「 第24番札所~第31番札所 」


 三連休最後の日の伊豆88遍路の旅は、いよいよ地元の熱海・伊東・東伊豆を駆け巡った。

 なんとこれまでの最多寺巡礼で8寺

 というのも、この辺りの面白スポットはすでにたいてい遊び尽くしており、心惹かれるままに寄り道してしまうという行為を極力抑えたからだ。

 そして海岸線の国道135号線がメイン街道のここ東伊豆は、渋滞してしまうとまったく動かなくなり脇道を逸れ抜け道に入っても、すぐ国道135号線に戻されてしまうというオチが待っているので連休帰りの観光渋滞を避けるべく午前中10時には出発したから時間に余裕があったのだ。

 それでもチェックアウトが9時、10時の観光地。早くも帰省する車の量は多かった。


 「 第24番札所 般若院 」

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 『伊豆88遍路 ~豆州八十八ケ所霊場巡り~5』のブログでも語ったように前日の夕方、ここには訪れていた。本日はその反省も生かし同行二人のお気持ちでお大師様と共に熱海にやってきた。

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 前日2/11の夕方撮影。TAKE1

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 本日2/12の11時頃撮影。TAKE2

 弘法大師霊場の門柱に絶好の巡礼日和で空も青い。もちろん境内から眺める熱海の海も青く、まさに清々しい青い景色の空海だ。

 だが、境内に入り散策するも誰もおらんのよ。ここで第23番札所・東光寺と第24番札所・般若院の御朱印を頂けるはずなのだが誰もおらんのよ。
 本堂の前にスタンプはあったが御朱印ではない。ここはひとまずスタンプラリーと洒落込んだ。 

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  さすがにこの面にスタンプを押す勇気はなかった…


 「 第25番札所 興禅寺 」

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   気持ちは嬉しいが語呂は悪い 字余り

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  眺めも良くって晴れてると本当に気持ちよく広くて落ち着く興禅寺

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  お不動さんもカッコ良しだ

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 御朱印も問題なく頂けてしばらく休憩したくなるような居心地の良さだったがまだ2寺目。

 先を急がねばだ。。。


 「 寄り道 日本山妙法寺 」

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  金色夜叉の主人公・寛一お宮の像と近代建築の熱海城

 先を急がねばだ。。。だが、熱海にはずっと前から気になってた行ってみたい寺ポイントがあった。それが日本山妙法寺
 さらにそこへ行く前に寄ろうと思ってたのが「熱海城」と日本有数のエロスポット「熱海秘宝館」だった。

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 ここを右へ曲がれば大人のテーマパーク熱海秘宝館なのだが、誰もが大好きなエロの館はあいにくの大人気で駐車場すら入れなく泣く泣く諦めることに・・・・ まぁ、ここは平日にゆっくりと再訪することにしようと思う。 

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  で、左に曲がると日本山妙法寺

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 日本山妙法寺とはなんぞや!?という方のために簡単に説明すると、藤井日達上人が作った日蓮系の宗教団体で、世界7ヵ国にこのような白い仏舎利塔を平和運動の一環として建立してるのだ。

 俺はかつてインドの仏教8大聖地を聖地巡礼したことがある。その折、各所で初めて遭遇し、北インドの赤茶けた荒涼とした大地とだだっ広い青い空の下に建つこの真っ白な仏舎利塔にえらく関心してしまった覚えがあった。
 それがいつも通る国道から熱海の山の上に白く映えるこの仏舎利塔を見つけ、いつか行ってみたいもんだねぇと常々思っていたものである。

 タイミングというのは逃すと次はなかなか来ないもんだから、これを機に辿り着いた次第であります。

 見所は仏舎利の四方に据えられた4大仏陀の像。

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 ブッダが誕生した時に「天上天下唯我独尊」って言い放った瞬間

