ぶらっと、旅る。 

   人生の半分を夏休みに捧げたいアラフォーバックパッカー、The naokys!  過去に辿った一人旅を焼き増ししたり、これから行くであろう冒険浪漫な旅路をドドドッと書き綴る狂い咲き旅日記

          ~  The naokys! presents  俺旅  ~

2015年05月

 『 インド道 エイティーンス 』


  「 雨降って、決意固まる  」  2009年8月20日~8月21日



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                                          しっとりとしたハイダラバード駅前



 なんなんだ?このクソ豪雨は・・・・ 

 確かに今俺はバスに乗ってるはずなのに、窓を叩きつける大粒の雨の向こうに見える街中の景色は濁流だけじゃねえかよ。

 なんでこのバスは勢いづいた河の中を走ってんだ?

 いったい道はどこだ?

 道路はどこにあんだ!?



 明け方の薄明かりがバスの中に朝の到来を告げるも、それより先に騒音ともとれる豪雨音が、うつらうつらした頭を覚ましてくれた。

 もう街中なのになんでどこにも道が見えずに濁流しか見えねんだよ?

 まだ夢の中なんかい???



 ハンピから最寄のホスペットという交通の便の良い街に戻り、夜行バスにてハイダラバードを目指した。

 その車窓から望むデカン高原の夜はどこかとても神秘的だった。


 真っ暗闇の中、空が雷光の高圧電流でどこまでも光り続ける。

 果てなく広がる黒い雲の隅々まで光り、またすぐ光る。

 ただ光るだけで雷音は響いてこない。

 その光がより激しく近づいて、明るさが増して来るとバスは積乱雲の下を走り、重みを増した大きな雨粒がバッタバッタと落ちてくる。

 そんな滝のような雨を掻い潜るとまた静かになり始め、空は光の点滅ショーへと戻っていく。


 それを幾度か繰る返してると、おもしろいことに常識を超えた自然の姿が垣間見れた。

 地平線上は雷の光がいまだ光りつづけている。

 その電力を一晩溜める事が出来たなら、恐らく全インドが24時間体制で電気点けっぱなしでも5年くらいはもつんじゃねえか?くらいの光り方をする。

 しかし真上を見上げると、夜空には文字通り満天の星空が瞬いている。


 星を眺めながら雷の光ショーを鑑賞する、夜行バスの旅。

 俺はそのまま気持ち良く眠りに落ちていった・・・・

 


 だのにぃ、何だこれ? ここどこ? 本当にハイダラバードっすか??

 あぁそうっすか、ハイダラバードっすか、へぇ~。



 なにが嫌だってこの街大都市なのよ!?

 バススタンドから宿探しするのに徒歩じゃ無理なんよ!?

 この状況下で何をどうしろってんだ?


 現在8月20日の朝7時でありんす。

 もう朝っぱらから憂鬱だよ。

 雨だよ、アメッジ・ブルーだよ。


 ぜってー宿探しとか無理。

 バックパックもレインカバーだけじゃ濡れるの防げないし、ディジュも肩掛けバックも俺ですらどんびしゃりは確実じゃんよー。

 外はドブだか道路だか河だか分からん状況で、リキシャーやら車やら立ち往生してんじゃん!

 道行く人はみな雨宿り。

 走ってるのはこのバスと、数台の車だけじゃね? 
 
 しかも旅行会社系列のバスだから最終目的地はバスステーションではない。

 どこに停まるのかさっぱりじゃん!

 気付けば宿の近く通り過ぎてんじゃん!

 えっ!?ここで降りろって?? どこよ、ここ?

 バスの降車口から旅行会社の軒先までの2mくらい、時間にして3、4秒の間に全身びしょ濡れだよ。

 水も滴るイイ男だよ。


 もういやだ。

 やだ、この街嫌い。 大雨大嫌い。

 旅の中では一番面倒臭いくせに、一番重要な宿探し。

 それをこの土砂降りの中で歩いてやれっつーの?

 ドMの俺でもお断りだね!

 さあ、リキシャーワーラーよ。

 ハイダラバードの駅へ向かうのじゃ~~!!



 駅のチケット予約センターで熟考していた。

 この先のルートをどうするかと。

 俺の中で常考えていた予定では、この後ボンベイ方面へ行きそこからマーテラーン丘陵鉄道に乗り、インド登山鉄道のひとつをクリアしてから、初代サイババタウン・シルディへ向かうという方向でここまで来ていた。

 しかしその鉄道の情報があまりにも皆無、この街ハイダラバードで的確な情報を入手しようとまで考えていたのにだ。

 観光名所もいくつかあるのでそれらも堪能しつつ数日の滞在予定で。

 ボンベイ行きの列車は今夜を含め、8月26日までウェイティングリストとなっていて切符が無い。

 長時間の寝台列車もきつい。

 しかし確実に席が取れる26日以降までこの街に滞在するつもりもない。

 駅前の乱立するバス会社でボンベイ行きのバスに乗り込むのがベストだろう。

 しかしたった今到着したばかり。

 このまま来た道を戻るような形で十数時間のバス移動は気力、体力的に無理だろう。

 それにバスで行くなら夜行バスでないと寝れない日中は手厳しいこと請け合いだ。
 

 そうこう2時間程熟考してると、外の様子が変わりだいぶ小雨になっている。

 ここはリキシャーでインド政府ツーリストインフォメーションセンターへ出向き、マーテラーン丘陵鉄道のこと、シルディのことなど今のうちに聞いてしまおうと思い立ち、気を取り直して颯爽と出かけた。 いざ。



 少なからず雨はまだ降ってんのな。

 ネパールはカトマンズで購入した折り畳み傘をバシッと広げた瞬間! 持ち手の2段式になって引っ張る、体で言うと背骨にあたる骨がそのまま引っこ抜けたぞ!?

 おーーーーーいっ!!! 

 なんでこのクソ雨ん中で傘が壊れるかね?

 八つ当たりだろうと構わねえ、この街は嫌いだ。

 そしてやはり雨はもっと嫌い。

 死ね、雨。



 リキシャの親父は全然わっかんねーとこでおろしやがってよ、お前ココどこだ?つーの。

 地球の歩き方の地図とインド政府発行の地図見て来たのにココどこだ?つーの。

 ていうか市内のさらに詳細な地図じゃねえとどこだか分からんぞ、本当に。 

 ゼンリンさ~ん!! いませんかぁ~~!?


