「 カルチュアル・トライアングル⑤ 」


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 午前中をフルに使い、シーギリヤ・ロックの観光を終えたナオキーズ!

 午後からは、次なる世界文化遺産・ダンブッラの石窟寺院へ向かうため、一路シーギリヤのバス停までチャリを走らせた。

 バス停に着いたは良いが、メインロードの単なる路肩に1台のバスが停まっているだけなのでチャリをどうするか悩んだ。

 こんなところに置きっぱにしたら盗まれるのは明白だ。

 ふと見ると、少し手前の路肩に紅茶売ってるおばちゃんの屋台を発見。

 「 おばちゃん! 俺、今からバスに乗ってダンブッラの街まで行くんだけど、帰ってくるまでココにチャリ置かせてくれないかい?」

 「 あぁ、イイよ! その辺に停めときな!」

 「 ありがとーーーー! よろしくねん。」


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 置かせてもらったチャリだが この人たちの物にしか見えん・・・・

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 キリテ(ミルクティ)を1杯いただく。

 水を持ってくるの忘れたもんで、渇いた喉と疲れた身体に甘いキリテが美味いのなんの。


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 まだ誰も乗ってないバス車内 いつ出発するのだろうか・・・・

 シーギリヤからはダンブッラへ行くバスしか運行していない。だから、人が集まるまで出発しなかったらどうしよう・・・・なんて不安もよそに、すぐにバスは出発した。

 どうやらここが始発だから、道々人を乗せてくようだった。

 バスはシーギリヤの村を出るまでの間にすぐ満席になり、40分ほどでダンブッラの街に到着だ。

 しかし、バスターミナルに着いた訳ではなく、街の幹線道路で「ダンブッラに着いたぞ」と声が上がり、ツーリスト含む乗客が一斉に降りたのだ。


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 ココはドコ? ダンブッラの石窟寺院はドコ?

 スマホの位置情報を確認すると、とにかくこの道を真っ直ぐ行けば石窟寺院へ着くようなので歩きはじめたナオキーズ!

 2kmくらいは歩くのかな?なら歩けるよな?とひたすら歩くナオキーズ!

 幹線道路で街中だけど、たいして興味をそそられないお店ばかりなので冷やかしも出来ずにひたすら歩き続ける。途中、まだかしらん?とスマホで位置情報を確かめながらの道中だ。

 延々と歩き続ける事40分。まだ着かないのかと、再度位置情報を確かめる。

 すると、傍らにいた1台のトゥクトゥクのおっちゃんが言う。

 「 黄金寺院へ行くのか?あと3kmあるぞ、乗ってけ!」と。

 ウソだろ?もう2kmくらい歩いてるんだから、もうちょいで着くはずだ。

 位置情報にももうすぐ寺院があることを示していた。なので「NO!」と言い放ちスタスタと足早に通り過ぎた。


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 まさかと思ったが、見える岩山が目的地だった まさかと思ったが・・・・

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 道中での学校帰りの子供たち 俺に活力を分けてくれ

 しばらく行くと、寺院らしきものが見えてきた。そして遠目からも分かるような黄金のブッダが現れた。

 やったー!ようやく着いたぞ! ココが黄金寺院だな? ココが石窟寺院の入り口だよな!?

 と、喜び勇み、さて、この黄金寺院と黄金ブッダを写真に納めてやろうとスマホを取り出した。

 スマホを取り出した。

 ・・・・ス、スマホを、取り出した

 ス、スマホ、、、 あれ、、、 おいらのスマホを、取り出し・・・・


 無いのである。


 さっきまで確かにバックのポケットに入れてあった、おいらのスマートフォンが、どこを探しても永久に無いのである。。。

 うわ~~~~~  やっちまったぁ~~~~~ どっかに落っことしたんだぁ~~~~~

 30秒ほどパニックに陥り機能停止状態のナオキーズ!

 だが、ハッと我に返り、急いで踵を返し、今来た道を戻りながらも地面に目を光らせての猛ダッシュ。

 頭の中はかつてないほどの鬱状態で、これからのことを必死で考える。

 (こういう自己責任な問題にブチ当たったとき、いつも一生懸命探したりやれるだけのことをやり抜いて、そのおかげかいつも問題解決して旅の神様に感謝していたものだ。でもまた同じようなことを繰り返すなんてもう旅の神様も呆れ顔だろう・・・・ 落ちてると良いんだが全然そんな気配はないし・・・・もう泣きそうだ。スマホが無くなったらこれまでの写真の一部がなくなるし、SNSもアップ出来ん。そうなったら日本のみんなは配信が突如止まって心配してくれるだろうか。スマホ落ちてたら絶対拾って盗むよなぁ。それか道路に落っことして車に引かれてバキバキになってたりするんだろうかぁ。)

