ぶらっと、旅る。 

   人生の半分を夏休みに捧げたいアラフォーバックパッカー・ナオキーズ!(The naokys!)  過去に辿った一人旅を焼き増ししたり、これから行くであろう冒険浪漫な旅路をドドドッと書き綴る狂い咲き旅日記

          ~  The naokys! presents  俺旅  ~

日本ノロマ紀行

 「 日本ノロマ紀行 ~出雲の国編①~ 」


 2015年5月1日(晴れ)


 突然思い立った。 思い立ったが吉日と言うじゃあないかい。

 海外旅行はよく行くけど、国内旅行ってあまり行ったことがない。

 日本の良さをそろそろ知っておくのもいいんではなかろうかと。


 ゴールデン・ウイーク1週間前に島根県に行こうと思ったが今更宿も取れず、電車もヒコーキも大混雑だろう。

 だったら車で行けばいいんじゃないの?と、軽く考えとりあえず車のメンテナンスでもしようかねと、オイル交換、バッテリーチェック、空気圧等をみてもらっていると、

 「 お客さん、ラジエーターの本体にもタンクにも冷却水が入ってないですよ!? なんか漏れてますけど? 」

 と、言われた。


 その足で、某ディーラーへ行きチェックをしてもらうと・・・・

 「 もうこれ以上乗るのはお勧めできません。 とりあえずラジエーター交換しますから預からせてください。 」

 
 おいおいおいおい。

 数日後には俺は島根県までこの車で行きたいんだがね? それまでになんとかしてくれんかね?

 「 やれるだけは・・・・ やってみます・・・ 」


 幸先悪ぃ旅立ちだが、これはもう最初に分かって良かったのだよね。 知らずに走ってて高速で止まるハメにならずにすんだのだからね。

 
 旅立ちの前日。

 「 ラジエーターの交換は終わりました。 ただ、ヘッドガスケットがイカレてるとどうにもなりません。 島根県、やっぱり行くんですよね?  最初は30分、その後は1時間づつラジエーターのチェックをしながら走ってください。 そして回転数もあまり上げない方が・・・・ 」

 伊豆半島から島根半島まで約700km。

 おぉ、どんなペースで行きゃぁいいんだよ・・・・ 運転手は俺一人の一人旅だぞ。


 まっ、最初っからゆっくり行こうって気構えが出来てりゃ訳も分からずあせることもねぇしな、時間はあるし緻密な計画はないし、ノロノロ行こうじゃあないの!!

 レッツ、出雲!!


 5月1日の夜7時半過ぎに出発となりました。 ナオキーズ!&ワゴンR。

 今夜の目標は、眠くなるまで走る。 行けるとこまで突き進め!


 東名高速に乗り、途中途中こまめにラジエーターのチェックを入れながらひた走る。

 それにしても静岡県、あんたどんだけ長いのよ。 走っても走っても、いつまで経っても静岡県。

 しかもほぼ1時間ごとに停まってチェックしながら走ってるもんだから、4時間近くかかってようやく静岡県の西端、浜名湖SAにたどり着いた。

 ラジエーターの調子は大丈夫。 油断は禁物だがこのままなんとかいけそうだ。


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              水量に変化なし!  大丈夫です!! 


 愛知県に突入した辺りからノロノロ渋滞。 まだ眠くはない。 大阪くらいは越えられそうだ。

 その後1時間ごとに愛知県、三重県、滋賀県と一気に県をまたぎ、次の1時間で京都府、大阪府、兵庫県と駆け抜けた。

 そして神戸の先、赤沢PAに3時半。

 ここまでで460km、もう総距離の半分は越えたしよ、車中泊の準備をしてお休みだ。


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 「 日本ノロマ紀行 ~出雲の国編②~ 」


 2015年5月2日(晴れ)


