「 台湾原住民族文化園區 」  


 9月10日

 台東駅を出発した旧い型式の特急莒光號は、台湾の東海岸から台湾南部をぐるりと回り込み、南西部の屏東駅へと2時間半で到達した。

 屏東駅から市バスに乗り込み向かう先はと言うと、パイワン族とルカイ族が多数居住している三地門郷という峡谷の集落だ。

 三地門郷の水門村でバスを降り、車道になっている山道をひたすら登る。20分くらいかけてひたすら登ると眼下にさっきバスを降りた水門村が広がり、あっという間に険しい峡谷の上にいた。

KIMG8429

 そこから広大な山間に拡がる民俗テーマパークこそが、台湾原住民族文化園區だった。

RIMG9619
 すでに歩き疲れたけどこっからが本番



RIMG9623
 園内の規模が把握出来ずどうやって周ったら効率良いのか分からずとりあえず歩く

RIMG9625
 無料のシャトルバスがあるようだがとりあえず歩く

RIMG9628
 最初に出迎えてくれたのはおちんぽ先生だった

RIMG9629
 山道をショートカットするためにはこの吊り橋が近道

RIMG9630
 以外と高所だけど高ければ高いほど好き

RIMG9633
 台湾最大の山川瑠璃吊り橋も下の方に見えてる

 少し歩いて気が付いたが、この台湾原住民族文化園區の敷地は歩けるレベルじゃないくらいハンパなく広大だった。ていうか、広さもさることながら普通に山の斜面に各民族の家屋とか移築してて、それがあの山、この山と広大な範囲に広がってるからくまなく全部歩くと開園から閉園まで使っても3日は確実に費やす広さと山登りだ。

 さすがに民族研究室室長・ナオキーズ!もそこまでして全部は見たくないのである。

 
RIMG9635
 さっそくシャトルバスに乗り一番上のエリアまで行くことに

RIMG9636
 ビックリするくらい登ってく 歩くとか無理だった

RIMG9638
 一番上のプクバヴァンエリア(上) 文化園区は全部で5つのエリアに分かれてる

RIMG9639
山の斜面のコースを歩き各部族の家屋を見学する

RIMG9641
 ブヌン族の石造り集落 カッコイイ

RIMG9646
 ツォウ族の男子集会所 見た目も良く立派

RIMG9643
 同じくツォウ族の集落だけど自然の中だしここまで来るの面倒くさいしこうなっちゃうよね

RIMG9654
 パイワン族の石造り集落 雨降ってきたし・・・・

IMG_20190910_123800
 首狩りしたら入れておく棚 家の前にある

RIMG9653
 ルカイ族とパイワン族の女の子のトラディショナルオシャレタトゥー

RIMG9663
 家屋の中は展示品とかアート展示とかちょっとしたギャラリーとしても使ってる

 エリア分けされた場所に16部族の伝統家屋が移築されててそれぞれ興味はあるんだけどいかんせん山の斜面に広がってるもんでひとつひとつ見学してくのがけっこうしんどいんでもうやめた。

 14時半からナルワンエリアの歌舞劇場で民族音楽と民族舞踏のショーが始まるからまたシャトルバスに乗り込んでナルワンエリアまでひとっ走りだ。

RIMG9666
 時間はあるので生活型態展示館で16部族の勉強だ

RIMG9670
 現代アートの展示もたくさんあったよ

IMG_20190910_125055
 これ好き 民族バアちゃんだってマックくらい喰うよなw

 さて、ここから台湾16部族のご紹介をしていきたいのですが、2000年もの長きに渡って台湾に住んでいる彼らは住む地域も明確に分かれそれぞれ独自の文化を継承し(時には交わり交易してます)、独自の言語を持っています。

