「 スリガオ フィリピン・ミンダナオ島 5月2日 」
バスターミナルのベンチで野宿の一夜を明かし気が付くと朝。
そこにはもう日常のバスターミナル風景が姿を現し違和感でしかなかったが、周りからしてみれば違和感なのはがっつり寝ていたナオキーズ!。
仮眠取ってたけどつい寝過ごしちゃった的な雰囲気を大げさなほどアピールして何食わぬ顔で寝床を片づけた。
これもひとえに、酔っぱらって始発で帰ろうとしたものの、目を覚ますといつの間にか車内が通勤ラッシュに様変わりしてた時、あわてずに、びっくりした表情も表に出さず、大きな伸びをして心の中で「お仕事ご苦労さん!」と大物ぶって、すぐさま停まった知らない駅へ降りて行くという実戦を何度もくぐり抜けているナオキーズ!だからこそ出来た芸当だろう。
恥ずかしくなんてないんだからね!!
とりあえず天気が良い事だけは確かなスリガオ
トライシクルで安宿へ向かう
オートリキシャまで走ってるとは!フィリピンの交通事情は多彩だ
ミンダナオ島の北部にある街・スリガオ。
海沿いにあるこの街は、歴史建造物とか記念碑だとか特に観光要所的な見所がある訳でもなく、よくある小さな地方の街だ。
しかしながらナオキーズ! 今回のフィリピン旅でどこが一番良かったか?と聞かれれば、真っ先に『スリガオ』と答えるであろう。それほどまでにこの街が好きになった。
このダサい日除けはスリガオでも流行っていたが、やはりダサい
街を好きになる理由なんてのは人それぞれだと思う。ちょっとしたきっかけが原因で大好きにも大嫌いにもなるからだ。
ナオキーズ!のポイントしては、「泊まっている宿」「散歩するに値する街であるか」「色濃いローカル色の中にも便利なお店があるか」「滞在してた時の天候条件」「出会った人々」などがざっと挙げられる。
その各ポイントの中にもまだ細かいポイントがあり、それらを合わせて好き嫌いが出てくるので、結局は総合的に何点みたいなポイント制にすれば分かりやすいんだろうが、そこへさらに自分の気持ちの問題も関わってくるので、少ない滞在日数で街や国を渡り歩く旅人達は好きな街という優劣を偏見でしか付けられないのである。
そんな旅人のひとりナオキーズ!がこの『スリガオ』という街が一番良かった!と言えるのは、滞在中、好きな気持ちが圧倒的に高ぶっていたので移動したくないって思ったくらいで、そういった良ポイントや好印象が多かったことに他ならないのだが、敢えてポイント制で表すならば・・・・
120点満点、恋は盲目だ。
ファーマズ・ロッジという安宿に泊まったのだが、ココがこの街一番のお気に入り。いや、フィリピン一のお気に入りの安宿となった。
外装からは分からないが内装がとてもオシャレで、パステルカラーでカラフルに彩られクソ可愛いことこの上ない。
さらにナオキーズ!はパステルブルーを基調とした部屋へ案内されたのだが一目見て、泊まります!と即答した。色調もさることながら部屋が明るくて気持ち良いのだ。
あと、アイドルの推しでもある宮内凛ちゃんの担当カラーが青というのと、彼女の誕生日が昨日(5/1)だったという事でヲタクの勝手な妄想が働き運命を感じたのが大きな要因でもあるのだが。
そしてオーナーのママさんはとても気遣いのあるフレンドリーな女性で惚れてしまいそうやで。
モロッコの青い街・シャウエンを連想させる色使い
飾ってある絵画はたぶん安物だがそこが良い
スモーキングエリアも独特のセンスがあるよ
客層は100%フィリピン人なのもスレてなくて好き
スリガオは街自体も中心地がこじんまりとしてるから散歩にはちょうど良い感じだ。
ローカル色の強いショッピングモールや、活気のあるマーケット、教会、街の人の憩いの広場に、通りにはジプニーやらトライシクルがクラクションを鳴らして走って行く。
街並もキレイって訳でもなく雑多な感じがアジアアジアしてて歩いてるだけで楽しくなってくる。人間も元気だし、市場を散策してるだけで気軽に声を掛けてくれる。
これまで通ってきたルソン島、サマール島、レイテ島とも違う雰囲気をここでもまた感じたので、フィリピンは一つの統一された国家というよりも、島ごとに人種も文化も違うんじゃないかって思うくらい多国籍な国家なんじゃないのか?
