「 第37番札所~第40番札所 」
さあさあ、始まりました伊豆88遍路の巡礼旅・第9弾。
今回の旅路も、ここ最近の定番、寄り道コースがやや多めな巡礼という名の観光となる結果に。。。
これはもうしょうがないですね。好奇心旺盛の欲望に忠実なナオキーズ!の旅のスタイルなのですから。。。
「 リベンジ わさび丼~七滝温泉 」
「踊り子さんはあんまり関係なさそうだけど、ここにしよう」
『孤独のグルメ』が好きで井之頭五郎のファンです。五郎さんの飯に対する真摯な向き合い方と番組中に流れるBGMが秀逸で、観覧後に思わずリコーダーを手に取るほど好きです。ぴぴッ ぴ~ぴ
そんな五郎さんが「Season3」の第3話で訪れた場所が伊豆・河津七滝にあるお食事「かどや」さん。生わさび付 わさび丼を注文した五郎さんはあまりの美味しさに同じメニューをまたもや注文、つまりはおかわりしてしまったという伝説のメニューわさび丼。
おかかの乗ったご飯の真ん中にすりおろした生わさびをどっさり盛り付け、わさびにかからないよう回りに醤油をぐるりと垂らしよくかき混ぜてから一気に、一気に口の中に放り込んでいく「いたってシンプル いたって美味い これでいい! いや これがいい!」という名キャッチフレーズ通りのご当地グルメの決定版。
前回の伊豆88遍路で河津までは来たのですが「かどや」さんへは営業時間に間に合わず、寄れずじまいで泣く泣く退散したナオキーズ!
あの時の悔しさを忘れず、河津~下田にかけての本日の伊豆88遍路の景気づけにと、まずは喰い散らかしてやろうぜとばかりに初っ端から寄ってまいりました。行ってまいりました。喰ってまいりました。
この孤高の行為こそ言わずもがな、聖地巡礼のひとつなのである。
五郎さんの目にした店内
渡辺哲が熱弁した倭佐俾(わさび)の歴史
「まぁ~るく まぁ~るく」が一番美味しくなるすりおろし方
画像左上のお座敷が五郎`sポジション
注文したのはわさび丼の単品ではなく、わさび丼とざるそばセットにしました。当然、蕎麦もしっかりした味わいがあってこれひとつとっても美味しいです。お蕎麦が美味しいのは嬉しいことですね。
わさび丼は生わさびを入手すれば家庭でも簡単に作れるレシピなので試してみたい逸品。
しかし「かどや」さんで食べるという理由には聖地巡礼もさることながら、わさび丼に付属する「わさび丼 盛り上げ要員」の存在があるのです。わさびのり・わさび漬・わさび味噌・わさびのくき三杯酢漬の4品を、途中途中にわさび丼に絡ませながら、少しづつ味に変化をつけて頂くことが出来るからなのです
一度、おウチでおかかご飯にチューブのすりおろしわさびを乗っけて食べたのですが、それはもうやたら鼻がツーンとするだけの安いねこまんまと化してしまいした 皆さま、お気を付けを
店内は『孤独のグルメ』ロケ地博物館みたいになっとった
「 伊豆の踊子聖地巡礼 湯ヶ野温泉 」
五郎さんもまずはこのバス停に降り立った
川端康成の小説で何度も映画化されている『伊豆の踊子』。その小説のヒロイン・薫ちゃんの生まれ故郷こそが、ここ河津町の湯ヶ野地区という温郷郷なのです。
『伊豆の踊子』なんて名前は知ってても内容までは知らなかったですし、明治から大正にかけての昔の話だから対して面白くないだろうと興味もありませんでした。
でも、せっかく天城峠やら踊り子号やら、やたら地元関連で身近にあるものなので勉強ついでに映画を2本観たのです。
1954年(昭和29年)松竹公開作品。白黒。主人公・石浜朗、ヒロイン・美空ひばり
昭和の戦後の撮影で大正時代っていう時代背景もあり、白黒とは言えかなりリアル田舎な伊豆半島の風景を貴重な映像としてかいま見れたのは良かったです。原作を読んでいないので細かい設定は分からないのですが、この作品を端的に言い表すと「ストーカー自己完結物語」ではないでしょうか。