 インフォメーションセンターの住所のある通りを目指すが、誰に聞いても真っ直ぐだ、しか言わねえしよ、オマワリに聞いてもここを真っ直ぐ行けとしか言わねえしよ。

 いったいどこまで真っ直ぐ行きゃいいんだ? もう30分は歩いてっぞ。
 

 俺は田植え用の足袋長靴を持参してきている。

 まさしくこういう雨季さながらの洪水用にと持ってきてたんだよ。

 うまいことそれに履き替えて歩き回ってるんだが、靴下履いてないからすっげぇ足が痛ぇ。

 右の足の裏にそら豆大のマメが出来て歩くのが辛い。

 びっこびっこびっこ。

 しかも背中にはバカみたいに重たいバックパック。

 右肩にディジュかけて、左手で半分の長さにしかならねえ短小傘。

 こんなんで歩くだけでも辛いのに、迷子だよ?迷子!

 俺はいったい今何を求めて何をしてんだ?ってずーっと自問自答だぜよ。

 おまけに濡れても大丈夫なように海パンですよ? 下は。

 汗臭い長袖のシャツに水色の海パン、そのひざ下からは茶色の足袋長靴。

 それにこの荷物かついで大都会の朝の道を歩いてるわけですよ。

 雨はちょっとづつ止んでくれて助かったと思いきや、今度はさりげなく太陽が出て来てそりゃあ蒸すわ蒸すわ・・・・

 しかも雨止んだのにこの格好も無いわな。
 

 もう完全にいますぐ車に轢かれて死にたい衝動に駆られた1時間半後、ようやくインド政府ツーリストインフォメーションセンターに辿り着いたんだよ。

 だけどな、ここの職員がまた見下す奴でよー。

 そうだよ! 俺は英語が下手だよ! お前みてえにゃ喋れねえよ!

 だけどな、俺は情報を知りたいだけなんだよ、てめえとお喋りしに来たんじゃねえんだよっ!!!

 人が一生懸命質問してんのに、英会話が気に喰わないのか途中から脇のパソコンいじりだして、相槌うって適当に流しやがってよぉ。

 挙句に、登山鉄道・マーテラーン丘陵鉄道はボンベイまで行って聞いてくれだと?

 初代サイババタウン・シルディはハイってコピー1枚だけか?

 てめえがそう自分勝手なら俺も今ココで勝手に自分のチンポ出していじり倒すぞ!!

 この国はどこ行ったってご本尊におチンポ様飾って拝んでんだからよぉ、俺がチンポ出したところで問題ねえだろーが?

 まったく何万本のチンポ拝んでんだってーの。
 

 もうしょうがねえ。

 この街にとりあえず荷を下ろすかと帰り際、ここから宿街までどうやっていくのか聞いたら、もういきなり。

 「 インフォメーションセンターの場所は最近移転して、今ここだからぁ・・・・ 」

 ・・・・そりゃ迷うわ。

 ていうか近場に移ってたからまだ良かったものの、よくココまで辿り着けたな、俺・・・・。


 この宿探しがまたまたどーして。

 この辺りに中級以下のホテルがある、と言うが、この辺りってーのが広過ぎんだよ。

 1軒目が駄目で次の宿行くのにどんだけ歩かせるの?

 もっとラブホ街みたいに隣同士くっつけろよ。


 FULL 。FULL。 FULL。 FULL。


 おまえら、俺のこのおかしな格好が気に入らねえんだろ?

 レセプションに着くなりカウンター越しに、俺の全身を下から舐めるように一瞥し、一言。


 「 FULL 」。


 あっ、すいませ~ん!! 次回発射予定の核弾頭の起動を、マイソール・バンガロールの街からこちらの方向に向けてくださーい!!



 朝の7時にこの街へ到着したのだが、右翼曲折あってなんとかホテルにチェックイン出来たのは、お昼もとうに過ぎた2時近くになってからだった。

 右足裏のそら豆マメは痛々しく、リュックの重みで肩がだるい。

 夜行バス旅からの全身の疲労感も加わり、いますぐにシャワーを浴び、ひと眠りしたかったのだが、外の天気が回復に向かっており、さらにこのまままた天候が崩れるのを不安に思い、今のうちなら少しでも観光できるかも?と、そのまま街に飛び出した。



 旧市街へ赴いた。

 この街はイスラム教徒が半数を占めるほどのムスリムな歴史ある街で、特にこの旧市街へやって来ると、まるで中東の国へ迷い込んできたのかと錯覚するほどだった。

 男は白いムスリム帽をかぶり髭を蓄え、女は全身を真っ黒いチャドルで覆っていて目しか出していない。

 通りの脇には数々の出店が立ち並び見事にスーク(市場)を形成している。

 貴金属を扱う店や生活雑貨の出店などなど、見ていて、歩いていて、全く飽きさせることがないのだ。
 
 この久しぶりに感じるムスリムの世界観、蠢く熱気の中を歩いていたら、それだけで朝からの嫌気がゼロになった。


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                インドの中のイスラムの街 旧市街は楽しかった


 突然ですが、この街が好きだ。


 チャール・ミナールという4本のミナレット(尖塔)を持った53mの塔に昇り、周囲を眺めるとそこから東西南北と道が延びてムスリムの人々がそぞろ歩いている。

 ある者は買い物に、ある者は商売のかけ声を、ある者はモスクへ向かい、またある者はどこぞへ向かっているのであろうか。

 そんな生活感あふれるこの旧市街の一遍を見ているだけで、心が洗われるようだ。



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                 地元タバコのパッケージにもなっているチャール・ミナール


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                この雑踏が 心休まれる・・・・


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                 右上の建物がメッカ・マスジット  モスクだ!!


 すぐ脇にはメッカ・マスジットと呼ばれるモスクがある。

 ここにはメッカの石が建造に使われていると言う。

 それはとてもすごい事だと思う。

 その中の広場で休んでいると、一人のムスリムが声をかけてきた。

 2人の息子を連れている。

 お互い会話にならない会話をぼそぼそと続けていると、当然周りに何人か集まってくる。

 ここがインドならば、だんだんとウザくなってくるところだが、ここにいるムスリムの人達はとてもシャイだった。

 こちらから話掛けても、照れた笑顔でどこかに行ってしまうのだった。



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                モスクの中庭 ハトポッポもシャイなのか逃げる



 次の日、夜行のバスの時間まで動物園へ行くことにした。

 他の観光名所も色々あるのだが、とりあえずはパスして動物園を意味もなく選んだ。


 なんだこの広さ? 超広ぇ~じゃん!! とても半日じゃ回りきれねーよ。

 だって園内回るのに、自家用車で入場しちゃってヨシなんだぜ? サファリパークかっての。

 って思ったら、サファリパークも敷地内にあるんじゃん・・・・

 とにかくなにか乗り物がいくつかあるんで、園内1周するトレインライドに乗車だ。

 1周20分で走り回る、トイ・トレイン。

 うーん、かなり広そうね。

 そして動物も割とおるね。



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                 園内を周るトイ・トレイン  結構本格的


 そしたら今度は歩いて線路からじゃ見えない所へ行きましょうか!


