「 デリー再び、そして・・・・ 」 2009年10月19日~10月21日
コンノート・プレイスはインドのお洒落たうん
インド共和国の首都・デリー。
またまたやって来ました、連邦直轄地デリー。
5か月の旅で4回目の来訪、デリー。
埃っぽいし、人多いし、汚いし、便利なようで不便だし、ウザいし、飯不味いし、水臭いし、飽きるし、つまんないデリー。
それでもここに来たのは、インターナショナルエアポートがあり成田への直行便のヒコーキが出てるからなのだよ。
そうじゃなきゃ別に来る気はないのだよ。
そしてなにより・・・・
やる事もする事もたいしてなく何も記すことがないのだよ、今回「インド道(ウエイ)」・・・・
旅行者の集まる明け方のパハールガンジ(メインバザール)
同じ通りだとは思えないパハールガンジの昼間…
デリーという街を訪れる度に思う事がある。
この街の安宿街は、ニューデリー駅近辺のパハールガンジにあるメインバザールの通りに集中していて、それはそれは数多くの安宿が存在する。
そしてその宿の質はインドいち最悪なのではないかと我思ふ。
なにがって?
部屋の汚さ狭さと値段が全く釣り合わないと思ふのだ。
この部屋でこの値段? この値段でこのレベル??
首都という冠かぶって調子に乗ってんじゃないのか?
この両脇に安宿がいくつも入り込んでいる
夜でもまだ人は絶えないし、宿もやってるし、何よりうるさい
確かに外国人のゲートウェイとしてインド来訪者が通り抜ける第一の関所だし、インドの物価に対応できてない来たばっかなら10ドル以下がほとんどの宿代に安い安いと感じるだろう。
だが、インドは実は本当はもっともっと安いのである。
だからデリーの宿に不満を感じてしまう。
これまで6度このメインバザールにやって来て7つの安宿に泊まった。
どこかに常宿として使えるお気に入りがあるのではないかと来る度に探しているのだが、まだ無い。
所詮バックパックなんぞ背負った埃まみれな旅行者なんぞ小汚い部屋で十分なのだが 、それはそれで値段も安く納得するものなのだ。
しかしそこがデリーの気に喰わんとこで、部屋レベル1泊200円~400円であろうところが倍近い400円~800円もするのだ。
・・・・どっちであろうと安いと感じるであろう。
が、インドで付いてる物の値段にゼロ1個付け加えると日本の物価の感覚に近いと思うので、1泊2000円~4000円の部屋が1泊4000円~8000円 に跳ね上がると思って頂けると分かり易いと思う。
首都ってだけでだ。
テロも起こるし通りの入口にはしっかり金属探知ゲートがある ……が!?
どんな部屋かというと、6畳から8畳くらいの広さの部屋にWベッドが一つ置いてある。
ベッドの上には枕が2つ転がってるだけでブランケットのような掛物はない。
天井ではファンがひとつクルクルと回転して涼を送ってる。
部屋の壁には落書きか、水が染み出してきた痕、蜘蛛の巣、年季の入った汚れ等。
運が良ければ部屋にはトイレ・シャワーが付いているが、だいたいは共同便所・共同シャワーだ。
そのトイレも水が流れない場合あり、そのシャワーの先端から出る水は目詰まりを起こし、四方八方あらぬところへ飛び散る寸法。
またさらに運が良ければ窓があり、外の明かりが入ってくる明るい部屋だったりもする。
これは決して最低な部屋ではなく、200円~400円レベルの安宿としては十分にポピュラーな部屋の間取りで、その値段なら 文句無しで即決出来る普通の部屋だ。
しかしその部屋が倍の値段もすると、ちょっと考えてしまいさらに宿探しが長引いてしまったりする。
どこ探したって同じような部屋で同じような値段なのに。
大部屋にいくつものベッドが置いてあるドミトリーという1人1ベッドの宿泊施設を持つ宿もいくつかあるが、そのドミトリーがデリーの中では一番安くて手頃だろう。
安いと言っても300円以上はする(他都市なら100円~300円)が、下手な部屋に泊るよりかは幾分マシだと思う。
ただ、このドミトリーの最大の欠点はプライバシー皆無なとこだ。