 あっという間の朝陽の光と興奮状態のため、まったく眠れんかった。

 わずか3時間ほどの睡眠をとり、赤沢コロッケパンを頬張り一路、兵庫県の赤沢PAを出発して西へ西へ。

 中国自動車道を駆け抜け、米子自動車道に入り、兵庫県、岡山県と驀進していく。

 米子自動車道の蒜山高原SAで一息ついた時は、朝の8時。

 もうゴールもそこまで!と、遠く鳥取県の大山を眺めながらカフェオレソフトクリームなどを頂く余裕も生まれた。

 そしてついに2時間後には鳥取県の米子市内まで車も無事に辿り着き、いざ島根半島を目指す。

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              蒜山SAからの 大山の眺め  行けば分かるが超存在感

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              いやぁ~、長い道のりだったが ごしなったごしなった
  


 アジア博物館。

 とりあえずアジアと名の付くものに過剰に反応する俺は迷わず潜入を試みた。

 井上靖記念館と同所にあり、立派な庭園とシルクロード界隈の染物・布等が展示されてる。

 ・・・・うん、まあ寄らなきゃなんだか分からなかったし、今日はまだ始まったばっかりだ!


 気を取り直して島根半島を目指したいが、さらなる障害が俺を待ち受けていた。


 ここは米子市の弓ヶ浜という海沿いの道。

 真っ白な浜辺に出てみると日本海の湾が広がり、目の前には島根半島東端がよく見える。

 今旅の俺の一番の目的地はもうすぐそこだ。

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               走れ!! あの半島の先っぽへ!
 

 このまま20kmも行けば辿り着けるのだが、鳥取県と島根県の県境には境港という小さな港町がある。

 境港には、決して素通りする訳にはいかない名所がある。


 そこには、あの 「 水木しげるロード 」 があるのだ!!

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 まずは、境港の駅前を起点に歩きはじめるが、もうのっけから歩が進まねぇ。

 わずか1kmにも満たない商店街が「 水木しげるロード 」なのだが、もうそこいら中に妖怪がひしめいているからだ。


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               駅前で河童の三平に遭遇 とっ捕まえた


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               子泣き電車 他の妖怪電車もあるようだ


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               駅名さえも妖怪ブームでこの通り


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                ゲゲゲの夫婦も  正装でちゃんと出迎えてくれる


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                こんなにいたんじゃ おちおちガイドマップも見てらんない…


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                常に 監視の目があるようだ

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                こんな感じで・・・・


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               しげる先生の ありがたいお言葉


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                 本物にも会える うろちょろしてる


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               かわいそうに 鬼太郎は髪型のせいか あんまり人気なかった…


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                タクシーだって 観光の目玉


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               エロイム・エッサイム  こんなオブジェが153体も街中に!!


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                妖怪神社  残念ながら御朱印はない・・・・



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               砂かけの目つきは 本気でちょっと怖かった


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                尊敬する 大好きな水木先生と ツーショット


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                先生の冒険歴は ハンパなし
                

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               気が付いたら 一日が終わりに近づいていた…


 楽しいとしか言いようのない境港 「 水木しげるロード 」 。

 妖怪スタンプラリーをコンプリートしたり、名物のカニを頂いたり、一旦木綿焼き(イカ焼き)や目玉のオヤジ菓子(和菓子)を喰ったりと堪能三昧。

 家族連れも多かったが、子供たちは鬼太郎を知らない世代・・・・ お父さんお母さんのほうがテンションあがってたようだ。

 それにしても、島根県に早く行かねばと思ってたのに、いまだに鳥取県。 字ヅラは似てるんだが・・・・


 これはもう妖怪のせいなのね、そうなのね。

 ウォッチ!いま何時? 一大事ー!!

 ウィッスッ

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               いざ急げ! 島根県へ 


 今夜は、弓ヶ浜の浜辺に戻ってテント張って寝ようっと。

 明日こそ、島根半島へ!!