石浜朗演ずる主人公は一人旅の道中に一目惚れした踊子・美空ひばりの後をつけはじめ、偶然を装い下田まで旅芸人一家と同行開始。無言の目力のみで常に美空ひばりをガン見し続ける石浜朗。一挙一動監視されていることに気付きさすがに引くかと思われた美空ひばりも高学歴イケメンの視線には敵わずに恋心が芽生える。
現代ならここからラブストーリーが展開されるところですが大正ロマンは悲恋こそが正義。さっさと「好きだ」と言えば良いものを相変わらず目で犯すのみの石浜朗にすっとぼけの美空。一行下田に到着し、石浜ついにひばりを映画に誘うも彼女達の仕事の都合で反故。タイミング逃した間の悪い石浜は翌朝東京行きの船上から港で手を振る美空に気付き号泣・ジ・エンド。
な、なんじゃそりゃ
1963年(昭和38年)日活公開作品。カラー。主人公・高橋英樹、ヒロイン・吉永小百合
内容はこちらの作品の方がより原作に近いと思われますが、高橋英樹の容姿が昔も今も変わっていないという奇跡が起きているため、学生服着たコスプレのおっさんにしか見えないのが終始違和感でした。そして1本目と打って変って全体の雰囲気が明るいです。
石浜朗のストーカー主人公に衝撃を受けたあとだったので高橋英樹が笑顔すぎ、しゃべりすぎで何度も画面へダメ出しです。ストーカー作品と言うよりは社交的なクセに好きな子に対しては恋の臆病風が吹いちゃう学生服着たコスプレのおっさんの話でした。
もっとこう明治から大正へ駆けての暗いドロドロしたメンヘラ感と言いますか、丸尾末広チックな猟奇的演出の方が向いてる気がするんですけどねぇ『伊豆の踊子』は。明るいんです、日活さん。
ストーカーよりセクハラを優先させる俺氏
「伊豆 緑がイイ 色んな鳥が鳴いてる」と五郎さんつぶやいた橋
湯ヶ野温泉は昭和レトロが色濃く残る温泉地
これがメインストリートってんだから風情ある
かつては川沿いの露天公衆浴場 踊子が全裸で主人公に手を振った思い出の地
文学碑の前で仄かなロマンを感じよう
ぜひ1泊して旅芸人を宴会に招きたい
湯ヶ野温泉はものすごく小さな集落で30分で2周くらいは出来るほどでしたが素朴な風景と川の流れが疲れた心を癒してくれました。これで温泉にでも浸かれたら身体も癒されてたことでしょう。
いつの日か修善寺から下田まで『伊豆の踊子』聖地巡礼歩き旅が出来たら、ここ湯ヶ野温泉で2~3日ゆっくりしてみたいと思いました。
「 川津来宮神社 」
2018年の河津桜まつりも本日が最終日とあって、河津桜ももうほとんどが葉桜になっていました。それでも観光客はまだまだ楽しめるところが河津にはあるのが良いですね。
12月のとある6日間は鳥を食べない、酒を飲まないという「鳥精進・酒精進」の奇習を残す「川津来宮神社」。鳥と酒を6日間1度も食べなかったし飲まなかった!なんてことは1年の内にいくらでもあるナオキーズ!にしてみたら伝統として残るほどのものか!?などと考えてしまいますが、6日間カレーを1度も食べなかった!もうタバコを6日間吸ってない!!に置き換えてみるとなるほど「奇習」だと納得です。
しかしこの「川津来宮神社」のイチバンのみどころはこの「大クス」。境内にはこの他にあと2本樹齢の長い巨木が生えているのですが、この「大クス」に関してはナオキーズ!がここ数年目撃してきた中でもトップ3に入るのではなかろうかという巨木でした。なにせ神社本殿の脇を抜けこの「大クス」が目に入った瞬間、「うおっ」と声に出して驚いてしまいましたから。
樹齢1000年以上という大クス。胴回りは14mもあり高さは24mという国の天然記念物。ここまでくると植物はもう怪物にしか見えませんね。逞しくもあり偉大です。
「 第37番札所 地福院 」
突然、思い出したかのように伊豆88遍路の巡礼寺にきましたが、河津での観光も終わりここからが本番ですwww
縄地という「地福院」のある付近の山はその昔、縄地金山と呼ばれていました。伊豆半島自体も金山の宝庫として有名ですが、ここ縄地金山のゴールドラッシュの隆盛期には佐渡金山をも凌ぐと言われ、この辺り一帯に8千軒の家屋、9つのお寺が建立され人々の活気がハンパなかったそうです。