それはもう自分の部屋にカメラを設置し24時間インターネットで世界に向けて発信している程にプライバシー皆無だ。
メリットと言えば、いろんな人達がいるので多々の有益な最新旅情報が簡単に手に入れられる事だろう。
旅人にとってそれらの最新情報は時に身の危険を避けるのにも役に立つのだ。
今回のデリー滞在はもう帰国するだけなんで、俺はドミトリーよりも部屋が欲しかった。
お土産を買いこんだりパッキングを完璧にする為に荷物をドバッと広げたかったから。
そんなだからラストにちょっと贅沢をしようとTV付き・ホットシャワー付きの部屋を選んだ。
1泊800円の部屋だが広くもなく汚い。
そこがやはりデリーらしい部屋だった。
この通りに面した食堂でアーユルヴェーダの伝道者と出会う
サイクルリキシャーという自転車タクシーの様なものだが、加減を知らぬ客
帰国の前日の夜、屋台でフィッシュ・ティッカをお持ち帰りした、最後に魚でも喰おうかと。
美味かったぁ。
久しぶりの魚に舌鼓だった。
武道とは。 礼に始まり、礼に終わる。
インド道とは。 下痢に始まり、下痢に終わる。
次の日、激しい嘔吐と噴出する水下痢にびっくりだ。
もうしばらくインドに来ることもないだろう、今回のインド大陸1周でだいぶ満足したからな。
気持ち的にも充足感でいっぱいだった。
だから最後の日はインド料理をたんと味わい、チャイを飲んでインドを体に押し込んで日本へ帰ろうと思ってた。
なのにオエッ。
だのに下痢。
為すすべもなく、インド滞在最後の貴重な午前中は薬を飲んで寝るという不毛な結果になってしまった。
身体中全身がダルく、無理しても何も出来ないのだ。
「 おい。 インド野郎。 お前がまだ俺にいてもらいたい気持ちは俺にも良く分かる。 なにしろ俺もまだまだ行きたいとこが次々と出てきたし、120%は満足したが500%満足するまでには至ってないからだ。 だがな。 インド野郎。 俺はあと9時間後にはヒコーキ乗って日本に帰るのだ。 残りたい気持ちはやまやまだが帰りたい気持ちの方が今はかなり強いのだよ。 だからよ。 インド野郎。 ・・・・そろそろ解放しておくれ。 」
やっと引っ張り出した身体で何でもいいから喰わなければと消化に良さそうなワンタンスープをすすっていた時、そこに居合わせたインド人がアーユルヴェーダ(インド版漢方薬)の薬を紹介してくれた。
吐き気止めの液体薬であるそれは超強力なキャベジン味である。
そいつを胃に収め、さらにこれも強烈な錠剤・インドのゲリピタリを飲む。
こいつは3日3晩出ずっぱりだった止まらぬ下痢を、たった1錠飲むだけで5分後には何事もなかったような状態にしてくれる悪魔の薬で、色はマサラを塗り固めたような原色の黄色いカレー色だ。
この国に交通ルールは存在しない 仮にもココは首都である
仕事帰りの象さんだって歩いてくる 首都なのに
面白くはないが 騒がしく刺激的ではある
10月21日、夜9時前後。
窓から外を眺めると、真っ暗な景色の下方にSFじみた都市のオレンジの灯りが地上に張り巡らされている。
インド亜大陸。
今、こいつを飛び越えて俺は東へと向かう。
悲しくなどないが、さみしくはある。
朝陽の光りを目にする頃には、成田まで迎えに来てくれてるハニーと、無事に再会している事だろう。
日本一を誇りに思い郷愁する瞬間 安堵感&悲哀感
ということで。
ラスト旅日記にふさわしく、これまでの「インド道」を振り返りつつ、思い出話に感無量でやり遂げ達成して苦労でお疲れ様っ!!てな事でも書こうかと思いきや。
そんなまとめやあとがきはホントの最後でいいやな。
デリーはデリーだ。
From Naokys!
ついに「 インド道 」終わりなんだってよ 本編でナオキーズ!帰国してたもん
※2009年5月20日から2009年10月22日までの五カ月間にわたった抱腹絶倒な大天竺一周の旅、あの名作【 インド道 】シリーズがリメイクされ、ナオキーズ!旅ブログ 『 ぶらっと、旅る。 』にて蘇る。
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