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 「 日本ノロマ紀行 ~出雲の国編③~ 」


 2015年5月3日(曇り時々雨)


 島根県の島根半島。 その東の先端付近は美保関(みほのせき)と言うそうだ。

 そしてそこには、「美保神社」という名の神社があり、そこは全国のえびす様の総本山だと言うのだ。

 
 何を隠そう俺の嫁の名前が「美保」。

 かつて美保が自分の名前の付いた土地や神社を調べていた時に、いつか一緒に「美保神社」に行こうねって言っていたのだ。

 歯がゆいがその願いが叶うことはなかった。


 しかしながら俺は今、美保の想いと共に彼の地・美保関に辿り着き、こうして「美保神社」にやってきたのだ。

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 美保関の港町はイカの町だった。

 そこかしこに焼きイカ屋台が並び、ものすごくイイ匂いが充満してるぞ。

 さっそく喰ったが、やわらかくってたまらん味わいだったよ。

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                 一夜干しの丸焼き 美味


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                全部たいらげたい イカちゃん達を…


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                                    美保関の漁港 小さな町だった


 漁港のすぐ脇に「美保神社」は鎮座する。

 そこは一歩鳥居から中へ入ると、不思議にイカのイイ匂いが消え、静かな神域空間に変わる。

 折しも小雨が降りだしてきて、なんだよ!雨かよ!!ってなったが、その雨が神社を囲む新緑の木々に生命を与え、山の香り、緑の香りが漂う心洗われる空気に包まれた。

 やさしく吹き抜ける風は涼しく、しっとりとした緑の匂いが色濃く漂う。

 こんな雰囲気の中で神社の参拝をすると、気持ちが落ち着きとっても穏やかな気分になる。


 たくさんの思いが頭ん中、心の中でぐるぐる渦巻いていたのだが、全てにかかわってくる出来事が意味のあるものと捉えることができる。

 自分を見つめ直すきっかけが生まれた、すごく好きな神社のひとつとなった。


 それほど広くはない境内をくまなく散策していると、なんとこれからここで結婚式が行われるという。

 神式の結婚式なんてちゃんと見たことなかったから拝殿の周りから観察。

 神主が祝詞をあげ、日本古来の楽器が奏でるゆるい神楽を聴き、なかなか見応えのある結婚式を見物することができた。

 こんないい空間で式を挙げれば夫婦円満、子孫繁栄、家内安全間違いなしだろう。 お幸せに


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               美保神社参拝記念 しかしちょいとハデだったなぁ・・・・


 
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              大注連縄のある神門から 拝殿を眺める


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                全景  拝殿と本殿  


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               こいつが本殿 美保造り  オリジナルの社殿造り


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            鳴り物好きの神様でもあるえびすさんの拝殿は 音響効果抜群の拝殿完備


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              おごそかな幸せの 始まり~~


 そして、神社と言えば、「御朱印」。

 俺のライフワークでもある御朱印集めは、もちろん「美保神社」オリジナル御朱印帳を買いの、朱印押しので最高潮を迎えた。


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               題字も書いてもらった 鯛が稲穂を咥えた縁起物


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                     もうこれだけで 島根まで来た甲斐あり!!


 広いわけでもない、派手なわけでもない。

 陽当たり良く新緑に囲まれたのんびりと過ごしたい神社だけに、4時間近くもまったりしてしまった。

 
 そして「美保神社」に後ろ髪引かれながら鳥居を抜けると、またもやイカの匂いに包まれる。

 青石畳通りという昔ながらの小道があり、そこを散策しながら佛谷寺で御朱印。

 金山寺みその味しかしないもろみアイスなどを食べ、美保関の小さな港町をぐるりと散歩して、半島の先端にある美保関灯台へと車を走らせた。


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                雨降って 情緒深まる 石畳    友蔵 心の俳句


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               もう絶対に一生食べないアイスランキング 第1位  おめでと

 
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                     寺の御朱印は墨率高いからカッコイイ
 

 美保関灯台のある美保の崎からは、近くにえびす様が日本で初めて釣りをしたと云われる伝説の地之御前という岩礁も拝め、遠く隠岐の島も(晴れてりゃ)見える。

 
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               現役の灯台 夜のお仕事ご苦労さん


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               隠岐の島を眺めながらのイカメシランチ


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                この岩礁で恵比寿は鯛を釣りあげた


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                美保の文字が乱れ飛ぶよい観光地であった