 ぶぉーーー、ぶぉーーー となにか悲痛な雄たけびが聞こえてきてそっちに向かったら、あーた、なんとゾウガメがSEXしてる最中だった。

 ぶぉーーー、ぶぉーーーって雄がずっと叫んでたぜ。

 この大きさなら100年越えはしてるはずだが、まだヤレるのか。

 100年ただのんびり生きてるだけじゃなくって、ちゃんと子孫を残す為に100年も生きてんだな。

 さすがはアニマルだ。



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                生涯現役 100年勃っても大丈夫


 ホワイトタイガーがいた。

 さっきトイ・トレインからもチラ見してたんで、楽しみにその場へ向かったら、あーた、なんと白虎がずーっと泳ぎっぱなし。

 結局、こいつの全身は見ることが出来ずだったが、水面に顔を出して優雅に泳ぎ回ってる虎なんてもんは初めて見たぜ? 生ライブで。

 ただの猫にゃ真似出来んわな。

 さすがはアニマルだ。


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                水陸無敵だな  こいつには勝てん


 短く唸るような獣の声。

 こりゃよくアニマルプラネットで聞く声の主だな。

 そう百獣のマハラジャ、ライオンだ。

 こいつら1頭のメスの前に3頭の若いオスが立ちふさがり、襲いかかろうとしてるみたい。

 警察に連絡しなきゃ! あの女がレイプされる!!と思ったが、あーた、なんと2頭のオスがじゃれあい始めた。

 すると、その隙を縫って1頭のオスがメスに馬乗りになる。

 動物は基本バックだろうが、このオスは正常位がお気に入りなのか正面から必ず攻める。

 しかしメスはその気がないから下からバシバシとオスを殴ってる。

 その2組の攻防がただのじゃれあいとは思えない迫力だ。

 だって声が渋すぎるんだもんな。

 さすがはアニマルだ。



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                 そういう季節なのかしらん? 恋の…


 この動物園、あまり柵がない。

 肉食獣は回りに池がありそこから壁にはなっているが、間違って池ポチャしたら食べられちゃう。

 鳥くらいか? しっかりした檻になってたのって。


 ついつい、いろんな濡れ場を見過ぎてサファリパークに行く小型バスの時間に間に合わなかったよ、残念。

 また今度な!!



 インドの動物園は土地により、クオリティに差があり過ぎると思われる。

 どこもたいがいは自然のままで。を売りにしているが、自然すぎて動物が見当たらなかったりする。

 マイソールにあった動物園がインドでは一番クオリティが高かったと思う。

 その次がこのハイダラバードの動物園だろう。

 広さといろんな方法で見て回れるアクティビティが秀逸だ。


 しかしまぁ、バスを降り立った第一印象からこんなに好き嫌いが変わった街も珍しい。



 ハイダラバード・・・・


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           単なる渋滞で別に事故でも映画の撮影でもない インドの日常道路事情


 でも旧市街のムスリム地区は好きだが、新市街の一般インド人地区はどうも・・・・だな。



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          インドで1、2を争う美味ジュース メロンちゃんで来週まで ひと休みひと休み




                                              From Naokys!




※2009年5月20日から2009年10月22日までの五カ月間にわたった抱腹絶倒な大天竺一周の旅、あの名作【 インド道 】シリーズがリメイクされ、ナオキーズ!旅ブログ 『 ぶらっと、旅る。 』にて蘇る。


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 『 インド道 セブンティーンス 』



  「 80遺跡ハンピ1周 」  2009年8月17日~8月19日


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               左上の集落がハンピ村の中心街  あとは岩山ばっかだ


 本当はくそみたいなカルナータカ州には戻ってきたくはなかったんだが、ハンピがそりゃのんびりした所で、世界遺産にも登録されてて、デカン高原の奇異な景色を体ごと感じ取れるというんでやって参りました。

 14世紀から16世紀にかけて栄華を誇ったヴィジャヤナガル王国の、デカン高原の岩山要塞、夢の都・ハンピ。

 デカン高原はインド中央部を占める大高原地帯で、その景観は行って見て来た人でないとスケールと雰囲気が全く伝わらないと思われる。

 日本じゃ絶対に見られない壮大な景色なのだよ。


 なんというか、写真じゃ絶対に伝えきれないド迫力の大地の景色なのだが、俺の手持ちはただのコンパクトなデジカメなもんで上手い事ド迫力の大地の景色が見せられないのが残念無念でごわす。

 だから、そんな雄大な景観に興味がある人は目の前の、または手元の便利な箱でちょちょいと電脳世界へサーフして調べてちょうだいな。


 ハンピは3つの範囲に遺跡が固まって点在してるが、がんばれば1日半程の観光ペースで見ることができる。

 俺は初日の昼すぎからどんなもんかと歩いて周れる「東の遺跡群」と呼ばれるところをさっそく見学に行ってきた。


 地球の歩き方では、3つの遺跡群の見所は10ヶ所くらいに絞られてる。

 まあ、遺跡好きじゃないやつもいるだろうし、遺跡なんか見なくても充分長居出来るほど心地良い地でもあるから、ガイドブック的にはそんなもんでよろしいとしよう。

 一応、26平方キロメートルの範囲に主なものだけで40近くの遺跡が点在するとも載せているので何も問題は無いだろう。



 だが、実際行ってユニセフの看板を見ると、なんと遺跡番号80まで降ってあるじゃねえか。

 どうりで歩いてる途中にやたらと寺院遺跡が出てきて、どこをどうやって回ったらベストなんだろうかと思い悩むはずだよな。

 かつて世界遺産検定を受け、かつ東京で江戸遺跡発掘を生業としていた、このいつのまにか遺跡好きの俺がこのまま把握できずに素通りが出来様か。


 いや、出来まい。


 その日は「東の遺跡群」をほぼ周った。

 ハンピ一番の目玉商品ヴィッタラ寺院が「東の遺跡群」にあるのだが、こいつは最後に残しておいて、メインに匹敵するアチュタラー寺院を見学後、脇道に入り小高い岩山・マータンガ山を登り、山頂のマータンガ寺院からハンピ村を一望する。


