「 旧31番札所・第34番札所~第36番札所 」
 
 「御朱印さんぽ」という名の『伊豆88遍路』は今回の旅まで続くのであった。

 その名も「御朱印さんぽ・河津編」

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 河津はこの時期(2018.2.25当時)、河津桜まつりの真っ最中であり渋滞や混雑が予想されたが、早咲きの河津桜も連日の急な気温低下の影響で6~7分咲きが良いとこだったので思ってたほどの人混みではなかったのは幸いだったぜ。

 それでも日曜日ということもあるから行楽の雰囲気があるし、ちょっとした観光客気分。厳粛な遍路旅なんて似合わない浮かれっぷりを俺は発揮し、「御朱印さんぽ」の名のもとに!本日の旅路を記録したいと思う次第でありんす。

 「 御朱印さんぽ① 真乗寺 」

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 まずは稲取を越えて、河津町に入る手前の今井浜海岸へ寄り道しての「真乗寺」。境内にはご立派な河津桜がここぞとばかりに咲き乱れとって、もうほんと超いっぱいのメジロが、あーでもねー、こーでもねーと、ピーチクパーチクやってたよ。メジロってほんま良い声で鳴きますわね。。。トリモチで捕獲したいが確か獲っちゃダメな小鳥さんなんだよなぁ。

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 メジロだらけなのに1羽も写り込まないのは空が曇ってて汚いからだ

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 御朱印にはいたよ メジロ


 「 旧31番札所 称念寺 」

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 うおっ!? デジャブか!!??って思うほど河津桜をゴリ押しにきている境内なので「真乗寺」「称念寺」の区別が一瞬つかなくなっちまった。

 ここ「称念寺」は昔は豆州八十八ヶ所の霊場として名を馳せていたんだろうがどういう訳か今じゃハズされて「旧31番札所」なんつー微妙な1寺と化している。

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 河津三郎の菩提寺としてがんばってきたのにな。どーしてそうなった?って試しに御朱印押してくれたお寺のおばちゃんに聞いたら「ねー、いつのまにか入ってなかったのよ。なんでだろうねぇ。」と、なんとなく真実は大人の事情で言っちゃいけねえような口ぶりだったもんだから(やべー、聞くんじゃなかった)って心の中で思いっきり恐縮・・・・ 会話もストップ。

 そそくさと退散だ。

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 「良縁吉祥」って書いてもらった方は手書きの御朱印


 「 第36番札所 乗安寺 」

 今日予定してる伊豆88遍路は3寺で海岸から山に向かって河津川沿いの桜並木を横目に見ながら北上してく予定。そうすると伊豆88遍路的に巡る順番が第36番→第35番→第34番と今日は逆打ちしていく形なる。あしからず(どーでもいい(-_-;)?)

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 師匠を逃がすために貸してあげたのね エライぞお万

 日蓮宗のこのお寺には、徳川家康の愛人・お万の方が乗ってた女駕籠が本堂内に吊るしてある。これまで巡ってきた寺の本堂の天井からもよく駕籠が吊るしてあるのを見かけたが、名前だけでも知ってるヤツの駕籠ってーのは初めてみた。女駕籠ってだけあって小せえな。これに乗った和尚はよっぽど窮屈だったろうに。でも命かかってっから「狭いですッ!」とか言ってらんねーね。。。

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 「 寄り道 谷津河津八幡神社 」

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 伊東市の「第27番札所・東林寺」からお付き合いのある河津三郎とその息子・曽我兄弟。いままで寺系だったけど、ここにきて彼らを祀る神社発見。残念ながら御朱印はない。

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 手前に鎮座しておられる力石なるものを持ち上げて筋トレしてた河津三郎(安心してください、穿いてますよ)は相撲が強くて力持ち。でも、領地争いをしてた工藤の策略でスナイパー(弓の名手)に暗殺された。