 「美保神社」参拝でこの日はほぼ終了。


 もう帰ったっていいくらい満足だが、せっかくこんな遠くまで、しかも出雲国まで来たからにはまだもうちょい旅は続く。

 この日は一度鳥取県へと戻り、CMで話題の「ベタ踏み坂」を走り、大根島をぐるっと周り、また島根県に入って今夜は車中泊と相成った。


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               いきなり 美保湾にクイーンダイヤモンド丸が現れた ドデカイ


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               思ったほどでもなく ウチの前の山道のがベタ踏みだ


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              また、一緒に旅に出ようぜ!美保



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 「 日本ノロマ紀行 ~出雲の国編④~ 」


 2015年5月4日(曇り時々雨のち曇り)


 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

 スサノヲが詠んだ歌で、日本で最初の和歌。

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 出雲国の松江近辺には、縁結びの神社が腐るほどある。

 日本書紀や古事記、出雲風土記など、それぞれが示すスサノヲとクシナダヒメの宮殿だったり出逢いの場だったりとかまぁそんな感じの縁結び神社が多数ある。

 もちろん女子に大ウケ。

 てか、ほとんど女子しかいねぇ。


 昨晩、某道の駅で車中泊をしていたのだが、あまりの混みようとファミマの明るさに嫌気がさし、20kmほど踵を返し、美保関灯台の駐車場へ舞い戻ってそこで寝なおしたのだ。

 当然、朝は早よから「美保神社」に再度参拝し、この先の御朱印の旅路を祈り出発した。

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               早朝の美保神社  イカの匂いは まだない


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              出雲国の狛犬は こんな感じにケツ上げスタイル 流行のようだ


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            美保神社の隠れ亀を発見したが 何故か背中に5バーツ(タイ通貨)が…


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               美保神社らしい絵馬の飾り棚  君の願いを一本釣り


 ついでに近場にあるメテオプラザまで行き、1992年に美保関町の松本さん家に落下してきた隕石を一目見ようと訪れたのだが、なんと開場時間が10時。

 こっちは朝早くから行動してんのにあと1時間も待てず!と、近場の大日堂の御朱印をさらっともらい松江市内へと向かったよ。


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               ぶらっと、御朱印も 俺得


 目的地は「八重垣神社」。

 スサノヲが八岐大蛇(ヤマタノオロチ)から稲田姫命(イナダヒメノミコト)を八重垣で隠し、八岐大蛇から守って退治したあと結婚して夫婦生活を始めた場所。

 なもんで、縁結びの大神でもあるし、日本で初めての結婚式の場でもあるようだ。

 もちろん女子ばっか。


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                ラブパワースポット  乙女たちよ 縁を結べ!


 稲田姫命が隠れてた森に鏡の代わりに自分を映してた鏡池がある。

 そこの池に占い用紙を浮かべると紙に字が浮き出てくる。 さらに水に浮いた占い用紙の真ん中に10円玉か100円玉を乗っけてその占い用紙の沈む時間の早さや、岸からどのくらい離れたトコで沈むかで良縁を占うドキドキ恋占いのコーナーもある。

 もちろん女子ばっか。


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              所詮 この世は 男と女 欲望渦巻く 鏡池   友蔵 心の俳句


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               割とソッコー近場で沈んだ  その後のピンサロ花びら4回転!   


 1000年くらい前の神社に書いてあった絵が宝物館で200円で観れたり、2本の椿が途中で1本になってる奇怪な夫婦椿にびっくりしたり、御朱印に心躍らされたりとキャッキャッと楽しめる神社だった。


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              こんなくっつき木がいくつもある・・・・


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                このシンプルさが本来の御朱印のお姿


 次は「神魂(かもす)神社」だ。

 ここは県社で日本最古の大社造りの国宝な本殿がある。

 もちろんすごいのだが、御朱印さえいただければ・・・・


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              出雲国造家の歴史ある社 ほんまもんの国宝


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               墨書は神社で 朱印は大宮  こんな違いがマニアにはポイント高
   


 その後は、八雲立つ風土記の丘で歴史を勉強したり、八雲温泉の露天を堪能しつつ、お隣の「熊野大社」へ。

 出雲国一宮であり、敷地も広く造りも大きく迫力のある大社だった。

 湯上りに御朱印を戴いた。


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               注連縄でかいのも 出雲の特徴ね


