ぶらっと、旅る。 

   人生の半分を夏休みに捧げたいアラフォーバックパッカー、The naokys!  過去に辿った一人旅を焼き増ししたり、これから行くであろう冒険浪漫な旅路をドドドッと書き綴る狂い咲き旅日記

          ~  The naokys! presents  俺旅  ~

2015年03月

 『 インド道 ナインス 』


  「 もうひとつのインド 後編 」 2009年7月18日~7月22日



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                ヴィヴェカーナンダの巨像 インド最南端に立つ


 ナマステ~!

 ナマステという挨拶も南インドではあまりポピュラーではなく、ハローのが通じいいな。

 せっかく覚えてきたヒンドゥー語の数字もこの地ではあまり役に立たん。

 各地から南インドにやってくるインド人観光客の話を聞くとやはり言葉の壁はでかいらしく、タミル語をヒンドゥー語に訳す通訳ガイドがいないと何の遺跡だか寺院の歴史とかも意味が分からんとの事だ。

 そりゃ、俺が理解できんのも頷ける話だよな。

 
 かつてチョーラ朝は東南アジアにも進出してたので、現在のカンボジアやマレーシアやバリヒンドゥー、シンガポールなどに根付いているインド文化は全てここ南インドから来てるんだってよ。

 そういやシンガポールのインド人街の文字はタミル語だったし、マレーシアの大人気喰い物ロティはこっちのパローダと一緒だ。 

 カンボジアのアンコール王朝もバリのヒンドゥー寺院もゴープラムなど南インド式寺院の影響受けてるしな。


 インド大陸を東海岸経由で時計回りにをようやく半周した。

 ついに大天竺の最南端、コモリン岬のカニャクマリに到着したのさ。

 
 前編での最終地点・タンジョールから、ここ最南端カニャクマリに来るまでに滞在した街は1ヶ所だけだ。

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                道路と並走する 海列車の線路&鉄橋  


 そこは大昔からあるインドの叙事詩「 ラーマヤーナ 」の伝説の舞台となった場所。

 スリランカとのつなぎ目みたいな半島の先の島。

 その街の名は、聖地ラーメーシュワラム。

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               ラーマナータスワーミ寺院の寺夜景 遊園地ではない

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                寺院を四方囲む回廊 


 ラーマヤーナの舞台となった土地、と言うだけで来ては見たのだが、ちょうど祭りの時期っつーんですげえ混んでんぞ!!

 ここは海が沐浴場になってて傍にラーマナータスワーミ寺院が併設。

 なんちゅうか、どっからこんなに人が出てきたの?ってくらい朝の海岸は沐浴客で埋まってた。

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                   久々の人ごみに 躊躇する

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               朝陽に向かって みな 拝む

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                 ここが海とは 思えねぇよ・・・・


 インド人は海が大好きなようで、でも泳ぐんじゃなくって波打ち際で遊ぶ。

 洋服着たまま、男は上半身だけ脱いで、そりゃもう子供も大人も同じように最高の笑顔を持って全力で遊んでる。 羽目をはずして調子に乗った奴しかいないのだ。

 ラーメーシュワラムよりさらに島の先端、スリランカにより近いところににダーナシュコディという漁村がある。

 そこはラーマ王子が妻シータを助け出す為に、ハヌマーン軍団に命じてスリランカまでの島の架け橋を造らせ、島と島を足がかりにして飛びながら渡ったとされる第一歩の場所だ。

 せっかくここまで来たんだから、スリランカを望む(実際見えはしない)その伝説の場所も見たいのが人情だろうと思うが、大半のインド人はそこまで行かずに手前の村の端のビーチで皆足留め。

 そこでもう波と戯れ遊びまくってるのだ。

 いやでも、雨季だしびっくりするくらい波が荒れてんのよ。

 巻き込まれたら小さな子供とか一瞬でいなくなっちゃう波だよ? 巻き込み崩れ系。

 それでもそんな事ものともせずに楽しそうなインド人達の顔を見てるとこっちもワクワクしてくるよ。

 そうだな、俺も早くビーチリゾートに行きたくなっちまったな。

 ラーマヤーナの伝説の地も見たし、海岸沿いのラーマナータスワーミ寺院も堪能したしで、さっさと移動してビーチリゾートに近づこうぜい!

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              ダーナシュコディの漁村・・・・  こりゃ、人の家か・・・・?