 ネガティブな思考に心も頭も支配されて、石窟寺院なんかどうでも良くなってるし、一気に旅がつまらなくなった。

 このまま見つからなかったら、警察に行って紛失届けも出しに行かなければならない。日本となんとか連絡取って電話止めたりもしなきゃだし、連絡先も一気に消えてなくなるしで非常に困る。

 なにより午後ちょっと観光に来ただけのこの街でどこまでやり抜くことが出来るのか・・・・最悪。。。

 そう。もはやもう最悪なのである。

 戻る道すがらすれ違う人にスマホ落ちてなかったか聞いても誰も見た人はいない。

 路上で粉々に砕けてる欠片だって見つからない。

 そうだ! 最後にスマホを使ったのはどこだっけか? 

 途中、何度も位置情報を確認してるからこの道中のどこかで失くしたことは間違いないのだ。

 ネガティブに囚われ、やる気がまったく沸き起こらない中、必死に思い出そうとするナオキーズ!

 (たしか、最後はトゥクトゥクのおっちゃんが話しかけてきた時じゃないか?位置情報確認して立ち止まってる時に話しかけてきたんだから。それから黄金寺院まで15分くらい歩いて着いたから、その間はスマホ見なかったもんな。)

 その、トゥクトゥクのおっちゃんと遭遇した場所まで戻ってきた。ここまでの道のりでは見つからなかった俺のスマホ。

 そして、この場所でもスマホの面影などどこにも見当たらない・・・・

 代わりに別のトゥクトゥクのおっちゃんが停まってる。

 「 ・・・・ずびばぜん。ご、ごのあだりに青い色のスマホ落ちでばぜんでじだが(泣)」

 「 え? ス、スマホ? いや~、見てないなぁ。 どーしたの?ココで失くしたの?」

 「 ココでかどうか分からないんですけど、最後に使った場所がココなんですぅ(泣) 通ってきた道にも落ちてなかったんですぅ(泣)。。。」

 「 そっかぁ、でもココには落ちてなかったなぁ。 そこの家の人にも聞いてみたらどう?」

 そこは、家なんだけど現場仕事の職人達が数人たむろしてる事務所みたいなところで、大きな中庭に職人たちがメシ喰ったりおしゃべりしてくつろいでる場所だった。

 「 あど~~、ずびばぜん。 この辺りに、青い色のスマホ落ちてなかったでずがぁ~?」

 トゥクトゥクのおっちゃんも同情してくれて、現地のシンハラ語で事情をみんなに説明してくれた。

 するとひとりの職人が「 スマホ? おい、お前。ちょっと中入って中庭の奥に行ってみろ!」

 「 え?え? 何? 中に入ってどーなんの? 何がどーしたって言うの?」

 「 いーから、早く奥まで行って確認して来い!」

 こ、これは、、、もしや・・・・ いや、でもそんな上手いこと事が運ぶ訳がねーだろ?と思いつつも、やや期待しながら中庭の奥のテーブルの数人座ってる場所まで行ってみる。

 と。。。

 「 おい、これか? お前の探してる青いスマホって。」

 そこにいる職人、全員が天使に見えた。

 いや、仏教の国だから全員が菩薩に見えた!!!!!
 
 まさに、探し求めていた俺が落とした青いスマホがいま、目の前に

 お話を伺うと、どうやらひとりのおっちゃんがこの家に来た時に、入り口で俺のスマホを見つけて保管して置いてくれてたとのこと。

 すごい国だよ。スリランカって国家は。敬虔な仏教のお国柄ってのもあるかも知れないけど、人の物を盗まないのな。拾ったものを自分の物にしないのな!

 こんな親切な国と人間がこの世の中にはまだ残っていたんだねぇ。

 そりゃもう感謝感激雨アラレってなもんで、ひたすら頭下げてありがとう、ありがとうの連発だ。

 拾ってくれたおっちゃんにはもちろんのこと、その場にいた職人さんたち、通訳してくれたトゥクトゥクのおっちゃんにも心の底からお礼を言ってその場を離れた。

 もう見つからないって思っちゃってたから、なんだか信じられない気持ちでいっぱいだったけど、本当に今思い返しても奇跡だと思うな。

 てか、大事なスマホ、落っことしてんじゃねえ! 旅も中盤でダレきってるから落っことすんだよ! もっとしっかりして気ぃ抜くんじゃねーよ!! クソナオキーズ!


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 拾ってくれたおっちゃん スリランカの如来様とはこの人のこと

 そして、気を取り直して出直して、再び着いた黄金寺院での1枚がコチラ↓ ↓ ↓
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 数十分前のネガティブ思考もどこへやら、すっかり上機嫌に戻り、それでいてしっかり猛反省したナオキーズ!