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                書き手による字体も様々  これはチョイアート系



 本日最後の神社訪問は「須我神社」。

 スサノヲがヤマタノオロチをやっつけたあとに建てた宮殿が神社になり、日本初之宮としても有名。

 雲南市の山奥の入口に鎮座し、こじんまりとしてるが高台にある古い神社だ。

 御朱印は漢を感じさせる迫力だった。


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                 古いのに新しい  奥の宮は山の中に別にある


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               朱印の八雲が洒落乙だよなぁ~
  

 
 夕方近くになり、松江市内へ移動して松江城を見学する。 城跡公園なんかではなく、ちゃんと城が現存していた。


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               お~~い こっこ、こっこぉ~
  

 宍道湖というしじみで有名なデカい湖のほとりでシジミラーメンを喰ったが、これが塩味ベースのしこたましじみ入りでめちゃ美味かった。


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               思い出しただけで リンパに涎が溜まる じゅるるるるぅ 


 
 そんなこんなで松江近辺、縁結び神社御朱印巡りを終え、暗くなる頃には宍道湖北側ルートを一路西へ進路を取り、出雲と言ったら出雲そば、否、出雲ぜんざい、否、出雲大社!!へ、いざゆかん、だ。


 島根半島の西の端の海岸でテントでも張ろうかと思っていたが、なんだかそんな雰囲気でもなく、出雲大社大鳥居近くの道の駅での車中泊と相成った。


 八雲立つ 八重垣 八岐大蛇 小泉八雲 移動距離888.8km目撃と、やたらと八に縁のある一日であった。


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              そこまでしねーでも 堤防から釣りゃぁいいじゃねぇか(宍道湖にて)


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 「 日本ノロマ紀行 ~出雲の国編⑤~ 」


 2015年5月5日(晴れ)


 出雲大社。

 平成の大遷宮が2008年から2016年まで、8年かけて行われている。

 2013年にひとつの節目とされる本殿が完成。 この時はだいぶお茶の間で話題に昇ったハズだ。


 神々の住む出雲にはいつかは行きたいと思っていたのだが、今このタイミングでこの地に来ることができた。

 インドではシヴァ神、チベットではマハーカーラ、日本の仏教では大黒天、神道では大黒様。

 出雲国の神・大国主命と大黒天が神仏習合して神社では大黒様となる。七福神の一人だから日本人には有名な神様の一人だろう。

 その大国主大神の地元が出雲国で、家が出雲大社なのだ。

 10月は神無月というが、ここ出雲では10月を神在月という。この時期、日本全国の八百万の神々が一堂に出雲大社に赴き、全国神様会議を開くからだ。

 ちゃんと神様たちの宿泊する所も境内には存在するが、一泊いくらするのかは知らない。朝食付きかどうかも知らない。


 道の駅・大社ご縁広場の駐車場で車中泊をした俺は、太陽が昇ると茶などを沸かし朝の一服と洒落込んだ。

 本日は出雲大社参拝。 本堂まで4つの鳥居をクリアしなければ辿り着けない長距離散歩の始まりだ。

 晴れ渡る空の下、さっそく一の鳥居・宇迦橋の大鳥居(石)まで歩き、その大きさにおったまげる。 23mもあるぞ!


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               出雲大社 下駄の旅


 ここから神門通りを散策するが右も左もお土産屋さんばっかりでついついのぞいちゃう! 足止めばかり喰らってなかなか先へ進めない。

 ゆる~い坂道を登りながら二の鳥居・勢溜の大鳥居(木)まで来たころにはすでに1時間の月日が流れていた。


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                どっと疲れたが ここにきてテンションあがる


 さて、ここから本堂にむけてまた参道を行くのだが、今回の俺のルートはちょいと外れる。

 この鳥居から左に逸れて、国道431号を西へと歩く。 すると、稲佐の浜というビーチに出るのだ。

 ひとまず腹ごしらえと朝食に出雲そばを頂こう。 腹が減っては参拝できぬって言うしな。


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                雰囲気たっぷりの蕎麦屋・八雲