縦断の旅をしていても全然飽きないし、特にこのスリガオはローカルパワーに満ち溢れてるからしばらく生活したいなぁなんて思わせてくれた素敵な街だった。
トビウオの陳列の仕方よ
やっぱりフィリピンの市場は魚河岸がメインとなる
なんか適当なのも愛すべきポイント
切り身デカすぎだろ
豪快お頭ヘッド
猪八戒お頭マスク
市場では子供もたくさん働いてる
野菜や果物はカラフルで映える
ここでもしっかりミックスベジタブル
外に出ればバナナ売り
お花屋さんも客を待つ
少数民族の人達も文化を特技に変えて生活の糧とする
大きい街路樹は日中の日差しを遮るオアシスにもなる
みんな大好き公園が社交場
教会だってインスタスポット
ローカルショッピングモールはかかせない
ファーストフードのチェーン店あるし何も困らないな
スリガオまで南下して来るとフィリピンの中でもだいぶ南に位置するので、首都マニラとは比べ物にならないくらい暑い。晩春から初夏へ一気に変わったってくらいの気候の変化だ。
なので、海に行きたい。
せっかくフィリピンまで来て海に行かないなんてありえないよな。元々セブ島行って泳ごうって思ってたし海パンはバッチリ持ってきている。何より、スリガオの近郊には有名なビーチがいくつもあるらしいからチャンス到来だ。別に水着の姉ちゃんたちを期待してる訳じゃないからな。
トライシクルを捕まえて、さっそくマブア・ビーチという所まで行ってもらった。
小さな村をいくつも通り過ぎていく
衝撃だったのは海岸が全部川にあるみたいな丸石で埋め尽くされてたこと
砂なんて一粒も無いストーンビーチ
コテージが建ってるところまで丸石 当然ビーチで寝転ぶと痛いし熱い
ビーチコーミングで素敵な石をゲット
おっさん1人なのについ海で遊び呆けて気が付いたらもう夕方じゃんかよ。泳いで焼き石の上で日焼けして泳いで石集めに興じてただけなのに・・・・ 水着の姉ちゃんどころか、ほぼ貸切状態のマブア・ビーチでなにやってんだよって、夕方が近付いて来てることに気が付いたら急にさみしくなってきたから人がいっぱいいる街中まで帰ることにした。
スリガオ川に建つ水上生活者達の住居
夕方は軽く渋滞してる 歩いたほうが早い気が…
小腹が空いたので腹ペコが群がる軽食屋台街へ
みんなすごい勢いで何本も食べてるけど全然旨くなくてビックリした(鶏肉)
春巻も微妙ってどういう事!?
安定のハロハロ スイーツにハズレは無い
良い感じに1日が終わって行く。街に沈む夕景も切なくて好きだ。
この光景が観れたってことも、この街を好きになれた理由のひとつかも知れない。
すげえ満喫した1日だったから、明日の移動が嫌になる。しかしじゃあ明日何をするのか?と自問自答してみれば、おそらく今日と同じ街歩きとビーチで終わるだろう。それはそれで楽しいのは間違いないが、ここはせっかく好きになった街だから惜しむくらいがちょうど良いのだ。
絶対にまた戻ってくるぞと、心に誓えばこの先の人生のお楽しみにもなるってもんだ。
あぁ、でもメシのクオリティだけは先進国並みに進化してもらいたいとこだが。
頑張れ、フィリピンのコックさん!!
Surigao,Philippines 02/may/2019 From Naokys!
あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』
早くも2019年第二弾企画始動。
令和元年となるゴールデンウィーク。ナオキーズ!俺旅はどこへ行く!?
「GWPT~ ゴールデンウィーク・フィリピントリップ~」に決定!
マニラからダバオまで、ローカルバスを乗り継ぎフェリーで島を渡り南下するフィリピン縦断珍道中の旅日記に乞うご期待!!
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