 そしてこの後、黄金寺院からの世界文化遺産・ダンブッラ石窟寺院へ心を清めるお参りとなりました。

 散々街を歩きまわったところで、さらに山へと登る階段が延々と続く。が、この岩山の頂上に石窟寺院があり、第1窟から第5窟までの岩穴を掘りぬかれた石窟の内部に仏像や壁画が保存されているのだ。

 仏教国スリランカだけあって、やはりこのダンブッラの石窟寺院も現代に至り参拝が続けられ、多くの信者が観光とは別に訪れていた。


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 黄金寺院境内の象と僧 `S こういうテーマパーク的な寺は大好物だよ

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 第1窟の寝釈迦像 大きい釈迦が寝そべってるからとにかくココは狭い

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 寝釈迦の足の裏を赤く塗るのがスリランカの特徴なんだって

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 第2窟 壁いっぱいに壁画がいっぱい

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 第2窟は一番広くて大きくて天井が高い 仏像もたくさんだ

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 象さんもいるよ 人を振り落してるけど

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 天井から落ちる聖なる水を受け止めてる壺 聖水効果は抜群とのウワサ

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 第3窟の寝釈迦像 なかなか寝付けない様子

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 修復してるところ とにかく黄色く塗り潰されるよ

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 第4窟はコウモリ除けの超音波ミュージックが洞窟内に響き渡る

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 第5窟も狭い・・・・ 仏像の物置かと思った

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 石窟寺院の入り口 見える岩肌の先に石窟があった

 ダンブッラの石窟寺院見学よりも、街を歩いて岩山登り降りしてた方が長い午後だった。

 帰りは素直にトゥクトゥクで街中のシーギリヤまで帰るバス乗り場まで行った。シーギリヤ行きの私営ローカルバスで1時間ほど走り、なんとかシーギリヤまで戻ってこれた。

 スマホはちゃんと持っている。


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 帰りのバス 夕方だからか人間が多くて活気あり

 紅茶売り屋台のおばちゃんのところで、止めさせてもらったチャリのお礼も込みでキリテを1杯飲んでると、なにやら雲行きが怪しくなってきた。

 遠くで雷がゴロゴロ鳴り始めたので、急いで宿まで帰ってきた。


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 空が異常な光を放ってると思いテラスへ出るとやっぱり異常な空色だった・・・・

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 オレンジの中に緑がかった空の色を見たのは初めて 世界は未体験だらけだ

 部屋でシャワーを浴びていると雨が降ってきた。これは今夜はメシを喰いに行けないかも(でも犬に襲撃されることもないかも)と思ったら、小雨程度の雨が1時間半くらいだったので夕飯チャンス到来だ。

 時間は夕方6時半。 当然、外は真っ暗闇。

 意を決して、ヘッドライトを点灯しチャリでガタゴト道を疾走する。

 宿を出てすぐにヘッドライトに光る眼が反射した。光に驚いた犬がいきなり襲撃してきたが驚いたのはこっちの方だ。

 こいつもしばらく追っかけてくる!

 なんとか振り切るも、すぐにいつもの犬畜生のナワバリだ。

 チャリを立ち漕ぎしたまま勢いに乗ってナワバリへ突っ込む。待ってましたとばかりに犬畜生が前方で待ち構えてる。

 「わんわんわんわんわんわんわんわんわん」

 最速で走り抜けるが、この犬畜生は目の前を通過すると追いかけてくる習性があることが分かった。

 なのでタイミングを見計らって全速力でチャリを漕げば無駄な体力を使わなくていいし、ヤツのナワバリの手前からいちいちビビらなくてもいいのだ。

 これはもう攻略したな。


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 今宵もスリランカで一番美味しい『ライス&カリー』を提供するレストランへ

 夜の気が狂った犬の恐怖に怯えながらも喰いたかったライス&カリーで腹いっぱい。幸せだ。

 今日はライオンロック、ダンブッラ石窟寺院、スマホ紛失事件、緑色の空目撃と忙しい1日だった。

 明日は移動日なので今夜はゆっくりと休もうぞ。


 帰り道、犬畜生のナワバリ手前でヘッドライトと気配を消す。

 見つからないように静かに、それでいていつでも逃げ切れる構えでチャリを走らせる。


 わんわんわんわんわんわんわんわんわん」

 や、やべぇ 気づかれた

 ダッシュ、ダッーーーシュ


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 Dambulla,Sri Lanka 14/sep/2018  From Naokys!

 あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』

 2018年早秋、ナオキーズ!俺旅の目的地は激辛と噂の仏教アイランド・スリランカ。

 『スリランカピリ辛仏教巡り』の旅に乞うご期待!!


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