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            五色そば ひと皿にまずツユをかけ、そのまま次の皿にツユを移して食す

 

 腹もなごんだところで散策再開。

 しばらく歩くと出雲阿国の墓なるものを発見。

 これは歌舞伎の祖とされる阿国(おくに)姐さんのお墓なんだと。

 出雲大社の修復資金を稼ぐため、傾奇ながら全国ツアーを興行していくドサ回り。

 嵐のような阿国旋風を巻き起こし、秀吉や家康まで観に来るという超有名なアーティストにまで昇りつめ、晩年は尼さんになり出雲で一生を終えたという人生の成功者だ。


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                気持ちの良いお墓  ただの平石が昔風


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               奉納山の途中にも阿国スポット  傾いてみたよ


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               ここからは出雲大社の氏子達の町が一望 ビバ!イズモ!!


 稲佐の浜へ行く途中、阿国スポットや出雲大社の上の宮(修復中)、下の宮、町の路地裏などを当てもなく彷徨う町歩きに、アジアの町歩きが重なり気分は旅人。

 だが、そろそろ下駄が足に負担になり始め、先を急ぐことにした。


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               こんな光景がもう普通の民家 生活の場 ノスタルジーナ


 稲佐の浜とは、神在月に全国の神さん方が出雲に来る際にまずは到着する浜だ。

 ここからみんなで集合して神迎の道を通り出雲大社まで出向くのだ。

 あと、大国主大神と天皇一派のタケミカヅチノカミが国譲りの交渉をした場所もこの浜。

 そんな伝説の神話ビーチに辿り着き、下駄を投げ捨て裸足で駆け降りた。

 目の前に広がる日本海と青い空、弁天島を拝み波と戯れる。 貝殻を拾い集め神様も年いちで来る浜に想いを寄せる・・・・


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            いまや伝説の稲佐の浜と弁天島 心霊写真ぽいのがいたら、それは神様


 いやいや、俺がここにきたのは夏を早くも独り占めしに来たのではない。


 この稲佐の浜の砂を高校球児のごとく持ち帰り、出雲大社の素鵞社(現在遷宮中なので仮殿・釜社)にて奉納し、代わりに清められた砂を我が家に持ち帰り庭に撒くとラッキーこのうえないとのことなのだ。

 そんなの欲しいでしょ!ってことで、しっかりと砂を手に入れ、ここでの目的を達成。

 実はだいぶビーチで遊んでしまったがまだ午後の時間はたっぷりとあるけんね。


 神迎の道を大社に向かって歩くともう神様になった気分。

 毎月1日に稲佐の浜から海水を竹の筒に汲むという習慣があり、道の両脇の家々にはその竹の筒に花を活けて飾ってあるのがすごくかわいい。 

 花の種類は様々でその家のセンスが如実に顕わているようだ。


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 神迎の道をさらに進み、昼飯ランチは「きんぐ」と言う名のご飯屋さんで地元民御用達の大社焼きそば。これは一見塩焼きそばだが、ソースをお好みで自分で味を調整しながら食べるのだ。

 そして和菓子屋「高田屋」でもなか・雲太をお土産に。 もなかマニアの俺には地方の和菓子屋は危険な地雷でいっぱいだぞ。

 ようやく、二の鳥居・勢溜の鳥居(木)まで戻ってきたか。

 
 さて、お待ちかね、出雲大社の本当の参拝が今スタートだ。


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               なんだか出雲大社に何度か来たことある気分に…


 ゆるやかな参道の坂を下る途中の祓社で1回お祈り。

 初めての二礼四拍手一礼の儀を練習がてら行う。 ついでにキレイな身体になった。

 三の鳥居(鉄)の手前には渡るだけで穢れが取り除かれるという便利な祓橋を越えてキレイな心になった。

 松の参道を横目にムスビの御神像に辿り着く手前で奉納神楽公演をやってるじゃあないか。

 もうゴールはすぐそこなのに、ラストの鳥居がくぐれない。

 しかもちょうど演目は「恵美須」。  「美保神社」の祭神ではないですか。  観・な・きゃ。


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               下ってきた坂道参道 歩けば歩くほど身が清められる