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 菩提樹の下でブッダが「あっ、コレだ」って悟った瞬間

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 ブッダが「良いこと教えてあげる」って初説法をしてる瞬間

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 ブッダが「心臓とお腹が痛い」つってニルヴァーナ(入滅)した瞬間


 山の上にあるからことのほか眺めも良く、境内には遺跡っぽさ抜群の壁画があちこちに散らばってる。そういうの本当にグッとくるからシャッター切りまくりの日本山妙法寺観光となったよ。


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 スマホの壁紙にしたくなるし、庭に無造作に置いておきたいな


 「 第26番札所 長谷寺 」

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 熱海から伊東方面へ国道135号線を下っていくと網代に出るのだが、その道中に「長谷観音」という看板があって、ここも前から気になっていたところだった。運が良い事に伊豆88遍路の札所として「長谷観音長谷寺」が組み込まれていたのでガッツポーズだぜ。


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  何故か結界が張られていた 境内は神聖な地でごわす

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  竹林に囲まれたまさに禅寺って趣きだね

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  本堂の御本尊をお参りするが木魚の方が気になる一品

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 「 第27番札所 東林寺 」

 熱海市が終わり国道135号線の山道を下るといよいよ伊東市だ。それまで海に沿った崖っぷちの道路から海抜0mの海沿いの道路に変わる。
 ここまで来ると「あぁ、南国情緒のステキな街っていつも思う。特に宇佐美海岸から伊東オレンジビーチへの道はカルフォルニアですか!?てな景色。

 だが、俺が毎日のようにパトロールしているMEGAドンキがあったりするから、「なんだ、ただの田舎で観光地か」と我に返る。

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 毎朝この道を車で出勤してるかと思うと、奇跡としか思えない日常だ。この太平洋の先にはもう南米大陸しか陸地がないし、真冬は蜃気楼なんかも見えて、晴れてりゃ三浦半島から房総半島の先っちょまで眺められる。
 ちなみに4ヶ月ほど前にナオキーズ!が車に撥ねられたのもこの道だ・・・・

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 海岸線の国道から市街地へ抜けしばらく行くともう近い。第27番札所・東林寺。

 このお寺さんは伊東祐親という武将の菩提寺で『曽我兄弟の仇討ち』という物語の主人公である祐親の子・河津三郎祐泰、祐泰の子・曽我兄弟のお墓が境内に隣接した丘の上に残っているよ。


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 御朱印押してもらってる間に墓参りだ

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 だいぶ雪駄じゃ登りにくい 昔の人ってスゲーのな

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 丘の上に3人の伊東の有名人(知ってる人絶対少ない)の墓地

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 こういった昭和なベンチも伊東ならでは

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 さらに衝撃の手水舎の発見に田舎の怖さを感じた

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 蛇口になんか水がおいしくなるみたいなヤツ付き

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 忘れちゃいけない 東林寺は伊東七福神の布袋のナワバリ

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 「 第28番札所 大江院 」

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 伊東市と言ったら大室山。1年に1度この山全部燃やすというダイナミックな山焼き行事もある。蛇足だがナオキーズ!がよく出店しているフリーマーケットはこの山の下に拡がるさくらの里だ。

 次の目的地、第28番札所・大江院はこの近くにある八幡宮来宮神社に隣接しているのだが、この八幡宮来宮神社日本有数のパワースポットではないかと俺は信じている。境内に一歩踏み入れればそこはもう八百万の神様たちがうようよしてるのを肌で感じる事が出来るのだ。あまりにも神様パワーが物静かに炸裂しており写真に撮っても撮っても臨調感が伝わらないので、社叢の説明文しか載せれない。

 
伊東に来たならばハトヤよりもこの八幡宮来宮神社がおススメだ。

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 さて、この大江院。伊豆88遍路にまつわる重大な発見のあった重要なお寺。

