「 第32番札所~第33番札所 」
午前中からスタートダッシュを切った本日の巡礼旅は東伊豆の稲取界隈。
東伊豆町の中では一番大きな港町で「雛のつるし飾り」「金目鯛」「奇祭・どんつく祭り」「元祖肉チャーハン」と見所満載の遊び場タウン。もちろん稲取温泉はマストだ。
しかしこの稲取という港町には伊豆88遍路の札所は2ヶ所しかなく、色々と寄り道をして行きたいところだがさっと2寺の御朱印を頂いて、午後にはお隣の河津町へ遍路の道を歩もうという計画だった。
計画だった。
(大事なことなので2回言いました)
計画だった。
(計画通りにいかないのが人生なので3回言いました)
それは、順調に国道135号線を南下して、稲取の港へ向かう時の出来事でした。。。
「 寄り道 素盞鳴(スサノオ)神社 」
看板の「雛段飾り」に興味を惹かれ、何かに導かれるように矢印に誘導されるナオキーズ!
つるし雛発祥の地・稲取で、時期もそろそろ桃の節句。しかも日本一タイの段数を誇るおひなさま!ときたらこれはもう、、、安定の寄り道案件じゃあないでしょうか。。。
けっこうな急坂を下駄をカランコロン鳴らして登ってく。アスファルトで出来た坂道の下駄ほど歩きづらいものはないんだが、和装が珍しいのか下駄の音がうるさいのかみんなチラ見するので、何の苦もないように颯爽と歩いてみせてやった。河津桜もぼちぼち咲き乱れてきて天気も良いから観光客がわんさかいるんだよ。
さて、あの鳥居の向こう側にあるんだろうな、ひな壇。
どどん。面倒くさがらずに毎日片づけるのほんとエライ
どうやらこの時期、稲取は「雛のつるし飾りまつり」を開催中で、他にも「三嶋神社」に同じように階段に雛飾りを飾ってるようである。早くも今日の予定が狂い始めてきた予感のする伊豆88遍路のスタートとあいなりました。
お内裏目線 高層ビルの最上階から愚民を見下ろしてる心境
「 第32番札所 善應院 」
う~~む、このお寺。。。いや、ここ伊豆稲取というべきか。。。 なにやら伊豆88遍路以外にも御朱印ハンターの触手に触れるようなことをやっているようだ。
「稲取八ケ寺めぐり」と「御朱印さんぽ・東伊豆編」とな。
ちなみに「稲取八ケ寺めぐり」の方はただのスタンプラリーなので「あれば押す。行けたら押す。」のスタイルでついでにしておいた。
しかしながら「御朱印さんぽ・東伊豆編」の方は御朱印頂ける寺社が8か所もありそれはそれは心揺さぶられる。伊豆88遍路とカブっているお寺は3か所。その内のひとつは前回の伊豆88遍路で最後に訪れた第31番札所・東泉寺さん。奇しくもそこのお寺で「御朱印さんぽ」なるのぼりを見つけ、「こんなんあったら御朱印好きにはたまんね―やね」なんてブログでつぶやいていたのだが、まさか今日に繋がるとは夢にも思わなかった。
「 第33番札所 正定寺 」
と、言う訳でひとまず伊豆88遍路の2寺はさらっと巡ってしまおうとなりました。いや、趣旨も目的も違った方向になってきたが、『伊豆八十八ヶ所霊場巡りをする』( その中で有名な寺社の御朱印も頂く 面白スポットがあればとりあえず寄る ご当地グルメ大好き)というコンセプトのもと始めた巡礼なので、これでいいのだ。
保育園併設のお寺さんはどこかほんわかしていて親しみやすい。たくさんの檀家がいるのであろう、境内にも仏像やら大仏やらがいて墓場にまで活気を感じたよ。あと港沿いだから空が抜けてて気持ち良い雰囲気のお寺さん。
イケメンな薬師如来さま 胸元はだけた仏衣の羽織り方がイケメン
