「 第41番札所~第44番札所 」
ペリーー
「 朝いち 恵比須島探訪 」
今回の旅路は下田の街中を徒歩で散策しつつの巡礼の旅路なんだけど、その前に今まで行きたくて心に秘めてたジオサイトの島『恵比須島』へ朝いちから散歩してみた。
伊豆半島はジオサイト満載の半島として売りに出してたのが実り、2018年4月についにユネスコから世界ジオパーク認定されましたぁ パチパチパチィ
ここ下田は須崎の恵比須島は伊豆半島ジオパークのなかでもトップクラスに地球の鼓動の痕が垣間見れる希少な島。海底を流れた土石流の痕と海底に降り積もった火山灰の層や波に削られた浅瀬が見事に隆起して海上に飛び出して出来た島なのだ。一度はおいで、見においで。
ゴツゴツしてバカッと割れる
奇妙奇天烈な岩もここではノーマル
千畳敷は磯遊びスポット
太平洋沿いに広がり釣り場としても優秀だ
江戸の人達に切り取られた石切り場の跡がいくつも残る
コンクリで固めた訳ではない
カッパドキアを彷彿させる形状だ
遊歩道を歩く1周が楽しすぎる恵比須島
島の頂上には歴史ある灯台と恵比須神社
伊豆半島のジオサイト巡りは病みつきになるほど面白いのでよく行くのだが、なかでもこの『恵比須島』はお気に入りのジオスポットとなりました。ユネスコも自慢の世界ジオパークとしての伊豆半島は今後も盛り上がること間違いなしだぜ、はぁ~こりゃこりゃ。
「 第42番札所 長楽寺 」
ここ長楽寺は伊豆八十八ヶ所巡礼寺と伊豆横道三十三観音と伊豆国七福神の3つの種類の御朱印が頂けるお得なお寺さん。ご住職が言うには、日本全国にまだご当地七福神がそれほど数なかった時代に、下田と南伊豆の観光推進のため七福神にゆかりのある各寺院に声掛けをして立ち上げた、とのこと。
それはもう七福神巡りの老舗のようなお寺だ。
歴史深い話もあり、今から約160年くらい前の幕末期、このお寺で日露和親条約が締結されたり、日米和親条約の批准(ひじゅん)書が交換なされたという。江戸の終焉を垣間見てた寺院ですな。
そう、下田はあったかい観光地という他に開国間近の幕末期には重要な日本の要所だったのである。そんな幕末感満載の下田の街をこれから寺院中心に(あくまで伊豆88遍路)お伝えしようと思う。
さて、下田の繁華街を港の方へ歩いて行くとそこにはもう昔ながらの下田界隈の古い町並み。坂本龍馬が走っていたり、吉田松陰が歩いていたり、黒船艦隊が停泊していたり、ペリー提督がステーキ喰っていたりと、あっという間に幕末妄想ワールド全開だ。
懐かしき町を下田公園方面へと歩く。
古い民家やなまこ壁が並び、古民家をそのままお洒落カフェやらオシャレ雑貨屋やらおしゃれ居酒屋やらに改装したお洒落スポットが出てきたらそこはもうペリーロード。
かつてペリーさんが黒船から了仙寺のお寺まで毎日歩いて通った小道こそがペリーロード。
ここを抜ければもう了仙寺だ。
この寺の境内にペリーたちがいた面影はいまはない・・・・
寺の真裏に南伊豆特有の洞窟古墳が!?
えーーーーー!? だ、大事にしようよ。歴史も屁ったくれもねぇ
またもや駕籠が!伊豆は駕籠が異常に流行ってたのか…?
唐人お吉の乗ってた駕籠だった 有名人のだった
当然買うよね。でも御朱印をミュージアムで頂くのはどうかと・・・・
「下田に来たらまずは了仙寺へ行け」という言葉があるかどうかは知らないが寺社マニアが下田を訪れたらここ了仙寺は『行かなきゃダメな寺3選』のうちのトップ1だろ。
なんでって国指定史跡の寺だって言うし、由緒ある和風な境内にこんな近代的な黒船ミュージアムまで併設されちゃってんだからな・・・・
歴史に思いを馳せてても振り向くと急に現実に引き戻される造形
館内インスタ映えコーナー
見本より断然カッコ良かった
「 下田探訪② ペリーロード~下田開国博物館 」
ペリーロードの起点でもあるペリー上陸の地まで一旦戻った。そこから了仙寺に向かう道とは別のルートで下田開国博物館へとぶらっと散歩。
小さな散策通りなんだけど見るもの多くて全然飽きずに楽しい。これでおなごの2、3人連れ回して御朱印デートでもすりゃもっと楽しいんだけどな。だが、いかんせん趣味がおじいちゃん
この馬頭観音、赤子抱いててヤベーくらいレア
かつての欠乏所も今じゃリストランテ
吉田が密出国失敗して投獄されてた思い出の独房跡
下田開国博物館到着 1号館と2号館がある
館内は男衆の熱気で溢れかえってたよ。。。
「 第43番札所 大安寺 」
薩摩から将軍に献上する御用材の木材を乗せた船が台風に遭遇して、積み荷の御用材の木材を海に投げ捨て船と船員は助かったものの、そのあと超怒られてみんな切腹させられたっていうありえんパワハラな逸話の残るお寺なんだが、それよりも衝撃的だったのがいままで見たことの無い新旧織り交ざった建築物のご本堂。