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                ほんとに「岩山」だから 登ると疲れる


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                20cm超えの巨大ヤスデもおるでよ


 俺は高いところから眺める景色が大好きだ。

 ここも素晴らしい景色を見せてくれたので心が晴々するよ。

 なんちゅうか世界は全部俺のモノ的な錯覚に陥ってしまうのな。

 本当にこの景色はウチに持って帰りたい。

 浅草のアパート(2009年当時の居住地)の窓を開けて毎朝この景色が眺められるんなら、ラッシュの山手線に乗っての出勤もきっと我慢出来るはずだよ。

 さて、まずはその80遺跡を把握する為に地図を探した。

 だがどこにもユニセフの看板ほど完璧な地図が売ってない。

 どれもしょぼいのだよ。 メインばっかでさ。

 しょうがないんで看板をデジカメで撮ってなんとか把握するしかないようだ。


 ところで、この場でどこどこの遺跡をどういう風に周ったとか、どの遺跡はどんな造りでこの柱の彫刻と言ったら!とか、この神像の腰のなめらかな角度に萌えとか、気に入った像や壁画の前で10分動けなかったとか、そういうマニアックな事を長々と書いてもきっと誰も興味を示さないか、途中で読むのを放棄するであろうから、細かい事柄は全て割愛させて頂く。

 本当に興味がある人は俺の帰国後、各国宗教寺院建築物・各国神像仏像について朝まで語り尽くそうではないか。

 写真をじっくり見ながら。

 その節はよろしくです。


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               村一番のゴープラム この辺りじゃ高層ビル


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              恥かしげもなくおっぴろげ  何百年も露出し続ける女神だ   


 なもんで2日目はまず近場の「南の遺跡群」を歩いて周り、次に「カマーラプラム村・北側の遺跡群」をレンタサイクルを借りて周った。
 

 南の遺跡群を歩いてると舗装された道のド真ん中に、でかくて黒いサソリが車に轢かれたのか、潰れて死んでる。


 ・・・・こんな、こんなでけぇサソリがいんの? この村・・・・


 むしろ舗装されてる道以外は全部高原地帯で草ボーボーよ?


 そういえば、あれはこの村にくる9日前(ちなみにこの日は8月18日)。

 そう、8月9日の初めてデカン高原を目にし、カルナータカ州に入ったバスでの事だった。

 貧粗な畑が車窓を流れ、干上がった小さな川に架かる橋をバスが越えた時、乾いた地面に長細く黒いにょろっとしたものが文字通り蛇行してるのだ。

 3、4秒しか見る事が出来なかったが、確かにあれは猛毒コブラだった。

 それも体の表面が黒光りしてるからキングコブラだろう。

 まさかこんな人が住む場所の近くに奴らはいるのか!?


 インドという国を初めて怖いと思った。



 睡眠薬強盗よりもサソリの毒が、ナイフ恐喝魔よりもコブラの牙が。


 さすがカルナータカ州。

 どこまでも俺に優しくないな。

 社会と自然の厳しさを生身で教えてくれるよ。



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                そりゃないぜ セニョ~ル  踏んだのが俺じゃなくて良かった…


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               クエスト① 囚われの美女を救え!!


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              遺跡を活かした公道  マイクロバスも通すのがインドの心意気  


 しかし観光は止まらない。

 走り出したチャリはアップダウンの多い岩山を潜り抜け、砂と棘の大地の中にある遺跡群に突入する。

 さすがに全てを網羅する事は不可能だろう。

 だが、ひとつの遺跡の中がコンプレックスになってたりと一気に数をこなす事が出来たりもする。

 カマーラプラム村の博物館やその先の寺院も訪れる。

 だがきっと、もう一度ここに来る事があったなら今度は間違いなくモーターサイクルを借りる。

 そんだけ四十路に近い俺にはきつかったんだよ、チャリは・・・・


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               ハンピには遺跡の素材が ごろごろしてる


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               岩の割り方は日本と一緒 世界共通の岩山両斬波


 ここハンピにはまだ未発掘の遺跡が多くある。

 世界遺産に登録されてから23年も経ってるのに、いまだに発掘作業が続けられてるのだ。

 そんな発掘作業員に親近感を持ち、話し掛けてみた。


 「 こんな暑いのに大変だね。 俺も日本で同じ事やってるから辛さは分かるよ。 」

 だが、実際この日陰の無い炎天下、たいした道具もなく100%人海作戦なこの発掘現場はやりたくない。

 「 そうかぁ、あんた、日本で発掘してるのか。 1日いくら貰えるんだ? 」

 「 ん? う~ん、だいたい60US$くらいだな。 」 

 実際にそんなもんなんで正直に答えた。

 「 何!? そんな貰えるのか!! 俺も日本で発掘したいなぁ・・・・ 」

 「 ここで発掘作業してるんだから、日本ならすぐ即戦力になるぜ。 で、アンタは一体1日いくら貰ってんの? 」


 「 1日働いて200ルピーだ。 」



  ・・・・絶句。


 ちなみに俺のハンピで泊まってる宿が1泊200ルピーである。

 日本円にして400円也。


 格差社会とかそんなレベルではないな。


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               復刻するまで無限の刻が流れるだろう

 こいつらより収入の少ない奴等なんてこのインドにゃごまんといるだろうし。

 それにしても、インドも日本ももっと発掘という仕事に対する賃金のカーストを上げてもらいてぇもんだぜ。

 あんな重労働でハナクソみたいな賃金なんだからな。

 現場の雰囲気はとってもフリーダムで楽しいんだけども。


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               ハンピ遺跡発掘道具  日本製を寄付してあげたい


 さぁてと、話を戻そうか。

 とりあえず一目見ただけでもこなした遺跡数としてカウントする。

 もちろんその場に行っての遺跡見学が基本だが。

 広い王宮跡なんかだと、その敷地の高い遺跡に昇れば結構いくつもの遺跡を把握出来たりするんで、そういうのもカウントするという事だ。

 敷地内に含まれてるから目視でもOKだということでね。

 まっ、チートだけどよ。


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                ロープレにありがち 旅の扉とかありそう


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               南っぽさ全開 青い空・生い茂る椰子の木・栄光の夢跡


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              インド古来のヲタ芸 サイリウムを握りしめ連携ロマンス うりゃおい


 結果1日半で、67ヶ所の遺跡を見て周る事が出来た。


 いや~、がんばったね。

 コンプリートまで残り13遺跡だったね。

 やれば意外となんでも出来るね。

 あとはなんかスタンプラリーなんかあるともっといいね!



