道は本当に霊験あらたかだ。

 交通の要所であった登立茶屋跡を過ぎるとだだっ広い公園にでた。

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 登立茶屋跡

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 那智高原公園

 芝生が広がるも、半ば廃墟と化した誰も来ないであろう那智高原公園を通り抜け、最後の下り坂をひたすらに下る。

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 大雲取越道標 最後のNo.1

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 阿弥陀寺へ向かうかけぬけ道の分岐点

 そして。。。

 ついに熊野那智大社・那智山青岸渡寺の境内に到着❗

 まずは完成したばかりの役行者お堂が出迎えてくれた。

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 New行者堂

 朝、地蔵堂休憩所を出発してから、わずか3時間で那智大社まで来れた。

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 いきなりスゲー眺めが飛び込んできたよ

 境内はとても広く、GWも相まってか、参詣客がここぞとばかりにわんさかだ。あと平安貴族のコスプレもチラホラいるよ。

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 那智大滝が水源の延命清浄水

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 観世音菩薩様

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 青岸渡寺

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 役行者堂と青岸渡寺の御朱印

 青岸渡寺をお参りして御朱印を頂いたあとは、隣接する那智大社の本殿をお詣りだ。

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 いよいよ那智大社へ

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 参詣客が多い那智大社

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 御本殿

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 平安貴族かと思ったらコスプレイヤーだった

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 熊野那智大社参詣

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 御縣彦社もお詣り

 御朱印を頂いたら、名物のひとつ、日本一大きなおみくじを引いた。

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 御縣彦社と那智大社の御朱印

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 結果はなんとも言えない「吉」

 映えアングルの三重の塔と滝を眺め、メインイベントは飛瀧神社にある国の名勝・那智の滝だ。

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 最も有名な構図

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 落差133mで遠くから見ても、近くから見てもいずれも圧巻。こりゃあパワースポットだわいな。
 これまでの苦労が報われる思いで感動もひとしおだ。

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 飛瀧神社鳥居

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 境内

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 よろこびの舞

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 滝に近い拝所

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 鳥居と御滝

 熊野那智大社の全貌を約2時間半ほど参詣に費やし、そろそろ熊野那智大社を後にする。

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 滝壺から長い階段を登り戻る

 駐車場渋滞が激しい那智大社参道のお土産通りを冷やかし歩き、下界への出口、267段の石段がある大門坂を下りる。

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 大門坂

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 巨木、大木通り越して巨木

 もう左足首はそれほど痛くないので苦ではない。

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 夫婦杉の天然な門

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 多富気王子は熊野九十九王子最後の王子

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 那智大社の入口となる大門坂

 多富気王子を過ぎると大門坂も終わり、田舎風景がのどかな那智川沿いの集落とそれに伴う熊野古道を海に向かって歩いていく。

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 市野々王子

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 尼将軍供養塔を経て、補陀洛山寺へ。

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 補陀洛山寺

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 御本堂

 このお寺さんも世界遺産登録されており、境内には熊野三所大神社と浜の宮王子もある。

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 浜の宮王子も同じ境内にある

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熊野三所大権現

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 街道沿いに振分石

 海沿いのJR那智駅に到着したところで、一旦お昼ご飯タイム。

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 道の駅・なち併設のJR那智駅

 後半戦は、JR那智駅からバスを利用して、熊野速玉大社までの間にあるスタンプを押せるとこまで押していこう作戦。 

 古道歩きはこれでひとまず終了として、あとはバスに乗って進んでも良いという新ルール発動。時間がないのでね。

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 まずは14:38発のバスで港口バス停へ15:00着約3km。小狗子峠登り口でスタンプ。(滞在時間20分)

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 小狗子峠

 バス停まで急いで戻り5分待ち、お次はバスに約40分乗車して広角バス停へ約5.6km。

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 海沿いの国道、車窓は最高だ

 高野坂登り口まで歩き、スタンプ押印。(滞在時間30分)

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 海沿いの線路が南国を感じさせて夏気分。海で遊びたい気分だ。

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 バス停まで戻ったら、20分待って来たバスに乗車。

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 神倉神社前まで約10分2kmのバス旅だ。
 ここからは熊野速玉大社まで歩きとなる。

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 町から見える映えスポットがあるらしい

 まずは、神倉神社。

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 神倉神社の両部鳥居

 権現山の南端の断崖絶壁に社殿があるので、そこに辿り着くまでには500段もの急峻な石段わ登らなければならないのだと。

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 終盤に来て果てしなく続く階段のキツさったらない

 胴切坂、大門坂に次ぐ乳酸パンパンスポットとして、激坂認定ですよ。

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 すごい絶壁に張り付く神社

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 さすがは高所、眺めはは抜群なのである

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 そして帰りは落下注意だ

 神倉神社のスタンプを押したら、いよいよ熊野速玉大社に参詣へ行こう。

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 ついに熊野三社のラスト八咫烏となった。

 しかし、時間は17時を回っている。御朱印も頂きたいが社務所は開いているのだろうか。とりあえず向かおう。

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 熊野速玉大社に到着


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 熊野権現の両部鳥居

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 速玉大社参詣曼陀羅

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 世界平和を祈る、柳の御神木

 運の良いことに社務所は開いており、御朱印もスタンプも頂けた。

 夕刻なので貸し切りかと錯覚するほど参詣客はおらず、心置きなくゆっくりと参詣することが出来たのは最後にしてとてもラッキーだった。

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 ほぼ誰もいない夕刻

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 御本殿貸し切り状態

 今回の旅の中でこれまで集めてきた中辺路スタンプも残すところあとひとつ。町中に位置する阿須賀神社のみとなったが本日はタイムアップ。しかしこいつは明日の朝いちで終わるだろう。

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 新宮市の夕まずめ

 熊野三社詣。

 紀伊路、中辺路と延々歩いて来て今日で8日目。

 なんとかここまで歩いて来ることが出来て嬉しい。

 身体はアチコチ痛くてボロボロだけど、気持ちは晴れやかで達成感がふつふつと沸いてくるよ。充足感が堪らない。

 熊野古道に感謝だな。熊野三山詣りにありがとう。

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 達成感と共に寂しさも…

 『熊野古道を歩く』踏破は成功したし、このまま調子に乗って縁起続きと言うことで、ウチに帰る前に寄り道しながら伊勢神宮も参詣しようと決意したナオキーズ!であった。

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5/4(土)晴れ
行動時間10時間半
距離29.6km(バス移動距離含む)


 あの忘れられた名旅ブログ
 『ぶらっと、旅る。』が、
 帰って来た

 2024GW・ナオキーズ!旅日記がついに再始動!!

 最新作は題して、『世界遺産・熊野古道を歩く』

 紀伊路120km、中辺路100kmを踏破して、世界遺産・熊野大社三山を目指せ!!!


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