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 子供の頃に親父(河津三郎)を暗殺されてからというもの恨みだけを糧に成長。源頼朝が大軍を率いた巻狩りに2人だけで斬り込み、同行してた工藤を見事成敗。これは『正当なる仇討ちである!』と頼朝公にことの経緯を言上しようと本陣へ駆け出す兄弟2人。
 だがしかし。いくら仇討ちとはいえ工藤はすでに幕府の要人。事情はみんな知ってるが見過ごすわけにもいかず、すわ一大事。強者どもが行く手を阻むを文字通り斬り開き、薙ぎ倒し、蹴散らすも多勢に無勢、あえなく討たれ兄弟共に涙の早世。TOO YOUNG TOO DIE 天晴れだ。

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  河津桜まつりメイン会場の河津川河岸のさくら並木。まだ6分咲きほどで満開じゃねーね。


 「 第35番札所 栖足寺 」

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 栖足寺。 通称かっぱの寺。

 日本を代表するUMAである「かっぱ」。この寺には河童にまつわる話が残ってて「まんが日本昔ばなし」の中で「かっぱのかめ」ってタイトルでアニメ化もされてるってよ。

 本堂内には、ギャラリー河童という名のかっぱ天国が広がり兎にも角にもかっぱ、河童、KAPPAで溢れかえってんじゃん!!

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 こんなの川で見つけたら即、捕獲

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 かっぱのおんなは肉感がエロいと子供の頃から思ってた

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 おそらくコイツ(黄桜)の影響がデカいと思われる

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 かっぱグッズは際限なくあるからコンプは不可能だよな…

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 教会みたく寺の窓ガラスとして採用したらいい

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 御朱印ではない 今年の抱負でもない

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 ただのキュウリもこの寺ではお守り級のあつかいに

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 御朱印ですら絵葉書の領域 UMAの成せる業 アートだな

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 御本尊も河童の当て字かなんかですかね?

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 見開きかっぱ御朱印に狂喜乱舞した 必殺キュウリ封じ!!

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 なんと期間限定御朱印の和紙から桜の香りが… 小躍りした

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 寺の宝には時間が合わずに断念 残念 無念・・・・

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 UMAの痕跡探し隊・隊長ナオキーズ!だから、御本尊なんかそっちのけで、そりゃもうものすごい楽しい時間を過ごしちゃった。至福の時間やったで~

 あと、庭になんでか烏骨鶏がいた。

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 「 御朱印さんぽ② 南禅寺&仏像展示館 」

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 ちょっとした山道を10分くらい登ると出てくる南禅寺。そこに隣接する「伊豆ならんだの里 河津平安の仏像展示館」に展示されてる仏像はかなり古い貴重な仏像群なんだって。

 なんでも今の南禅寺の建つ場所に、昔々、那蘭陀寺(ならんだじ)という広い境内の本堂にいっぱい仏像があったんだけど、山崩れが起きてお寺もろともいっさいがっさい土砂で流されてキレイさっぱり全部が土中に埋まっちゃったそうな。
 普通なら木造の仏なんか土に何百年も埋まってたら腐って土に還るもんだけど、この辺りの土質が粘土質の赤土で、仏像自体がコーティングされて地中に保管されるなんてな奇跡が起こったもんだから国宝級の古い仏像がいくつも発見されたんだとよ。

 すごいね、御仏の力だよ! …いや、粘土の力か。。。

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 真ん中の三体は埋まらなかったブツ だいたい平安時代のブツ(拾い画)

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 「 御朱印さんぽ③ 涅槃堂 」

 さてさて、先を急ごう。次の目的地は「日本三大寝釈迦霊場・涅槃堂」だぞ。俺の大好きなニルヴァーナだ。

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 涅槃とは。

 煩悩を捨て去り悟りの境地に達することを「涅槃」という。 

 ブッダが80歳の生涯を終え入滅した時、あぁこの人ついに極楽に昇りつめちゃったねってことも「涅槃」という。心臓が苦しいから上にして左半身を地につけて横たわりながらお腹痛いのも我慢してたんだけどそのままの格好で成仏。なので涅槃像はブッダが気持ち良く昼寝してるみたいな恰好(寝釈迦像ともいう)してるから俺はすごく好き。

