「 第7番札所~第10番札所 」
お遍路の行程には第1番札所から時計回りに順番に巡る『順打ち』と、第88番札所から反時計回りに巡る『逆打ち』っていう歩き方がある。
八十八ヶ所霊場を一遍に巡る『通し打ち』だとか、適当に区切って繋げてく『区切り打ち』という巡礼の仕方もある。
ヒマな休日を利用して車で順番通りに巡ろうとしている俺はもっぱら『区切り打ち』の『順打ち』だ。
さて、今回は第7番札所から始めたいが、さっそく区切り打ちの宿命だ。スタート地点の自宅から第7番札所に行く途中に第9番札所があるのだよ。当然、ここをスルーしてまた戻ってくるなんて効率の悪いことなんかしない。順番が多少ズレようと今日は第7番札所から行けるとこまで周ろうってんだからちょっとくらいの誤差は『順打ち』の範囲内だ。
まぁこれが第67番札所とかだったら、A型で几帳面な俺は気持ち悪くてスルーするだろうがよ。
「 第9番札所 澄楽寺 」
この辺りは伊豆の国市大仁で、旧石器時代からずっと人間が住み続けてるから史跡とか歴史とかハンパなく面白そう。
澄楽寺のとなりには村社・熊野神社があるんだけど、さすが神社の方が歴史古いし古木大木が社を囲んでるしで、そりゃもうたいそう立派なもんじゃった。
熊野大社を守る老大木の杜
さて、澄楽寺の方はと言うと、、、 本堂にお参りをしているとまだ若いであろう住職さんがご苦労様ですと、色々と説明をして下さった。最初こそ参拝についてや弘法大師や真言密教のことなど勉強してきたことを自分なりに解釈した話をしていたのだが、そのうち伊豆88遍路にまつわる裏話や噂話になり、こちらが相槌打つくらいしか出来ないほどのマシンガントークを乱射してきた。
いや、すげぇ。すげえーよ、話が止まんねーぞ、この兄ちゃん・・・・
でも、なんか楽しくなってきた。話の内容も濃いし、「先急いでるぞ 空気読めよ」的なシチュエーションもアトラクションのひとつかと思うほど楽しいぞ、兄ちゃん。
そしていい加減辟易してきた頃合いで、いまだ口から溢れ出る兄ちゃん住職の説法を遮り次の札所へ向かうこととなった。
11時に辿り着いた今日の最初の寺。車に乗り込むとお昼の12時過ぎてるじゃねーかよ
長いアトラクションだったな、おい。。。
どこまでもゆるい境内 謎の野生獣たち
お大師様の威厳をもかき消す 百獣の王・金獅子
「 第7番札所 泉龍寺 」
気を取り直してやってきた次の寺は俺の大好きな寝釈迦佛がお昼寝中でいらっしゃった。そして住職が四国の八十八ヶ所巡りを終え、高校球児のごとく四国の土を持って帰り、聖なる土を本堂の前に納めてる場所があった。
この敷石の下に四国巡礼の大地が伊豆の大地とミクスチャー
どこまでも気持ち良さそうなブッダのシエスタ
気持ちです。。。
「 第8番札所 益山寺 」
益山寺は標高300mの山中にある真言宗で高野山の末寺、空ちゃんが作った由緒あるお寺さん。本尊の観世音菩薩も空ちゃん自作ってなウワサ。
と、第8番札所へと向かう行きすがらこんな分岐点が出てきたよ?
雄飛滝!? 益山寺に行くより近いじゃん?てなことでちょっと寄り道。霊場巡りがメインだけど滝なんて絶対にジオサイト。伊豆半島のジオ大好きナオキーズ!としてはほっとけない
案の定、柱状節理の岩肌を削り出しての流れ落ちる滝。水量こそ少ないけどマグマが固まる過程で縮まって出来る柱状節理マニアとしては、滝そのものより洗い流され露出したその岩肌に「萌」すら感じるのである。
閑話休題。。。
この細い山道を車でひたすら登るのだ
大銀杏(左)と大楓(右)が門構えのように鎮座する益山寺はちょうど近日行われる星祭りの準備のために着飾っていた。おまけに御朱印は伊豆88遍路専用の印とは別に手書きでもうひとつ書いてくれた。
こういう気遣いが御朱印集めてる身にはうれしいこと。
しかも力強くてカッコ良いじゃないか。
「 第10番札所 蔵春院 」
本日最後に訪れた札所・蔵春院は、山あいの中腹にあり景観と雰囲気が合わさってザ・修行寺!ってな具合で1泊したいくらい。
西国三十三観音霊場の完コピ霊場が裏山にあったり、龍神を鎮めた伝説が残ってたり、大岩に掘り込まれた摩崖仏があったり、布袋竹の杖を無償提供してたりと、どこぞのテーマパークよりワクワクでいっぱいだったよ。
振り返ると南アルプスの雪連山が拝める
入場料はもちろん、どこへ行っても料金は無料だ
思ってたほどの衝撃はなかったけどグッズ販売はして欲しい
実は近所のじいさんの手作りで1本持ってけと言われてテイクアウトした
乗ると身体の重さが判明する装置という600年前のオーパーツ(嘘なので乗らないで、ゼッタイ!)
昨年10月、交通事故にあってからというもの山登り&山歩きが出来なくなっていた登山家ナオキーズ! その復帰戦にふさわしいかと思われたちょっとしたハイキングのような観音プチ霊場の修行道。
さっそく杖を片手に登りはじめた。がんばって10分登って下りが見えた時、スタミナ不足と着物姿という和装ないでたち、まだ続きそうな山道に恐れをなし踵を返し、引き返した。山道の下りは負傷した左膝の靭帯の痛みを増すばかりの鬼の所業。観音の恩恵を受けるには生半可な覚悟ではダメなようだった。
「 おまけ 三島大社 」
さて、今日は4寺の巡礼を無事に終えたのだが、夕方になり霊場巡り以外の聖地へあらためて初詣に行こうじゃないかと車を三島方面に走らせた。
伊豆国一の宮といえば三島大社。神社の中のジャンルでも大社推しのナオキーズ!のお気に入りスポット。もう正月もだいぶ過ぎてて夕方なのに割と人がいるのすごい。
これまでの各寺では見なかったもんなぁ、人・・・・。
「末吉」・・・・ 人の名前としてもパッとしない末吉・・・・
まぁ、あとはアゲてくしかない運気だからイチからがんばっていこうかと思います。
そして無事カエルをモットーに、今日はもう帰るか。。。
Izu,Japan 14/jan/2018 From Naokys!
あの忘れられた名旅ブログ ナオキーズ! 『 ぶらっと、旅る。 』
2018最新作は『 伊豆88遍路 』2018/1/13からヒマをみて伊豆半島を車でお遍路。
地元を舞台に御朱印集め、ジオ、B級グルメ、温泉とゆっくりぶらっと旅りたい。
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