『 2024GW 熊野古道を歩く 中辺路編③ 』
5/3(金)晴れ
朝5時半行動開始。本日から中辺路ルート中盤戦のキモ、小雲・大雲取越を攻める。
まずは請川の小雲取越登り口から歩き始めるのだ。
請川の入口
平安・室町時代の熊野三山詣りの正規ルートというのがあり、
①-熊野本宮大社を参詣して熊野川を舟で下る
②-熊野速玉大社を参詣して海沿いを陸路で那智の滝へ向かう
③-熊野那智大社を詣でたら、三山詣りの巡礼終了、となる。
そして京へと帰るのだが、帰路は那智大社からは大雲取越・小雲取越の山麓を越えて熊野本宮大社へ戻り、中辺路、紀伊路と、これまで歩いて来た道を遡り京の都へ帰るというのが平安・室町時代の本来の行程とのこと。
しかし今回ナオキーズ!の行程は、熊野本宮大社から川下りせず②と③が入れ替わるため、陸路で小雲取越・大雲取越を越えて熊野那智大社→熊野速玉大社といった正規とは逆のルートとなる。
早朝の心地よい空気の中、緩やかな登りが続く。
松畑茶屋跡
万才峠分岐
ひとまずは最初のポイント、百間ぐらへ。
百間ぐらからの眺めは最高らしいが、まだ眼前はガスっており眺望はほぼ全滅だ。
ここから一旦下り始め、賽の河原地蔵、石堂茶屋跡と越えて行く。
賽の河原地蔵
石堂茶屋跡の東屋
足取りも軽快に桜峠を越えて桜茶屋跡へ。
桜峠(466m)
桜茶屋跡
眺望も映える山道をさらに下り山道を小和瀬橋を渡ると、いよいよ小雲取越の山越えが終わる。
朝が終わり晴れた午前
杉林の中を歩く
尾切地蔵
小雲取越が終わり、見えてきた集落
小雲取越案内図
小和瀬橋
赤木川を渡る。かつての小和瀬の舟渡場に東屋とスタンプ堂があり、しばし休憩だ。
赤木川
小和瀬の渡場
スタンプ堂
こまめに押して集めてく中辺路スタンプ
青空が似合うのんびりとした雰囲気の小口集落に辿り着いた。
お天気も回復したので陽射しが強く日焼けが怖い。
小口集落では唯一の補給処となる「南方酒店」で食料と水を確保した。
熊野古道のオアシス、南方酒店
大雲取越登り口からまた山道へと戻る。
外国人旅行者の方が多い熊野古道
英語道標
古の巡礼路
円座石
楠ノ久保旅籠跡、水場のある東屋
水場
この先からは、突然の長い長い急峻な石段の登り坂が続く。
乳酸がわんさか溜まる
その名も『胴切坂』
おそらく熊野古道で一番の難所であろう。
登山経験者でも嫌気が差す約600mの標高を上げる急登「胴切坂」は、途中からマウンテンハイにならないとやってられない程キツかったな。
心臓が爆裂しそう
そうして辿り着いた越前峠は熊野古道の中でも標高が高い峠だった。
越前峠(標高870m)
次の石倉峠も越えると全身ヘトヘトで、左足首の痛みも尋常ではない。
登りなら足の痛みは我慢出来る
石倉峠も越えた
支流がひとつになる水場でひと休み
なんとか気合いで地蔵茶屋跡まで頑張った。
休憩スポット
地蔵堂のお地蔵さんたち
地蔵茶屋休憩所
なんだ、この快適空間は・・・・ 電気が点くし電源もあり水道も使える。
休憩所の前には自動販売機が2台、トイレあり、テントが張れそうな平地もある。
まるで山の中の文明のオアシスではないか。
到着時刻15時半とまだ陽は高いが、ここらで本日の古道歩きは終了しようぞ。
ここで、一旦鋭気を養う英断を下したのは、決して甘えではないのだな。
5/3(金)晴れ
行動時間10時間、距離19.4km
『ぶらっと、旅る。』が、
帰って来た
2024GW・ナオキーズ!旅日記がついに再始動!!
最新作は題して、『世界遺産・熊野古道を歩く』
紀伊路120km、中辺路100kmを踏破して、世界遺産・熊野大社三山を目指せ!!!
血沸き肉躍る最新放浪旅日記
配信中!!
ランキングに参加しています!