 とくにそのそばで同じような格好で昼寝したりするのが好き。

 東南アジアを旅行中、クソ暑い日中歩き回って汗だくなったりすると、お寺の涼しい本堂に避難して寝釈迦像と一緒に昼寝。時折り冷たい風がふわ~~~なんて吹き抜けていくと夢うつつの中、俺は思った。
「…ここは極楽浄土 このまま涅槃して目が覚めなくてもOK」と。

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 思ったより大きくなくてなんでこれが日本三大寝釈迦なんだかよく分からんかったけど、沢田集落の人たちに昔っから何かあると頼りにされて大事にされてたみたいだから、お堂というより町内会館みたいで下町風情がいい感じだよ。

 甘茶も配ってたし、御朱印なんか河津桜まつり期間中しか配布してないってまじラッキーだった。

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 「 第34番札所 三養院 」

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 さっきの涅槃堂はここ「三養院」の住職らが法要のときの控えのお堂として使用してたんだと。控室に寝釈迦って贅沢だな。

 贅沢ついでにこんなものも発見したよ。本堂の天上から吊るしてあった「駕籠」。どうやら「駕籠」ってもんには厳しい制限があって大名とか医者とか特別なひとしか乗れないものだったんだって。

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 これは檀家さんが住職のためにわざわざ用意した「駕籠」で高級車をプレゼントしたようなものなんだな。えらい坊さんだったんだろうなぁ。

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 「 御朱印さんぽ④ 慈眼院 」

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 「慈眼院」に隣接して「禅の湯」っていうユースホステルみたいな最新宿泊施設があった。古いお寺さんの境内に真新しい鉄筋の建物があるからビックリだ。

 御朱印も「禅の湯」の受付で頂くという寺っぽくないシステムでスタンプラリーと言ったほうがうってつけ。泊まってみてーなあと思ったら割と高くて予約もいっぱいで人気のお宿だった。

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 「 寄り道2 七滝かどや・踊り子温泉会館 」
 
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 伊豆の踊子の舞台なってる「湯ヶ野温泉」『踊子最中』を見つけたので小休止。なにを隠そう以前ナオキーズ!は最中マニアと呼べるほど『最中』にどハマりしてた時期があり、ご当地最中にはいまだに目が無いのである。

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 河津を天城峠方面に向かっていくと「河津七滝」という観光名所に行きつく。ここはループ橋の真下にあり、「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎もわさび丼を喰いに訪れたご当地B級グルメスポットでもあるんよ。

 今回の「伊豆88遍路&御朱印さんぽ河津編」のラストにふさわしいんじゃねえか!?と思い行ってみると、某かどやさんは14時で閉店。ムダ足であった。。。

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 終了のお知らせ・・・・ 五郎さん


 しゃーねぇ、温泉に浸かって帰ろう。

 河津の中にもそれぞれの集落ごとに温泉があるから選び放題でどーしましょ!ってなったけど結局無難な「踊り子温泉会館」へ。
 しかし、設備はスーパー銭湯と変わらず、せっかくの峰温泉なのに沸かしてあるってどゆこと?河津川沿いの桜を眺めながらの露天風呂まで沸かしてるのかい!?露天風呂自体は気持ちが良いが、こういうの知っちゃうとやっぱりサウナが一番良いわ~~ってなるのな。

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 今日の行程は前半のやる気に比べて後半はやっつけになって、最後はグダグダで終わってくって流れになったから、まぁ、こういう日もあるさって反省しながら夜ごはん喰いにお蕎麦屋さん入ったら美味しいお蕎麦が出てきたので終わり良ければすべて良し。

 時盛そば、ごっつぁんでした

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  Izu,Japan 25/feb/2018  From Naokys!


 あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』
 2018最新作は『 伊豆88遍路 』2018/1/13からヒマをみて伊豆半島を車でお遍路。
 地元を舞台に御朱印集め、ジオ、B級グルメ、温泉とゆっくりぶらっと旅りたい。

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