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                 海水浴には向かねぇ季節の到来

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         この先こそがスリランカ  グーグルマップで有名なアダムス・ブリッジへと続く道 


 一路、夜行バスに乗り込み、10時間の長距離移動でカニャクマリへGOだ。

 しかしここにきてその夜行バスってのが日本で走ってる市バスと同系のバス・・・・

 全くこんなシートじゃ眠れないし、体がエコノミー症候群起こしちまう。

 南インドのバス旅は快適だと言ったが、やはりここは南でもインドだということを付け加えとくぜ。


 そして早朝4時半に到着したのが、カニャクマリという街だ。

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                      夜明けを待つ 最南端の朝べ

 インド大陸最南端のコモリン岬は、ベンガル湾・インド洋・アラビア海の3つの海が交差する3000年以上も前からの聖地なんだと。

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                 左が東で 右が西 太陽昇って 陽が沈む

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                スティングレーも 喰い放題(カレー味)


 インド地図を思い浮かべてもらえば気付くだろうが、最南端がシュッとなってる。

 だからここにいれば東の海から陽が昇り、西の海へ陽が沈むのが見れてしまうのだ。

 そんな神秘なとこから【部分日食】が拝めるなんてすげえと思うんだけど、いかんせん今このタイミングで雨季なのですよ。

 その太陽と月のショーを3日後に控えてここに来てもう2日目、全く東の空は晴れることなく朝陽を拝むこともなかった。

 毎朝水平線上は曇ってて、ようやく太陽が雲を越えて顔を出した頃にゃ、それはすでに日の出でも朝陽でもなく・・・・


 そんな期待もしてなかった22日の日食当日、いつもの海岸へ早起きして朝陽を観に行く。


 おっ?

 今日は雲も少なくもしや見られるかも。

 しかし日の出は見れたとしても、部分日食はいったい何時から始まってどのくらいの時間見れるんだ?

 昨日の現地人の情報だと、5時半から10時までの間には見れるよってアバウトな情報を貰っただけだった。
 
 まぁ、時間はあるし日食始まるまで海岸で待つか。

 遊び道具を用意して待機も万端だぜ。


 日の出の時刻は6時10分くらい。

 いつもその時間は雲が多いが、その日の朝はほぼ雲がない。

 しかし水平線から顔を出す朝陽は望めねえ。

 駄目か・・・・ もうちょいなんだがな。

 ・・・・と、半ば諦めてたその5分程のち。


 
 水平線の少し上、雲の切れ間から強烈な日差しが差し込んできた。


 うお、おぉぉぉぉぉ!!



 でっけえドッカリした太陽が三日月の形で空に浮かんでた。



 みかんの一粒みたいなオレンジで、東の空に奇妙な異空間を演出してた。



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          知らないでこんな太陽昇ってきたら この世の終わりだと思う光景な


 しっかし、なんだな。 もう部分日食は始まってて、太陽:月-6:5の割合ですでに欠けてんぞ。

 周りにはインド人観光客が日の出沐浴に大勢訪れてて、みんな拍手をしたり拝んだりと思い思いに部分日食に魅せられてるよ。


 昨日はローカルホリデーでヒンドゥー教シヴァ派のお祭り日。

 ここはバングラディッシュ(←世界一の人口密度を誇る国)か!! と思うほど海岸は人で埋め尽くされてた。

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                こんな海水浴場はイヤだ  男率90%・・・・

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                日食当日より、昨日の祭りの方が人が多い インドのさすが


 今朝はそこまでではなくある程度の人数だったが、それでも昇る太陽はあからさまなシヴァムーン(三日月のこと)を形作ってて、まるで昨日の祭りを引きずっているようだったぜ。

 俺も思わず拝んだよ。

 まさか【部分日食】がしっかり観れるなんて正直100%思わなかったからな。

 まさに運が良すぎるとしか言いようがねえね。

 太陽に拝んだけど、神様仏様悟様ありがとー!!って拝んだもんな。

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                摩訶不可思議怪現象 朝陽だからグラサンいらず


 こんなら聖地バラナシでガンガーから昇り出るキレイな皆既日食の方を見に行くべきだったかぁ?

 いやいやいや、タラレバったら罰金1万円だぜ。

 【2009年7月22日にインド大陸最南端・カニャクマリで部分日食をみてやろう】というここでの目的は果たせた。

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                  目標達成ーー! 俺はカニャクマリで日食をみた

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                  目標達成記念!! チョコモカ至福の組み合わせ



 これにてインド半周終了。


 さあ。

 また次の新しい冒険が始まるぜ。

 インド1周後半戦はひとまず南インドを西海岸方面へ北上、ビーチ攻め。


 次なる計画を立ててこの調子でガンガン行ったろかい。


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                 早く次の木曜日が来ますように ニンニン

                                       
                                                   From Naokys!