 少数民族って収集癖のある人にはたまらなく魅力的ですよね~

RIMG9752
 それぞれの「元気ですか?」 言語の共通点とかにもコーフンする

RIMG9673
アミ(阿美)族 歌と踊りに特化した種族

RIMG9675
サキザヤ(撒奇莱雅)族 婿入り社会の栗好き種族

RIMG9681
クヴァラン(轕瑪蘭)族 平野の水辺の一族

RIMG9683
ルカイ(魯凱)族 雲豹と鷹と百合とブランコを司る種族

RIMG9685
サイシャット(賽夏)族 先祖の霊と矮霊を畏れ敬う一族

RIMG9687
ブヌン(布農)族 八部合音のハーモニーを神に捧げる山岳民族

RIMG9689
パイワン(排湾)族 彫刻装飾工芸のスペシャリスト集団

RIMG9691
ヤミ(雅美)族 蘭嶼島のフィッシングトライブ 女の髪が命

RIMG9697
タイヤル(泰雅)族 フェイスタトゥーの首狩り族

RIMG9698
プユマ(卑南)族 階級社会のカゴ編み一族

RIMG9700
タロコ(太魯閣)族 峡谷のフェイスタトゥー民族

RIMG9702
サオ(邵)族 悠久の杵音を奏でる一族

RIMG9705
ツゥオ(鄒)族 毛皮と竹筒飯の阿里山部族

 他にも三語群を持つセディック(賽徳克)族、上四社の農耕民族サアロア(拉阿魯哇)族、父系氏族社会のカナカナブ(卡那卡那富)族で全16部族となる。

 フィギアあったら集めたい。

RIMG9723
 民族家屋アートギャラリー

RIMG9724
 敢えてこういった使い方をするのはとても良いと思う

RIMG9725
 歴史好きも美術好きも民族好きもみんな見に来るようになるからね

RIMG9728
 アーティストも展示の仕方にセンス出せるしナイスアイディア

RIMG9722
 さて14時半からの演目は・・・・

RIMG9716
 ブヌン族に伝わる伝統芸能のようですな

RIMG9742
 2000人収容劇場に50人くらいしかいなくてラッキー

 しかし、演者は別にブヌン族の人達を呼んで演目をする訳ではなく、ナルワン楽舞劇団というプロの劇団員が行うため写真、動画の撮影が禁止となっとった。

 16部族の伝統衣装を身に纏った演者たちがそれぞれの民族の歌や踊り、習慣を披露しての民族紹介から始まり、前半はオリジナル要素たっぷりの演奏があり後半から民族の舞踏が繰り広げられる。

 世界中の民族に根本的に共通してると思われるんだけど、男が狩りに出て女が酒作って待ってて、男が獲物持って帰って女が料理して宴が始まり、酔いが回ると合コンのノリになってきて歌やリズムに合わせて一気飲み。騒いで踊ってカップル成立でしけこんでいなくなる。
 大学生とかパリピとかリア充のやってることと民族が集落でやってる日常は全く一緒なんだなっていう新しい発見があったよ。

RIMG9746
 だいぶ遠くまで来てた さあ帰ろう

 台湾原住民族文化園區、あまりにも広くて全然観て周れなかったけど、16部族の性格的なものは知れたし民族音楽研究家ナオキーズ!としては台湾では3部族が口琴使ってるって分かったし、口琴4重奏なんてレアな音まで聞けちゃったもんでホクホクでしたな。

 次回来る機会があれば3日間かけてじっくり周りたいもんですな!

RIMG9780

 今夜の宿泊は高雄市までこれから行くんだけども、ちょうど夕方だし屏東の街で夕食をとろうと歩いてたら夜市の鼻が利いたのか屏東観光夜市に出くわしたので腹ごしらえを開始した。

RIMG9785
 バイクが行き交う両脇に屋台が並ぶ夜市 アブネー

RIMG9788
 みんなバイク横づけで屋台飯を喰らってやがる

RIMG9790
 屏東夜市の名物は香茹肉糖らしい この屋台だらけだ

RIMG9789
 とろみがかっててめっちゃ美味そう

RIMG9791
 ビーフンも合わせていただきます

RIMG9792
 日本統治時代の名残りを見つけた 喰わなかったけどおでん屋台だ

IMG_20190910_184105
 この人ここで微動だにせずじっと夜市を眺めてるんだけどほん怖レベルじゃね?

 台湾1周の旅も3日目。毎日歩いたり移動が続いたりでお腹が空くけど何食べても美味しいから台湾は俺の専属コックになってもらいたい。
 決めてる事がひとつあって「同じメニューは絶対に食べない」ってこと。いっぱい美味しいもんあるのに同じのばっかじゃもったいねえもんね。

 あっ、でもコンビニで売ってるお茶で煮たゆで卵は毎日喰ってるかも・・・・

KIMG8435

  Pingtung,Sandimen,SouthWestern Taiwan 10/sep/2019  From Naokys! 


 2019年・ナオキーズ!旅日記第4弾!! 

 『 台湾韓国周遊見聞録 』

 16日間もあれば、近場のお手軽海外旅行で台湾と韓国の2か国それぞれ1周できるんじゃあないの?ってな具合で計画したら思ったよりタイトなスケジュールに追われるハメに・・・・

 怒涛の『台湾韓国周遊見聞録』の旅。
 
 2ヶ国をぐるっと周った観光スポット巡りをどーぞお楽しみあれ!!

  胸躍る最新放浪旅日記を配信中!


     ランキングに参加しています!

  面白かったらポチッ とな 

    


   
   放浪記 ブログランキングへ

    
    にほんブログ村 旅行ブログへ
    にほんブログ村