いまでは見る影も金もなく、8千円の家賃の家屋とたったひとつのお寺「地福院」だけ残るさみしい集落でした。
「 第38番札所 禅福寺 」
サーファーの間では一番有名な伊豆のサーフポイント・白浜海岸。そしてかつては「白濱神社」の別当寺でもあったここ「禅福寺」。
なんとも特徴のないお寺さんなのですが、お手伝いさんが言うには先代住職がお亡くなりになられた際、本堂に入りきれないほどのお坊さん達が集まっての立派な葬儀が行われ、それまで普通の和尚さんだと思ってたお手伝いさんは「そんなすごい人だったのか!?このご住職は!!!」と驚かれたそうです。
さすが、伊豆最古の神社「白濱神社」の別当寺だっただけはありますね。
「 白濱神社 」
2400年以上の歴史を誇る「白濱神社」にはビャクシンの御神木がありました。ビャクシンはそのなめらかな樹肌と奇怪に蠢く枝っぷりがポイントの大好きな樹木のひとつです。
以前この神社はくまなく散策した覚えがあるので今回詳細は割愛させていただきますが、白浜に来た折にはぜひ訪れて頂きたい。そんな素敵な縁結び神社でした。
「 第40番札所 玉泉寺 」
第39番札所のまえに第40番札所「玉泉寺」へと逆打ちです。
この「玉泉寺」は幕末から明治にかけての重要な役割を果たしたお寺で下田ではつとに有名なお寺さんとなっております。それは幕末に日米和親条約が締結され下田港が開港されると、ここ「玉泉寺」に初の米国総領事館が置かれることとなり、タウンゼント・ハリス総領事が着任するに至ったからです。
いまでは隣接してハリス記念館も併設され外国人墓地もある曹洞宗の古刹となっております。
御朱印頂く間にハリス見物ができる
日本で初めて乳牛から牛乳を搾り採った記念碑
ハリスミルク売ってた
日本で初めてステーキ用にカウをビーフにした記念碑
黒船印の御朱印もゲット
「 第39番札所 観音寺 」
下田の須崎にある「観音寺」。ちょうど着寺したときにご住職がこれからお出掛けするとのことで「御朱印は頂けますか?」と尋ねたところ、「本堂に用意してあるからご自分で朱印押して下さい」とのこととなりました。伊豆88遍路ではすでに珍しいことではなくなってきてますが、やはり自分で御朱印を押すのはなんだか嬉しいものです。
ビミョーにきれいに押せんかった( ´_ゝ`)
沖合に伊豆七島が燦然と浮かぶ
須崎半島の突端に浮かぶ恵比須島。ここは千畳敷のあるジオで有名な島で、本日最後の寄り道として見学して行こうと思ったのですが、なんと3月20日まで工事のため立ち入り禁止でした・・・・
こ、これはまた次回の伊豆88遍路巡礼、この恵比須島からの寄り道ジオパークからのスタートになってしまうではないですか・・・・
これも運命。。。 乞うご期待。
「 北川温泉 黒岩根風呂~2回目 」
最後はやっぱりシメの温泉。しかもまたもや北川温泉は「黒根岩風呂」。
東海岸を伊東まで戻るとなると一番気軽に行ける露天風呂だからなココは。便利なんよ。
そして今回初めて知ったが、なんと時間制限で女限へと早変わりするだと!?男湯の残り時間30分ほどだがのぼせたフリして時間越えれば女体がわんさか入ってくるんじゃねーの?ゼハハハハ!だぜ。
元々混浴なんだからいらないルール
ほぼ貸切も良い感じ
アメリカを 見ながら入る 野天風呂
結果 アメリカも女体も見れなかった 野天風呂
そろそろ伊豆88遍路も半分まで到達しそうだけど、寄り道のがおもしろくてモチベーションの低下を感じる。
やっぱり純粋に弘法大師と同行二人の心持ちで巡礼しないと締まらねーやね。
目指せ、伊豆八十八ヶ所霊場巡り結願
Izu,Japan 10/mar/2018 From Naokys!
あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』
2018最新作は『 伊豆88遍路 』2018/1/13からヒマをみて伊豆半島を車でお遍路。
地元を舞台に御朱印集め、ジオ、B級グルメ、温泉とゆっくりぶらっと旅りたい。
胸躍る最新blog配信中❗❗