※2009年5月20日から2009年10月22日までの五カ月間にわたった抱腹絶倒な大天竺一周の旅、あの名作【 インド道 】シリーズがリメイクされ、ナオキーズ!旅ブログ 『 ぶらっと、旅る。 』にて蘇る。


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 『 インド道 エイツ 』

      
  「 もうひとつのインド 前編 」 2009年7月9日~7月17日 

 


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                 南インドの牛は角が雄々しい


 こんなに違うとは思わなかった。


 確かに行った人はみな口を揃えて言う。


 「 南インドは飯が美味くて、人がいい。 コーヒー豆の産地だからチャイと同じ頻度でコーヒーが飲める。 そしてものすごい旅しやすい。 」

 と・・・・



 そうか、そんないいんか。

 でも噂に尾ひれが付いて話が膨らんでんじゃねえのか? 是非、行ってみてえじゃねえか、真意を確かめるためによ!

 しかしそんな疑問もどこへやら。

 マ、マジでいいぜ、南インド。 まさに見てきた行ってきた人達の言う通り。


 俺も聞かれたらこう言うね、

 「 南インドは飯が美味くて、人がいい。 コーヒー豆の産地だからチャイと同じ頻度でコーヒーが飲める。 そんでものすごい旅しやすい。 」

 と・・・・


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                これが南インドのカフェ 有無を言わさず甘いミルクコーヒーだ                       



 なんていうか、北インドと南インドはもう別の国だ。

 ちょいとネパールに行くように、スッとパキスタンに行くように、北インドの雑踏に疲れを感じたら、国境越えずに南のインドを周ってみたらいい。

 バス網が発達してるからナショナル・ハイウェイやステート・ハイウェイもしっかり整備されてて快適な道のりが続き、バスだって北インドを走り回ってるオンボロなバスじゃないから乗ってて疲れ方も違う。

 乗客をすし詰めにしないしな。

 鉄道網が発達してないから列車よりバスが主流。 なので、なにより列車の予約とかそんな手間もいらずにバスステーションに行けば、行きたい街までのバスにすぐ乗れるのだよ。


 今回、やっと辿りついたインド大陸東海岸・チェンナイから、大陸最南端・カニャクマリまでの総移動距離およそ1000km、来訪都市11ヶ所、14日間の旅となった。

 南インド大陸東海岸側、全てがドデカいタミルナードゥ州というひとつの州の中だけの移動になるのだが。


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               暑いからローカルバスに窓ガラスなんかいらない  


 しかしここはもう典型的な南インドに他ならない。

 こちらの人種はドラヴィダ系になり色黒のやさしい顔つき、主要言語はタミル語。

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                 バスステーション 丸っこい文字がタミル語

 椰子の木がいたる所に生え、多毛作な田んぼには稲穂がたわわ。

 ほのぼのとした時間の流れは北インドの恐ろしくゆったりとした悠久の流れとは別物の、いわゆる南国の適度なゆるさ。

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                 南インドは完全なる米文化 種類も多々ある

 喰い物の種類も変わり、カレーもご飯も味が良い。

 そういやネパールもパキも南インドもカレーの味がとってもいいのに、なんで北インドだけはあんな不味いんだ? 当たり外れが多すぎやしないかね?

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              名物ミールス 南インドのカレー定食だ 雑に見えるがメチャ美味い



 さてまずは、南インドの玄関口・チェンナイまでの行程で一波乱。

 プリーからは総距離で1200kmくらいあり、夜行列車で19時間半もかかったその列車旅なのだが・・・・


 俺は沈没先のプリーを出て、その足でチェンナイ行きの列車に乗る予定だった。

 チェンナイ行きの列車はブバネシュワールという駅から11時45分発で、プリーからまずローカル線でブバネシュワール駅まで出て乗り換える算段の切符を買っていた。

 プリー発チェンナイ行きのダイレクトの列車がないからな。


 プリー駅から朝9時発のローカルトレインに乗れば、2時間後の11時にはブバネシュワール駅に着く。 列車乗り換えのアクセスには余裕を見てちょうどいいとのことだった。

 だがこのローカル野郎がさっそくやってくれて、9時出発どころか9時半に出発しやがった。

 2時間後は11時半? ん?乗り換え時間まで15分の猶予しかなくなったぞ。

 しかもようやく出発したのにスピードが遅えぇぇぇ!