本堂の中ではまさに地獄絵図が繰り広げられていたが、稲取らしくひな壇飾りも多数あり博物館か美術館みたいで楽しい。地獄絵図のほうはなかなか見応えがある作品でありまして、願わくば不詳ナオキーズ!極楽浄土に行きたいなと思いました。。。
御朱印頂けたうえにお接待のみかん サンクス
伊豆遍路スマン 今日はいろんなお寺に浮気する
「 寄り道2 三嶋神社と孤独のランチ 」
「雛のつるし飾りまつり」開催中の三嶋神社だが、やはり日本一の雛壇飾りを見た後だと、どーしても見劣りしてしてしまう
そして、、、小さな神社にありがちな御朱印なし神社。歴史はあるが社務所はなしだ。
稲取と言えば、ご当地グルメでもありB級グルメでもある「元祖 肉チャーハン」がある。かっぱ食堂こそが「肉チャーハン」発祥のお店なのだが行列の出来るお店だった・・・・ ある程度並んではみたもののまったく入店出来る気配がないので、中華 長太へ行くことにした。
「肉チャーハン」が流行りだしてから稲取のわりとどこのお店でも食べれるようになり、その中でも美味しいと評判の中華 長太を選んだのだが、ここ本当に美味しい。
中華料理屋のチャーハンに味濃いめのニラ多めの肉野菜炒めがたっぷりかかってて、永遠に喰らい続けてたい衝動に駆られた。大正解
喰った喰ったと満足しながらかっぱ食堂の前を通ると、あれ?もう並んでないぞ。これはチャンス!元祖の肉チャーハンを喰わずして肉チャーハンを語るなかれ、とばかりに勢いでかっぱ食堂にご入店。
玉子チャーハンにキャベツ多めの肉野菜炒めがけ。他店が真似してあやかりたいと思うほど発想は素晴らしいけど、いかんせん味で負けているような、いないような・・・・
いや、はっきり言うよ!パンチが足りん、と。
あと休日はお客さんいっぱいで注文して料理出てくるまで時間かかり過ぎるのね
「 御朱印さんぽ① 八幡神社 」
ここでも御朱印頂けるはずなんだけど、誰もいないし社務所も開いてないようだ。稲取総社の由緒ある神社で境内は広い。
総鎮守産土神は稲取の集落を開いた神様を祀っている。
しかしこの時期の八幡神社は雛飾りとつるし雛も祀っていた。さすが稲取の守り神の住処だ。
御朱印ないけどスタンプあったから… つい
「 御朱印さんぽ② 清光院 」
清光院では金色の蛇が閉じ込められているような石が見つかり、その発見した日に住職の買った宝くじが見事当選するという奇跡が起こったという。その噂を聞きつけた一攫千金野郎が大挙してご利益と称した先行投資でお布施をしたのか、はたまたマジ話で億単位の当選金だったのか嘘か本当かの真意のほどは定かではないが、山門から境内、果ては本堂に至るまで完全に新築だったのは真実だ。
俺的にはご利益アリと見た。だって蛇石スゲーし、このエリア全部新築だし!!
ご住職が寺務所で飼ってる白蛇(コーンスネークのアルビノ)の赤ちゃんの名前が「大吉くん」。この子に触ると金運アップ間違いなし。さらに5才の「大福くん」まで見せてくれたのでここぞとばかりにたわむれたよ。
金運がメキメキ上がってく予感がした。
大吉くんは小っちゃくて食べちゃいたいくらいかわいい
大福くんは大きくて食べちゃいたいくらい肉厚
この蛇寺にはなんと御朱印が4種類。「雛のつるし飾りまつり」の期間限定の御朱印はピンクの書体で書かれてるレア品。そして金箔に蛇の抜け殻が施された成金な御朱印もあって、長年御朱印集めに興じてきた御朱印ハンター・ナオキーズ!をも唸らせる素晴らしい寺だよ、清光院。
イカス金箔蛇皮御朱印
それにしても蛇のなめらかな肌質が忘れられない思い出となった。
「 御朱印さんぽ③ 成就寺 」
日蓮上人と久々の御対面 オイッス!