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                ハンピ名物お椀舟 一寸もこれに乗ったのだろうか


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                 こいつがお椀ボート トリップもできるよ!(沈まなければね)


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               沐浴しながら洗濯もできる 便利リバー


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               くっちゃべりながら 自然の風が乾かしてくれる でも邪魔


 さて、ハンピ。

 まだ何日かゆっくりしたかったけど、この先の予定が詰まってます。

 ていうか、急がなければ残り時間がなくなるのです。

 残り約1ヶ月で中部から北部にかけてまだまだ多種多様のインドが待ち構えてるからね。


 次の目的地は南インド最後の土地、ハイダラバード。

 アーンドラ・プラディッシュ州の州都だ!!
 

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                来週まで咬まれなきゃいいんだが・・・・



                                        From Naokys!





※2009年5月20日から2009年10月22日までの五カ月間にわたった抱腹絶倒な大天竺一周の旅、あの名作【 インド道 】シリーズがリメイクされ、ナオキーズ!旅ブログ 『 ぶらっと、旅る。 』にて蘇る。


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 「 日本ノロマ紀行 ~出雲の国編⑥~ 」


 2015年5月6日(晴れ)


 5月5日夜11時。

 玉造温泉で静養した俺は、静岡に帰るため静かに車を走らせる。

 松江から山陰道の国道9号線のバイパスで米子を抜け、そのまま鳥取県に入った。

 来るときは米子道を通って来たのだが、帰りは鳥取自動車道を通って帰ろうと思ったのだ。

 なにしろ違うルートで帰れるのならそちらを選択した方が面白いしな。 同じルートはなるべく通らない派だよ。


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               ナニコレな 日本のハワイ  この町鳥取だったのかぁ

 
 バイパスを降り、国道9号線を日本海沿いにひた走るが、いかんせん夜中なので残念なことに景色は真っ暗だ。

 そんな中でも、暗闇の水平線に明かりだけ浮かぶ漁船の群れを見たり、いくつもの風力発電の巨大風車を発見したり、鳥取砂丘らしき砂浜を見たり、鳥取砂丘コナン空港のそばを通ったりしながら、鳥取市内へ入り鳥取自動車道に着いた頃には日付も変わった深夜1時半だった。

 これに乗ってしまえばあとはほぼ高速&有料道路でノンストップだ。


 わずか50分で中国自動車道の佐用インターに乗り、来るとき睡眠をとった神戸の赤松PAには3時着。

 さすがにひと眠りしようかとカレーなんぞを喰いながら考えていたが、結局また車を走らせ名神高速の滋賀県は草津PAで一度ガソリンの給油をして、そのまま新名神のこれまた滋賀県は甲賀土山SAまで走り抜いた。

 明け方の5時だ。

 出雲国を出発してから6時間、さすがにここで眠ったのだが、すでに陽が昇った明るさと寝不足の変なテンションにたったの2時間しか眠れなかった。 が、熟睡はできた。 


 GWの帰省ラッシュなんてこの時間はまったく関係ないらしく、一気に滋賀県、三重県、愛知県と通過して朝の9時には静岡県の玄関口、浜名湖SAに到着だ。

 思ってたより全然早い静岡入り。 だが、横長の県、静岡はここからが長い。

 それにしたってまだ1日の始まりの様な時間帯なんでこのサービスエリアでだいぶ休憩した。


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               こりゃゆっくりしたくなるサービス満点エリアだよ


 あおさうどんとミニ鰻丼セットを食べたり、朝寝?昼寝?いやさ、仮眠をまたとったり、あげくの果てに浜名湖を20分間クルーズする遊覧船なんかにも乗っちゃったりなんかして気が付けば12時じゃあないかい・・・・


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               なんか帰り道は 喰ってばっかだったなぁ


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               浜名湖SAならではのアトラクション  1000円の価値あり


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                寝てないテンションにはもってこいのショート船旅


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               遊覧満喫  舘山寺温泉方面


 こっから普通に走っても沼津までは2~3時間かかる。降りてからウチまでは1時間くらいか。

 夕方になれば帰省ラッシュの渋滞に捕まるんじゃないだろうか、などと考えたが天気がものすごく良かったので、そう深く思い込まないで、途中のPA・SAに寄りながら帰ることに決めた。

 最後焦ったってしょうがないもんな。 ノロマはラストまでノロマで行こうか。


 それならと、スタンパーであった美保の弔い合戦だと心に決めて、各PA・SAのスタンプラリーをやりながらの帰宅道中と相成った。

 牧の原SA、日本坂PA、日本平PA、由比PA、富士川SA、愛鷹PAと順番に辿って行ったが結構時間喰うのな・・・・


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            どんなんだろうってドキドキしながらパクついたら シーチキンだった 納得


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                     だいぶ雪解けた 日本一の山



 結局渋滞はまったくなかったけど、沼津インターを出る頃には4時になるところだったぞ。

 まぁ、ここまで帰ってくればもう楽勝だと油断したのか、東伊豆に抜ける亀石峠を越える辺りが最強に眠かった。

 まさか700kmの道程を走り抜けてきて、地元で居眠りで事故るなんておまぬけな最後は飾りたくなかったからがんばったがな。


 「 日本ノロマ紀行 ~出雲の国編~ 」もついにゴールを迎えた。

 美保のおかげで道中無事だったんだと思うよ。 ずーっと、同行二人だったしな。

 車だってお疲れさんだ。 いつぶっ壊れてもおかしくないって言われての出発だったし。 

 でも、がんばって総距離1682.3kmを走ったんだもんなぁ。 

 旅の最後にしっかりガソリン満タンにして、ばっちり洗車してやったよ!
 