パッと見、古そうなお寺かなぁと思うが、窓枠も本堂入り口もすべてサッシで開け閉め快適な感じだった。
絶対、冷暖房完備
「 下田探訪③ 下田八幡神社&宝福寺 」
下田の町中のマイマイ通りはメインストリートと呼べるちょっとだけ大きな通りでこの道の西側には6つの寺院と1つの神社が並ぶ神様ストリートだ。全部の御朱印を頂きたいところだが欲張っても時間が削られるだけなので4ヵ所のみ参拝となった。
そのうちの2寺院は伊豆88遍路の「大安寺」と「海善寺」なので別に紹介。。。
ということで、まずは「下田八幡神社」から。
神をお迎えするから松だって頭を下げる 土下松
鎌倉時代創建の歴史ある下田の社だがどうみても新築
山門にお控えなすってる仁王像のお二人はオリジナルティの権化
そしておみくじの売り方がとても斬新だ
残念なお知らせ↑ なお17:00頃に出向いてもこのままだった
お次は「宝福寺」。
ここは幕末悲劇のヒロイン・唐人お吉の菩提寺となっている。さらには、土佐藩主・山内容堂と坂本龍馬をお供に連れた勝海舟が龍馬の脱藩を許してくれぬかと直談判した場所としても有名だ。
直談判の時、龍馬は近くの遊郭で待機してただけなのにすごいイチオシ
お吉の物語はわりと創作の部分が多いようだ
お吉は国際的な芸者となったが落ちぶれたハリウッドスターのような転落人生
こういうのだいたい銅像とかなのに珍しく木彫りの「日本の夜明けぜよ」さん
「 第41番札所 海善寺 」
下田の有名寺ばかり目立ち日陰がちな伊豆88遍路のいち巡礼寺「海善寺」。
うん、確かに見所なんもなかった!
「 第44番札所 廣台寺 」
下田の町中散策巡りも終え、ここ「広台寺」は下田からひと駅離れた蓮台寺という地にある。
蓮台寺っていう地名だからそんな寺でもあるのかと思ってたら昔はあったみたいなんだけど、今じゃその寺があるにはあったがどこにあったのか全く分からないという伝説の寺だとか。ただ、蓮台寺温泉という温泉地であり、吉田松陰が皮膚病を治しに連日湯治に通ってた有名なお湯処。
広台寺は・・・・ 普通の静かなお寺さんだったな。。。
真っ白いシャクナゲが綺麗かった
むらさきのモクレンも綺麗かった
2朱印ゲットの目印に心は湧いて財布は泣いた
「 下田探訪④ 昭和の湯と中華八龍 」
恒例となりつつある巡礼旅のシメの温泉めぐり。本日訪れた湯屋は下田天然温泉の昔ながらの銭湯「昭和湯」。熱い湯の小さいながらも関東スタイルの銭湯だ。
ナオキーズ!地元の伊東もそうだが伊豆半島の銭湯ってのは温泉で満たされているので大好き。この温泉使い放題も伊豆半島がジオパークとして火山で成り立っている半島だからこその使い放題だ。
熱い湯で疲れをこそぎ落としたあとはご当地グルメの出番だろ。
黒船ラーメンこそ売り切れてたが、チンジャオロースをチャーハンの上に乗せた「ルース―チャーハン」と「金目鯛のギョーザ」の珍品コンボ。
美味くないわけがない 腹ペコも大満足の絶品中華でした
・・・・ついに、伊豆八十八ヶ所霊場巡りも44寺周りきり、半分のお寺さんを制覇しました。
2018年1月13日から巡礼旅を始めて約3か月間。最初こそ巡礼者気分で周り始めていたもののだんだんと脇道、寄り道に逸れていき、ここ最近は伊豆88遍路の霊場よりも『その他の寺社寺院』を巡る比率のが多くなるという本末転倒な巡礼旅になってきたが、なにが起こるか分からないそれがナオキーズ!の旅スタイルなので致し方ないのですな。
今後、ゴールデンウイークに入ったり梅雨シーズン到来したり夏休みになっていくんだけども、こういった行楽シーズンってのは伊豆半島に定住している者にとっては激混みの道路事情となり日常生活にも支障が出るほどであって、あまり近場にはお出掛けしたくなくなる季節でもあるのだ。
だからあと半分の巡礼旅もしばらくお休みに入ろうかとも考えてた。
しかしだ。
期間が空いてしまうとモチべの低下にも繋がるし、生き急いでる人生なのでなにかとても無茶な企画をこれから考えて今後の伊豆88遍路を巡礼していきたいとも考えている。
なにが起こるか、どうなることやらまだ分からんが面白いことになるのは間違いないだろう。
乞うご期待してて下さいませ。。。
Izu,Japan 1/apr/2018 From Naokys!
あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』
2018最新作は『 伊豆88遍路 』2018/1/13からヒマをみて伊豆半島を車でお遍路。
地元を舞台に御朱印集め、ジオ、B級グルメ、温泉とゆっくりぶらっと旅りたい。
胸躍る最新blog配信中❗❗