「 カルチュアル・トライアングル② 」
旅人の朝は早い。
ほとんど毎朝6時くらいに一度目が覚めるのだが、早起きの予定がなくても今日は何が起こるのだろうかと言う期待感に包まれてワクワクして二度寝が出来ない。
今日も8時くらいにバスターミナルへ行けばなんとかなりそうなのに、目が覚めたのは5時半だった。
出発の準備を始め、昨日の夜にお持ち帰りしたフライドライスとダルカレーで早めの朝食を摂った。やっぱり暑い国だからか、心なしかダルカレーが納豆化してる気がする。所詮、豆カレーなので少々発酵してても問題はないだろう、逆に腸に良い働きをするのではないかと納得し完食だ。
早めの行動が功を奏して朝7:24にアヌラーダプラのニューバスターミナルに到着した。8時くらいに出発するバスに乗るからには、座席の確保も出来るし余裕を持って移動したい。
周辺にいるスリランカ人にポロンナルワ行きのバスはどれだ?と聞いて回るとすぐに見つかった。
「このバスだ、早く乗れ! 7:25出発だ!!」と。
しかしそのバスはすでに満席で立ってる人もいる。大きなバックパックを背負ったナオキーズ!が躊躇しているとバスが発車し始めたので、つい反射的に後方の扉から飛び乗った。かろうじて一番後ろのシートを詰めてもらい座ることは出来たのだが、足元にバックパックはあるし他の人の荷物もあるので窮屈だ。
この状態がいつまで続くのかとても心配なのは、目的地のポロンナルワまで3時間以上はかかるハズだからだ。
海外でバスに乗る時は基本的に前方の席に乗るようにしている。
なぜならアナウンスなんて存在しないので降りる場所とタイミングがまず分からない。そんな時、前に座ってた方がドライバーや車掌にすぐ降りる場所を教えてもらえるし、自分で外の様子も見えるからだ。ベストポジションはドライバー席とは反対側の一番前のシート。
もう一つ重要なのは、前方の席の方が格段に揺れが少ないのだ。一番後ろの横並びシートが最も座っちゃいけないポジションで、バスの年式や道路の状況によっては飛び跳ねて座るどころの話ではなくなるからだ。旅人の間ではジャンピングシートなどと呼ばれている。
そのジャンピングまではしないが確実に車酔いするシートに陣取っているナオキーズ!。朝早かったからウトウトして睡眠で紛らわすが、妙なバウンドに揺られ、いつ着くのかまるで分からずぐっすりとは寝られなかった。
世界文化遺産・古代都市ポロンナルワ。
アヌラーダプラの都を離れたシンハラ王朝が次の都としたのが、ここポロンナルワなのであり、12世紀には一大仏教都市として栄えた都の遺跡群が残る。
今日の予定はポロンナルワ遺跡群の観光。先日のアヌラーダプラと同じように街の隣にポロンナルワ保護区として存在しているので、バスを降りたらさっそくトゥクトゥクと交渉を開始し、遺跡観光への出発とあいなった。
まだ10時という午前中の段階だが、太陽の直射日光は石造りの遺跡を焼き、石畳を焼き、境内を裸足で見学しなければならないナオキーズ!の足の裏をまたもや焼いた。
ツアー客は靴やサンダルを脱いで靴下を穿くという高等テクニックを使っていたが、ナオキーズ!はまったく何も学んでいなかった・・・・ 熱い。。。
ポロンナルワはアヌラーダプラと違い、これぞ遺跡だってもんで見学していて楽しかった。今回も3時間ほどで全部見終ってしまったが、地面が熱くなければ丸1日見て周れたであろう遺跡群だ。見応えもあり遺跡と呼ぶにふさわしいポロンナルワ保護区。やはり世界遺産とはこうでなくてはならないと感心だ。
さて、計画ではこのままバスターミナルへ向かい、ポロンナルワから次の目的地であるダンブッラの街へ行く予定だった。今晩はダンブッラに宿泊先を決め、明日の午前中にダンブッラにある石窟寺院を見学して、午後からはその足でバスで移動してシーギリヤへ行こうと考えていた。
しかし、トゥクトゥクのおっちゃんの口車に乗せられ、おっちゃんのトゥクトゥクでシーギリヤまで行く顛末となったエピソードは、また次回のお話。
・・・・TO BE CONTINUE
Polonnaruwa,Sri Lanka 13/sep/2018 From Naokys!
あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』
2018年早秋、ナオキーズ!俺旅の目的地は激辛と噂の仏教アイランド・スリランカ。
『スリランカピリ辛仏教巡り』の旅に乞うご期待!!
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