 日本の各地も素晴らしいトコがいっぱい。 

 全国制覇も悪くねーね、御朱印メインで。


 またいつの日か・・・・  ぶらっと、旅る。




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              本当によくがんばった 「うさぎをパンにはさむ」号


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 「 日本ノロマ紀行 ~出雲の国編⑤~ 」


 2015年5月5日(晴れ)


 出雲大社。

 平成の大遷宮が2008年から2016年まで、8年かけて行われている。

 2013年にひとつの節目とされる本殿が完成。 この時はだいぶお茶の間で話題に昇ったハズだ。


 神々の住む出雲にはいつかは行きたいと思っていたのだが、今このタイミングでこの地に来ることができた。

 インドではシヴァ神、チベットではマハーカーラ、日本の仏教では大黒天、神道では大黒様。

 出雲国の神・大国主命と大黒天が神仏習合して神社では大黒様となる。七福神の一人だから日本人には有名な神様の一人だろう。

 その大国主大神の地元が出雲国で、家が出雲大社なのだ。

 10月は神無月というが、ここ出雲では10月を神在月という。この時期、日本全国の八百万の神々が一堂に出雲大社に赴き、全国神様会議を開くからだ。

 ちゃんと神様たちの宿泊する所も境内には存在するが、一泊いくらするのかは知らない。朝食付きかどうかも知らない。


 道の駅・大社ご縁広場の駐車場で車中泊をした俺は、太陽が昇ると茶などを沸かし朝の一服と洒落込んだ。

 本日は出雲大社参拝。 本堂まで4つの鳥居をクリアしなければ辿り着けない長距離散歩の始まりだ。

 晴れ渡る空の下、さっそく一の鳥居・宇迦橋の大鳥居(石)まで歩き、その大きさにおったまげる。 23mもあるぞ!


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               出雲大社 下駄の旅


 ここから神門通りを散策するが右も左もお土産屋さんばっかりでついついのぞいちゃう! 足止めばかり喰らってなかなか先へ進めない。

 ゆる~い坂道を登りながら二の鳥居・勢溜の大鳥居(木)まで来たころにはすでに1時間の月日が流れていた。


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                どっと疲れたが ここにきてテンションあがる


 さて、ここから本堂にむけてまた参道を行くのだが、今回の俺のルートはちょいと外れる。

 この鳥居から左に逸れて、国道431号を西へと歩く。 すると、稲佐の浜というビーチに出るのだ。

 ひとまず腹ごしらえと朝食に出雲そばを頂こう。 腹が減っては参拝できぬって言うしな。


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                雰囲気たっぷりの蕎麦屋・八雲


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            五色そば ひと皿にまずツユをかけ、そのまま次の皿にツユを移して食す

 

 腹もなごんだところで散策再開。

 しばらく歩くと出雲阿国の墓なるものを発見。

 これは歌舞伎の祖とされる阿国(おくに)姐さんのお墓なんだと。

 出雲大社の修復資金を稼ぐため、傾奇ながら全国ツアーを興行していくドサ回り。

 嵐のような阿国旋風を巻き起こし、秀吉や家康まで観に来るという超有名なアーティストにまで昇りつめ、晩年は尼さんになり出雲で一生を終えたという人生の成功者だ。


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                気持ちの良いお墓  ただの平石が昔風


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               奉納山の途中にも阿国スポット  傾いてみたよ


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               ここからは出雲大社の氏子達の町が一望 ビバ!イズモ!!


 稲佐の浜へ行く途中、阿国スポットや出雲大社の上の宮(修復中)、下の宮、町の路地裏などを当てもなく彷徨う町歩きに、アジアの町歩きが重なり気分は旅人。

 だが、そろそろ下駄が足に負担になり始め、先を急ぐことにした。


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               こんな光景がもう普通の民家 生活の場 ノスタルジーナ


 稲佐の浜とは、神在月に全国の神さん方が出雲に来る際にまずは到着する浜だ。

 ここからみんなで集合して神迎の道を通り出雲大社まで出向くのだ。

 あと、大国主大神と天皇一派のタケミカヅチノカミが国譲りの交渉をした場所もこの浜。

 そんな伝説の神話ビーチに辿り着き、下駄を投げ捨て裸足で駆け降りた。

 目の前に広がる日本海と青い空、弁天島を拝み波と戯れる。 貝殻を拾い集め神様も年いちで来る浜に想いを寄せる・・・・


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            いまや伝説の稲佐の浜と弁天島 心霊写真ぽいのがいたら、それは神様


 いやいや、俺がここにきたのは夏を早くも独り占めしに来たのではない。


 この稲佐の浜の砂を高校球児のごとく持ち帰り、出雲大社の素鵞社(現在遷宮中なので仮殿・釜社)にて奉納し、代わりに清められた砂を我が家に持ち帰り庭に撒くとラッキーこのうえないとのことなのだ。

 そんなの欲しいでしょ!ってことで、しっかりと砂を手に入れ、ここでの目的を達成。

 実はだいぶビーチで遊んでしまったがまだ午後の時間はたっぷりとあるけんね。


 神迎の道を大社に向かって歩くともう神様になった気分。

 毎月1日に稲佐の浜から海水を竹の筒に汲むという習慣があり、道の両脇の家々にはその竹の筒に花を活けて飾ってあるのがすごくかわいい。 

 花の種類は様々でその家のセンスが如実に顕わているようだ。


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 神迎の道をさらに進み、昼飯ランチは「きんぐ」と言う名のご飯屋さんで地元民御用達の大社焼きそば。これは一見塩焼きそばだが、ソースをお好みで自分で味を調整しながら食べるのだ。

 そして和菓子屋「高田屋」でもなか・雲太をお土産に。 もなかマニアの俺には地方の和菓子屋は危険な地雷でいっぱいだぞ。

 ようやく、二の鳥居・勢溜の鳥居(木)まで戻ってきたか。

 
 さて、お待ちかね、出雲大社の本当の参拝が今スタートだ。


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               なんだか出雲大社に何度か来たことある気分に…


 ゆるやかな参道の坂を下る途中の祓社で1回お祈り。

 初めての二礼四拍手一礼の儀を練習がてら行う。 ついでにキレイな身体になった。

 三の鳥居(鉄)の手前には渡るだけで穢れが取り除かれるという便利な祓橋を越えてキレイな心になった。

 松の参道を横目にムスビの御神像に辿り着く手前で奉納神楽公演をやってるじゃあないか。

 もうゴールはすぐそこなのに、ラストの鳥居がくぐれない。

 しかもちょうど演目は「恵美須」。  「美保神社」の祭神ではないですか。  観・な・きゃ。


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               下ってきた坂道参道 歩けば歩くほど身が清められる

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               三の鳥居(鉄)と日本名松百選の松の参道


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               事代主命こと、えびす様(ギャンブルの神様の方じゃないよ)


 手水舎はもうどこが手を清めるとこだか分からんくらいのひとだかり。

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               最初 何があんのかと思ったよ

