「 安東河回村 」

 9月19日 

 世界文化遺産安東河回村は600年の歴史があり、当時と変わらぬ生活を貫き通していたら世界遺産として守られることになった村。

 もちろん村人も先祖代々この地に住み、ここで培われた伝統芸能こそが仮面劇の「河回別神グッ」重要無形文化財だ。
 
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 河回村に入村する前に、まずは隣接する「河回世界仮面博物館」へ行こうではないか。

 はっきり言ってコーフンしている。世界中の人形劇、仮面劇、舞踏などの伝統芸能をこの命尽きるまで見尽くしてやろうと常々思っている民族伝統芸能研究家・ナオキーズ!はこの博物館の名前を聞いただけでも血が騒ぐのに、そいつが今目の前で、「早よ、入れ」と口を開けて待っているのだよ。

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 コーフンして入館してすぐに自撮り 

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 韓国にはまだ見ぬ仮面が存在しているらしい

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 こんなヤツラに街でカラまれたら有り金渡すよね?

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 河回仮面劇に使われる伝統お面

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こんな感じで踊るのか 生ライブが楽しみである
 
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 中国 京劇のお面

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 タイランド 仮面舞踏劇の衣装とマスク

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 インド ラジャスターン地方の人形劇のやつ

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 ベトナム ハノイの水上人形劇

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 インド 各地方の神様マスク

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 スリランカ コーラムの仮面舞踏劇

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 インドネシア バロンダンス

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 モンゴル 宗教的仮面舞踏チャム

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 チベット 密教仮面舞踏

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 スペイン 仮面舞踏会

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 ラテンアメリカ アステカから現代までの仮面の数々

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 日本 見慣れてるけど怖い系の面

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 アフリカ 暗黒大陸を感じるアミニズムさ

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オセアニア 狂気の原住民・マッドマン やべー

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 河回世界仮面博物館、なんという楽しいミュージアムなのだろうか。

 世界中の国立博物館やら民俗博物館やらのひとつの展示コーナーとして存在してたり、小っちゃな個人経営の仮面舞踏家たちが営んでる博物館とかは行ったことあるけどもこんな規模ではない。ここまで世界中の仮面マスクに特化した博物館にはお目にかかったことはかつて無く感服する次第でありました。

 1Fは韓国のマスク展示で2Fは世界のマスク展示。

 収集癖のあるナオキーズ!は自分の知ってるモノ達がこうやって一堂に会すのを観てよだれダラダラ垂れてました。

 だって大好物なんだからしょーがねえ!

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 コーフン冷めやらぬのでランチタイムで小休止

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 安東名物・焼塩サバ定食 ホッケサイズの塩サバは骨までカリッカリなのに身は分厚くて柔らかくてホクホクだ。納豆汁は臭いけど日本人向けの味。小皿がコリアンしてる以外は日本食だよ。

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 河回村のお散歩開始

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 ライスフィールドが広がり青い空も広がる

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 村というよりもこじんまりとした小さな集落 

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 自販もあってちゃんと生活が根付いてる

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 ツーリストさえいなきゃ本当にのどかな田舎

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 沖縄の離島みたいにゆるいぞ

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 ちゃんとした教会もあります

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 綿花畑も収穫の時期

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 カプサイシンが育ってます

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 ツーリストはカートを借りて村を周ることが出来るのだ

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 外貨獲得のためのお土産屋も常設

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 村には花があふれてた コスモスも大量

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 自宅を花で飾る人生の余裕

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 村唯一の市場 なんでも売ってるって訳でもない

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 無駄なくぐるりと1周しながら村を見学することが可能

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 迷うほど広くないが看板もあるよ

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 村の川向こうにある芙蓉台

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 安東河回村、訪れた日は天気も良かったし空の青と瓦屋根のグレーと田畑の緑がマッチしてのどかでのんびりとした気持ち良い村だった。

 もちろん観光客だらけなのは致し方ないが、生活している村人に迷惑な存在と思われたくないよね。世界遺産に登録された村に住むのってどんな気分なんだろう。

 窮屈そうな気もするけどこの村はみんなゆる~~くやってんだろうなって思うよ。

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 そして本日のメインイベント「河回別神グッ」始まる

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 楽団に率いられいきなりリフトで登場はカクシ(閣氏)だ

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 暴れ牛の決闘とその2頭を倒した男が牛を解体して切り取った金玉を客席に売りつけるオーディエンス参加型小芝居。

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 頃合いをみて客席にチップをねだりに来るカクシ(閣氏) 一人で1周してかなりの荒稼ぎを見せそのまま裏手へ消えて行った。

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 小娘と坊さん 修行中の坊主の近くで野ションする小娘。聖水の匂いに女の存在を感じ取り地面に染み入る聖水を直に嗅いで性的欲望を抑えきれなくなった坊主。小娘を追いかけ捕まえて、頼むからヤラせてくれと懇願する一幕。

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 ドリフのいかりやと仲本両者の名コント張りのバカ兄弟の話。バカというのか少し足りないというのか、とにかくシンプルなバカだった。

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 河回別神グッ、5人の楽器隊の演奏に合わせて、日常に起こりがちな簡単な小芝居の演目がいくつか続き幕は閉じていく。

 これらの演目のオチはどんな内容だろうと全部一緒で、なんの解決もなくドラマもなく、最後にはどうにもならないんだったらみんなで踊って遊んで帰りましょうってバカ騒ぎしてウヤムヤにしていきなり終わるという力技な内容の仮面劇であった。

 しかし、これだからこそ。このどこにでもある悩みや喧嘩、日常でよく目にしたり話に聞いたりするたいして大きくならない話こそが一般受けする内容であり、600年も続く伝統芸能と成り得たのだ。

 昔から人間の本質は変わらないんだからな、単純な話ってのは誰もが経験するから体験として共感できて一番伝わるもんなんだよ。

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 喜び勇んでツーショット撮ったけど中の人おばちゃんだった…

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 時間があったので河回村の向かいにある芙蓉台の展望エリアまで登ってみた。

 眼下には河回村がミニチュアみたく広がっててとてもカワイイ。村を眺めてカワイイなんて思ったのは初めてだった。みんなここまで登ってくればイイのになぁ。

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 絶景カナ、絶景カナ

 韓国7日目

 世界遺産満喫したし、無形遺産の河回別神グッも衝撃的だったし、なんといっても仮面博物館がたまらなかったなぁ。。。

 身も心も満喫満足で満たされたので残るは胃袋を満腹にしよう。

 旅友Rちゃんと夕食の時間に待ち合わせ、これまた安東名物・韓牛の焼肉を喰いに駅前カルビストリートへと繰り出した。

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 骨付きカルビ、ヤンニョムカルビ、冷麺、納豆汁、甘酒シッケ、小皿各種にエゴマ。思い出すだけでも腹が減る韓牛祭りとなった。

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 Andong,Korea 19/sep/2019  From Naokys!
 
 2019年・ナオキーズ!旅日記第4弾!! 

 『 台湾韓国周遊見聞録 』

 16日間もあれば、近場のお手軽海外旅行で台湾と韓国の2か国それぞれ1周できるんじゃあないの?ってな具合で計画したら思ったよりタイトなスケジュールに追われるハメに・・・・

 怒涛の『台湾韓国周遊見聞録』の旅。
 
 2ヶ国をぐるっと周った観光スポット巡りをどーぞお楽しみあれ!!

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