普通に御朱印頂けて、普通に御本尊にお参りする。この行為が当たり前なんだが、雛まつりとか蛇とか今日はこれまでアトラクションが多かったからなんだか拍子抜け。
それでも「御朱印さんぽ」の1寺だからこそ、この普通の行為も神対応ならぬ、仏対応。
これが伊豆88遍路だと「御朱印さんぽ 東伊豆編」の各寺ほどそれぞれが盛り上がってないし、誰もいないことなんてしょっちゅうだもんな。
普通に感謝だな。
「 御朱印さんぽ④ 済広寺 」
もうみるかぎり一癖も二癖もありそうなお寺で期待大、テンションも上がってきた。
ビルマ(現ミャンマー)の宝物だとかマニ車の占いだとかほんとにアトラクションではないか。問題は4時閉館なんだが、すでに3時半になろうとしてることだな。
俺、こういうのずっと見てたりやってたりするからあっという間に時間切れになっちゃうんだよね・・・・
でも、時間いっぱい楽しんでくるぞ~~~(←寺の参拝のテンションではない)
入り口からさっそく羅漢さまが寝とるw
ミャンマーのポッパ山にこれに似てる神様いたなぁ
本堂まで飽きさせない通り キャラは豊富だ
750歳のカヤの木爺さんからパワー吸い取るのは気が引ける
ビルマ=ミャンマー なんか鐘が叩けた
いよいよ占いの館到着
やり方間違えちゃいけないからな
で、結果右を見よとのことだがあんまり調子良いこと書いてなかった
気にしてもしょうがないから羅漢さんの心得でいこう あるがままで
この他にも、地下で壁に手を這わせ、真っ暗闇の中を手探りで恐る恐る慎重に進み、ろうそくに照らし出された怒り狂った不動明王を拝んでまた暗闇へ戻るという「恐怖の暗闇コース」があったりしたが、なんとここで時間切れ
肝心の宝物館が拝めなかったが、俺の宝物・御朱印がこれまた秀逸だったもんで良しとなる。
御朱印三種盛り。「雛のつるし飾りまつり」期間限定御朱印もさることながら、真ん中の御朱印は見開きカヤの大木パワー型御朱印で拍手喝采だった。
「 御朱印さんぽ⑤ 栄昌院 」
めちゃくちゃ迷った。迷子だ。
ここ栄昌院は稲取の港町から離れた山の方へ上がっていった場所にあったんだけど、そこへ行くまでにめちゃくちゃ迷った。
もうなんか田舎の山の中だからGPS機能が正常に作動しなくって自分の正確な位置情報がつかめない。知らん山道でグーグルマップは役に立たんし陽も暮れかけてる。
方向感覚と、勘に頼る土地勘が常人の数倍優れてるナオキーズ!だからこそなんとか辿り着けたのだが、いざ着いてからもびっくりした。
寺っぽい外観を探してたのが仇に・・・・
御朱印はどうやら頂けるみたいなのでさっそく出向いてみると、このお寺さんも御朱印の新たな可能性を見出してくれていた。
多種多様の和柄の入った和紙に、黒墨はもちろん、白墨や金墨で御本尊を現した御朱印が所狭しと並べられているではないか!!!
こ、こんなのひとつになんか絞れないし、選べない。全部欲しい。「みんな違ってみんなイイ」ってまさに今このときいうべきセリフじゃねーかよ
散々迷ってあれもいい、やっぱこっちかもとやっていると、
「さっき来なすったお客さんも、なかなか一番良いって1枚を選べなかったですよ。最終的には1枚選んで下さいって頼まれましたですよ。」と、ご住職の母上様がおっしゃった。
そうか、その手があったか!!なるほど。と納得したが、結局さらに5分ほど悩んで自分で決めた。
墨書はノーマルなブラック しかしこの花柄がラスいちだったのが決め手
結果、和紙verと悩んでる間に書いてもらった普通verの御朱印、2種類を得るという御朱印マニアのさが丸出しなことをしてしまった。
いまさらながら御本尊「地蔵菩薩」が金字と白字のヤツも手に入れとけば良かったって思うよ。
・・・・あくまで参考のためな。
それにしても今回の巡礼は伊豆88遍路:御朱印さんぽ:寄り道の割合が2:5:2になってしまった。
しかしこの旅始まって以来の充実したものとなったのは、ひとえに「御朱印さんぽ」に賛同しているお寺さんの御朱印の質の高さに寄るものだろう。
期間限定、金箔、見開き、和紙、と、これまでにない斬新な御朱印の世界の発見に、また深くダイブしていくことになるだろう。
潜り過ぎて、戻れなくなるほどに・・・・
Izu,Japan 24/feb/2018 From Naokys!
あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』
2018最新作は『 伊豆88遍路 』2018/1/13からヒマをみて伊豆半島を車でお遍路。
地元を舞台に御朱印集め、ジオ、B級グルメ、温泉とゆっくりぶらっと旅りたい。
胸躍る最新blog配信中❗❗