 あげく、四の鳥居(青銅)はなんと修復中で隣の仮設口からお通り下さいだと。 ギャフン

 
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                 かろうじて 鳥居だとはうかがえる


 ようやく荒垣内に入り、聖域へ侵入できたのでさっそく拝殿で「二礼四拍手一礼」の本番だ。

 お参りしたところで、ついに御朱印を入手。 おみくじも買ったが出雲大社のおみくじには大吉とか凶とかは表示されない親切設計。

 本殿を中心にぐるっと時計回りに八足門、神様の宿泊所である西十九社、御本殿、裏手のウサギオブジェ、釜社とまわり稲佐の浜の砂も清め砂と交換し、ひと回りしてきた。

 神馬神牛像は並んでるし、もう一つの宿泊所・東十九社は遷宮中と残念が重なるが満足いった出雲大社参拝だった。

 
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             休日の浅草寺ほどではないが混んでたよ


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               古来の出雲大社の形跡  宇豆柱の跡


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               意外にシンプルで拍子抜け・・・・



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               神御用達の宿  神様ってもしかして小さい??


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              がんばって 俺もここにおみくじをねじ入れた


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                 ダイコク エビスゥゥゥゥゥ

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                 イェェェェェェェェェイ!!!


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               出雲大社御本殿  だが、ナオキーズ!がカブる


 出雲大社をあとにし、島根県立古代出雲歴史博物館へ見学に行き、帰りの参道で出雲ぜんざいと出雲だんごをほおばり、長かった出雲国御朱印の旅も終焉に近づいた。


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           在りし日の巨大木造建築  存在してりゃエジプトのピラミッド級の世界認知度


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              こいつとコーヒーが今日一番のご褒美だったのに間違いはない 


 出雲大社はフルで周るとほんと1日仕事だが見応えのあるテーマパークだと思えば飽きることはない。

 なにより本殿のデカさと高さには目を見張るものがあり、ここに全国から八百万もの数の神様が来訪してくるのもうなずける話だ。

 広すぎて整然としており観光客の数も多いが、なぜだか俗っぽさを感じさせない凛とした空気の中にいるような場所だった。

 パワースポットとか聖なる場所とかそういうんじゃなくって、なんつーか、開放感があって何人たりとも受け入れるっていうような懐のでかさのある底知れない深さがあるようなそんな場所だったよ、出雲大社。


 また来たいね。

 何故って、こんなにくまなく参拝三昧してたのに、日本一大きい注連縄がある神楽殿を見逃しちゃってるからねぇ 注連縄は出雲国の周ってきた神社全体的に全部が見たことのないデカさだったから、まさかさらに大きいのがあるなんて思いもしなかったよ・・・・


 さて帰ろう。

 夕暮れの出雲国を東に進路を取り、宍道湖に落ちる夕陽を眺め、いざ静岡へ。


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                沈みゆく夕陽に うっとり  


 700kmの道程を帰らなきゃいけないことを忘れてた訳ではないが思い出したくもなかった。

 しかしGWの渋滞ラッシュに巻き込まれるのはもっとイヤだった。

 だから夕方から行けるとこまで走る抜くかとしばらく走っていると・・・・!!




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              行くよね? まよわず右にウインカー出しちゃうよね!?


 松江市の玉造温泉に立ち寄って、源泉掛け流しの露天風呂でまったりしちゃいました。

 だってここってば、美肌の湯で有名なんですもの!

 潤い成分のある硫酸イオンの含有率が70%以上なんて、化粧水の温泉に入ってるようなものなんですもの!!

 ハァー、ビバ ノンノン


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 『 インド道 シックスティーンス 』


「 二度あることは・・・・ 」  2009年8月16日


 
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             とある街角で綱渡りの大道芸 どこで見ても渡る仕事は幼女だった


 サイババタウン・プッタパルティから、デカン高原、カルナータカ州岩の都・ハンピまで行く途中の街、アナンタプルにそれはあった・・・・

 その街はバスの乗り換えの為に降車するだけのはずで、そこから次へと移動するだけの何も無い街のはずだったのだ。
 
 
 私が、そのポスターを発見するまでは・・・・
 
 
 街が近づくにつれ、目に飛び込んでくるようにそれらは次々に視界を流れてゆく。

 それらは一見して「 ソレ 」というのが分かるのだが、いかんせんポスターに書かれてる文字が読めない、テルグー語表記なのだ。

 そして英語表記のポスターは稀である。

 ずいぶんと気を張り、かつ動体視力を高めながら少しづつ解読して理解してゆく。

 そうして最終的に出た結論はこうだった。
 

 「 Rajkamal  CIRCUS(ラージカマル・サーカス)  from 07/08/09  daily3shows:1-4&7pm  ARTS COLLEGE GROUND  ANANTAPUR(アナンタプル)  」
 

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             テルグー語だけなら 誘拐犯に注意!!かも・・・・

   

  イーーーーーーーーッハァーーーー!!!!!
 
 オッケィ、レディース&ジェントルマン! ガイズ&ガールズ!

 サーカス大好きの会・会長のナオキーズ!参上だぜ。
 
 そうさ、俺はこの何も無い街でサーカスを見つけてしまったのだぁーーよ。

 イェイ、超ラッキー!!
 

 もうこうなるとその日の予定なんか後回しだよ。

 今日中になんとかハンピに行ったって夕方近くに着くだろ?、で、町歩きしてる時間も無いだろ?

 そんなたいして何も出来ないんだったら、俺はこの街に1泊してでも、サーカスを観ることにするぜ。


 そんでそうしたぜ。
 

 まったくもってインドのサーカス小屋ってのはシビれるな。

 大きな自前の大テントの周りには、団員たちや動物たちのテントが建ち並び、こうやってこつこつとインド中を蹂躙してんだろうというのが伺える。

 生活イコールサーカスな人達なんだよ。

 そんでもプロ意識とかたぶん薄いからダレてんだよ。

 俺らにとっちゃ一生に一度見るか見ないかのサーカス団だけど、奴らはもうそれが日常だから!