 なにを隠そう、ここ大江院での明治時代の『伊豆八十八ヶ所巡礼御納経帳』の発見によって、現代我々が生きている平成の世にかつての伊豆遍路の巡礼地が蘇り、伊豆88遍路復活のきっかけとなったお寺さんなのである。頭が高い

 そんなものがあるならお宝ハンター・ナオキーズ!だって見てみたい。お寺の人にお尋ね申すと、「今持ってくるから待っててね」と言われ、思いがけずの拝観となった運びでございます。


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 全ページ見せてもらったがコピーして欲しいくらい貴重な宝物 ありがたや  

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 左が押したてホヤホヤの御朱印 右が明治45年物の御朱印 ありがたや

 御納経帳の中の1ページに何故だか伊豆88遍路には組み込まれていない三島大社の御朱印もあり、つい先日、俺も三島大社へ寄り道して御朱印を頂いたもんだから、なんだか浅香のトミちゃんと心が通じ合った気がしてほっこりだったや。


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 いつもなら夕方の4時にもなれば巡礼を終わらせ帰るところだが、切りの良いところまで周りたくて伊東市からさらに南下、東伊豆町の熱川界隈まで足を延ばすことにした。

 ここからは国道135号線を海岸線沿いに下る温泉街道

 大川温泉・北川温泉・熱川温泉・片瀬温泉・白田温泉と小さな温泉集落のどこに帰りに立ち寄ろうかと吟味しつつ、この間に待ち受ける3つの札所で本日はフィニッシュを決めるのだ。

 時間もないし早く温泉に浸かりたいという思いに気が急かされ、「水曜どうでしょう」の大泉さんばりの遍路スピード旅で残り3寺の巡礼をかっ飛ばした。なので、たいした紹介は出来ないのね。。。


 「 第29番札所 龍豊院 」

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 山門には樹齢400年という天然記念物の枝垂れ桜がドドンとお目見えだが、花咲く時期でないために、ただひたすらに枝が垂れ下がっているだけの老木だった。

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 「 第30番札所 自性院 」

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 東伊豆は地形的に「東に海・西に山」が絶対だから空は明るくても陽はすぐに暮れる。そんな中、オレンジ色のみかんのだだ漏れ具合が薄暗い緑に異彩を放っていた。あと超寒くなってきた。。。

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 「 第31番札所 東泉院 」

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 伊豆88遍路とは別に東伊豆町では「御朱印さんぽ」なるものがあるらしい。こういったご当地御朱印巡りが各地で開催されているので、御朱印集めに一旦手を出すとほんと休まるヒマがない。コンプリート癖のあるナオキーズ!は一生モノの趣味を手に入れた。


 「 帰宅の途 飯と風呂 」

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 東伊豆のB級グルメと言ったら「肉チャーハン」。チャーハンにあんかけ肉野菜炒めが乗っかってるニクイやつ。中華ふるさとの肉チャーハンは発祥の店ではないが有名店。ここまで来て喰わなきゃ『熱烈雑食集団・ジャンクフード』の名は語れない。

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 長い1日の疲れを取るには温泉が一番とは日本人なら誰もが思う。さらに海に面した露天風呂ならそれはもう優勝。付け加えて混浴ならば天国行きだ。

 北川温泉にある黒根岩風呂はちょっと前まで混浴だったはず・・・・ 以前、混浴と聞いて勇んで来たときは改装工事中で入れなかった。その時の邪心を満たすためにウキウキしながら立ち寄ったのだが、新しく生まれ変わった黒根岩風呂は完全に男女別の露天風呂になっていた・・・・

 だがしかし。 

 天国へは行けなかったが優勝はした

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  おっぱい見たかった・・・・


  Izu,Japan 12/feb/2018  From Naokys!


 あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』
 2018最新作は『 伊豆88遍路 』2018/1/13からヒマをみて伊豆半島を車でお遍路。
 地元を舞台に御朱印集め、ジオ、B級グルメ、温泉とゆっくりぶらっと旅りたい。

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