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               三の鳥居(鉄)と日本名松百選の松の参道


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               事代主命こと、えびす様(ギャンブルの神様の方じゃないよ)


 手水舎はもうどこが手を清めるとこだか分からんくらいのひとだかり。

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               最初 何があんのかと思ったよ

 あげく、四の鳥居(青銅)はなんと修復中で隣の仮設口からお通り下さいだと。 ギャフン

 
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                 かろうじて 鳥居だとはうかがえる


 ようやく荒垣内に入り、聖域へ侵入できたのでさっそく拝殿で「二礼四拍手一礼」の本番だ。

 お参りしたところで、ついに御朱印を入手。 おみくじも買ったが出雲大社のおみくじには大吉とか凶とかは表示されない親切設計。

 本殿を中心にぐるっと時計回りに八足門、神様の宿泊所である西十九社、御本殿、裏手のウサギオブジェ、釜社とまわり稲佐の浜の砂も清め砂と交換し、ひと回りしてきた。

 神馬神牛像は並んでるし、もう一つの宿泊所・東十九社は遷宮中と残念が重なるが満足いった出雲大社参拝だった。

 
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             休日の浅草寺ほどではないが混んでたよ


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               古来の出雲大社の形跡  宇豆柱の跡


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               意外にシンプルで拍子抜け・・・・



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               神御用達の宿  神様ってもしかして小さい??


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              がんばって 俺もここにおみくじをねじ入れた


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                 ダイコク エビスゥゥゥゥゥ

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                 イェェェェェェェェェイ!!!


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               出雲大社御本殿  だが、ナオキーズ!がカブる


 出雲大社をあとにし、島根県立古代出雲歴史博物館へ見学に行き、帰りの参道で出雲ぜんざいと出雲だんごをほおばり、長かった出雲国御朱印の旅も終焉に近づいた。


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           在りし日の巨大木造建築  存在してりゃエジプトのピラミッド級の世界認知度


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              こいつとコーヒーが今日一番のご褒美だったのに間違いはない 


 出雲大社はフルで周るとほんと1日仕事だが見応えのあるテーマパークだと思えば飽きることはない。

 なにより本殿のデカさと高さには目を見張るものがあり、ここに全国から八百万もの数の神様が来訪してくるのもうなずける話だ。

 広すぎて整然としており観光客の数も多いが、なぜだか俗っぽさを感じさせない凛とした空気の中にいるような場所だった。

 パワースポットとか聖なる場所とかそういうんじゃなくって、なんつーか、開放感があって何人たりとも受け入れるっていうような懐のでかさのある底知れない深さがあるようなそんな場所だったよ、出雲大社。


 また来たいね。

 何故って、こんなにくまなく参拝三昧してたのに、日本一大きい注連縄がある神楽殿を見逃しちゃってるからねぇ 注連縄は出雲国の周ってきた神社全体的に全部が見たことのないデカさだったから、まさかさらに大きいのがあるなんて思いもしなかったよ・・・・


 さて帰ろう。

 夕暮れの出雲国を東に進路を取り、宍道湖に落ちる夕陽を眺め、いざ静岡へ。


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                沈みゆく夕陽に うっとり  


 700kmの道程を帰らなきゃいけないことを忘れてた訳ではないが思い出したくもなかった。

 しかしGWの渋滞ラッシュに巻き込まれるのはもっとイヤだった。

 だから夕方から行けるとこまで走る抜くかとしばらく走っていると・・・・!!




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              行くよね? まよわず右にウインカー出しちゃうよね!?


 松江市の玉造温泉に立ち寄って、源泉掛け流しの露天風呂でまったりしちゃいました。

 だってここってば、美肌の湯で有名なんですもの!

 潤い成分のある硫酸イオンの含有率が70%以上なんて、化粧水の温泉に入ってるようなものなんですもの!!

 ハァー、ビバ ノンノン


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 旅好き、アジア好き、遺跡好き、神社仏閣好き、大道芸好き、パフォーマンス好き、民族音楽好き、倍音好き。

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