 そういうチープかつエッジな雰囲気がとっても気に入ってる。
 

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              あいつが何をしているのか まったく分からない


 もちろん前回同様、高額直球ド真ん中席100ルピー(200円)、一人占め。

 気持ちいいねぇ~、一番乗りで会場入りして一番前の席に座るのって。 観客まだ一人もいないし。

 なんかこう、俺が団長になって最終調整に立ち会ってるみたいだよ。

 
 そんでこのサーカス団のテントがまた斬新。

 天井を見上げると、所々じゃすまないくらいに大テントの生地が裂けてて、それを縫って直してまた裂けて、の繰り返しで使ってるからもう手の施しようが無い感じになってる。

 最初に上を見上げたとき、採光効果を出す為にわざとやってんのかと思ったくらいだぜ。

 もうそれくらいアートな大テント。
 

 そして開演間近の1時が近づき、本日初回のサーカス公演が始まる直前・・・・ 


 大雨、スコールが来襲。

 
 お伝えした通りのアートなテントはもちろんそこら中に水が滴る。

 いや滴るなんて言葉は似合わない。

 そこかしこから滝のような雨が幾筋もバシャバシャと流れ落ちてくる。

 しかし人の少ない観客席が濡れるのはまだしも、これから演技するそのメインステージは大丈夫なのかね?

 いろんな器具が濡れてるが滑って失敗しないかね?


 そんな心配はよそに、少し雨が収まったのを機に「ラージカマル・サーカス団」は始動開始だ。

 
 もうのっけから、サーカスのメインとも呼べる空中ブランコから始まる。

 えーっ! こんなメインを初っ端から観客にぶつけてくるなんて、な、なんて大胆な構成。

 この先が期待できるじゃねえかよ。


 でもどうやら、安全ネットを全面に張る手間ヒマの関係で、空中ブランコが最初の演目になるか最後の演目になるかだけの理由のようだ。

 始まる前に安全ネットを張っといて1時の部では最初の演目に、その後4時の部の最後で安全ネットを張り空中ブランコ、そして安全ネットはそのままに7時の部の最初の演目で空中ブランコを始めるという仕組み。


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             安全かどうか本当は分からん安全ネット


 全身白タイツに星のワッペンが縫い付けてある姿で、赤か青のカラフルなビキ二パンツを穿いた腹回りのでっぷりとしたメタボのマリオが、空中ブランコにぶら下がってる姿はどう見ても滑稽で、ふざけてる?ピエロ?としか思えんが、本人たちは余裕がないくらい至って真剣だぜ。
 
 演目はほぼ前回、コインバートルで観たサーカスと一緒だった。

 流れ的にも演技的にも。

 ピエロのショートコントの内容も同じゃねえかよ!!

 観客の子供を舞台に呼んで、目隠して縄跳びさせつつ、そのまま縄持ったピエロ2人がとんずらして子供だけ目隠ししたままジャンプし続けるネタも一緒だったなぁ。


 だが、内容は同じでも今回は全体的な演目成功率が60%程とかなり失敗が少なかったぞ。
 

 そんなみんながんばってるサーカスなんだが、インド人はあまり拍手を送らないシビアな人種だ。

 まず観客が圧倒的に少ないってのも大きな原因なんだろうが、とにかくなにか演技をしてキメ技をちょいちょい出したって、よっぽど常識を超えた技でもやらない限り、演者は絶対に拍手が貰えない・・・・

 しかしだ。

 そんなサーカスに対し厳しい目をもってして見ている観客達なのだが、小人症のピエロが出てきたり演者が女の子だったりするだけで、そりゃもう拍手喝采口笛ぴゅーぴゅーの、単純なわかり易い人種でもある。

 要するに自分の興味のないものには一切興味を示さないのだ。
 
 
 日本人の観客だったら、演者が出てきただけでまず拍手。

 そして技のひとつひとつに拍手。

 さらにお疲れ様ぁと演目終了後にもう一度拍手と、こっちの手が腫れるくらい拍手をするだろう。

 そうしないと必至で演技してる奴らに対して失礼に値する気がするからだ。

 もちろんサーカスなんで、心の底から凄いと思って拍手する場面も多いだろうがな。



 一応、アフリカンサーカスって銘打ってあったが、司会者の、

 「 次はアフリカン・ファイヤーダンスです!! 」

 の、紹介のあとに出てきたのは体格のいいネパーリー(ネパール人)で、火喰いとファイヤーリンボーダンスやっただけだったぞ。


 「 お次はイタリーから! 」

 「 さあ、次はフロム ロシアからです! 」

 って、みんなどう見てもネパーリーにしか見えんのだが・・・・?


 あと印象的だったのは、出演してる女の子達、私語多すぎます。

 隣の子と普通にしゃべって笑ったりしてるし。

 だから失敗するんだよね、真剣度が足りないから。

 確かにこの観客の人数じゃやる気も起きないだろうがな。

 そんでも、そういう練習風景みたいな、文化祭の素人さんの大道芸発表みたいなノリがまた良いんだよね。

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              上の写真が主な演目 人が小さい三輪車乗ったってねぇ


 3頭の象がやってきて、ヒンドゥー教のシヴァリンガに花を添えて、水をかけてお祈りをするってのがラストの演目だったんだけど、それが半分も終わらない内に皆席を立ち始めて帰っちゃう。

 帰っていく人たちを見て、あれ?これで終わりなの!?って俺は唖然としてたけど、まだ象ががんばってるじゃあないの!!

 映画のエンディングロールじゃないんだから何も途中で帰らなくても・・・・
 


 この映画でもサーカスでも、最後まで観ないでさっさと帰る見切りの良さはなんなのだろうか。

 俺は常に最後の最後まで観ていたいんだが。

 そして俺と数人の観客を残し、象達は自慢気に鼻を上げて退場していった・・・・


 がんばれ、我らがサーカス団!!

 負けるな、名もないサーカス団!!

 俺はあんたらの演技に決して不満は感じてないぞ。



 あぁ、今日はいい日だったな。




                                 From Naokys!

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              来週の木曜日までに 渡りきらなきゃ間に合わない!!




※2009年5月20日から2009年10月22日までの五カ月間にわたった抱腹絶倒な大天竺一周の旅、あの名作【 インド道 】シリーズがリメイクされ、ナオキーズ!旅ブログ 『 ぶらっと、旅る。 』にて蘇る。


  毎週木曜日配信中!!! 一遍たりとも見逃すな。


    

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プロフィール

naokys!

はじめまして!             
 旅好き、アジア好き、遺跡好き、神社仏閣好き、大道芸好き、パフォーマンス好き、民族音楽好き、倍音好き。

 人生どうにかなりそう!アジア人を見てそう思い、楽観的・わがままになってゆる~い人生、テンションあげて生きてます。

 あぁ、もう残り半分。 旅に出ねば。 

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