 単線のうえ各駅ローカル線の性、何度も列車の行き違いで待たされるローカル野郎とドキドキ不安いっぱいな俺。

 刻々とチェンナイ行きの列車の乗り換え時刻は近づいてくるは、今どこまで来てるのかさっぱりやらで、もうただ旅の神様に運を任せるしかなかった。



 ・・・・時刻は12時。 まだ、ローカル野郎の座席に座ってる・・・・

 出発予定時刻も乗り換えの時間も過ぎたが、ま、まだ期待は捨ててねえぞ。

 だってインドの列車はよく遅れるもんな。


 もうそろそろか?と思われる地点でまた行き違いの列車待ち。

 ローカル線だからって必ず待たされる側になるのはトレイン・カーストでもあるからなのか? こっちは急いでんだから早く通過しろよ! この鼻持ちならねえエクスプレス野郎が!!と、ニラミを利かせてすれ違う列車を見やると・・・・

 「 あれ? ちょっと待って。 今目の前を通過してる列車ってもしかして・・・・? 」

 すかさず予約して持ってた切符と通過中の列車の車体に書いてある名前を照らし合わせてみる。

 「 列車番号も列車名も同じになってるよ? あれ? どうぢよう。 いまから飛び移るべきかしらん? え? でも本当に・・・・!? 」

 ボーゼンとしながら本来乗るべきチェンナイ行の列車をローカル野郎の車窓から見送る俺。

 なんかはっきり理解しないうちに、でも、とてつもなく面倒臭い事になる予感が全身を駆け巡った。


 2週間あまりプリーの天獄で暮らしてきた俺に、冷や水を浴びせるいきなりの旅試練。

 何故、素直に南に行かせてくんねえんだよ。

 プリーが俺を引きずるのか?


 ブバネシュワール駅に着いたが、列車を見送ってからわずか3分ちょっとしか経ってねえ。 乗り換え駅目前でのすれ違いな出来事だったのだ・・・・


 恐るべき事が発覚したのはこの時だ。


 なんとローカル野郎は1番線のホームに入りたいが、まだ1番線にはチェンナイ行きのエクスプレス野郎が停まってる。

 な訳で、エクスプレス野郎が出発するのを待ってたようなのだ。

 て事はだな、ローカル野郎が違うホームに入るんだったら間に合ったって事じゃねえのかよ?

 腐った脳みそと鈍った体のギアを一気にトップまで持って行きこの面倒臭い事態に対処する。

 かつてないくらいFUCKという言葉が滝のように出てくる、ウキャーーーーー!!

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                車内もこんなじゃ 待たされても仕方のないローカルトレイン


 言葉に表せない程の駅構内での攻防の末、結局その日の夜出発するチェンナイ行の列車のチケットが取れたが、これがインドの列車旅ではよくある 「ウィティングリスト」 という種類の列車のチケットだった。

 この 「ウィティングリスト」 という列車チケットの仕組みはいままでよくわからんシステムだと思ってたが、今回このチケットで乗車してみてインド列車七不思議のひとつの謎が解けた。

 「ウェイティングリスト」 とは指定席がキャンセルになった場合に、空いた順番で席がもらえるシステムで、要はキャンセル待ちのようなもんだな。

 そんな感じだろうとは思ってたからキャンセルの順番待っても、席が空かなけりゃ列車自体に乗れないもんだと思ってた。

 乗車直前に車掌に確認すると、

 「 お前の順番はあと7番目だ。 」

  という。

 そうなのだ、発車直前なのにまだ7番目。 キャンセルされた席がないのだ。

 「 このまま乗ってもいいのか? どうにかならんかね、俺は今日どうしてもチェンナイに行きたいんだがね、君。 」

 と、ダメ元で車掌に聞いてみると、

 「 乗れ。 お前の好きな車両、好きな席へな。 」

 と言うではないか。

 という事は、空いてる席があったら勝手に座って寝ちゃっていいってことだな? その席の人間が来るまでは俺の席でいいんだな?

 しめたと思い、乗車後すぐに常時寝台になっている空いたサイドアッパーシートを見つけ、勝手に荷物を置き陣取る。

 誰も何も言って来ねえぜ、こりゃうまくすりゃ朝まで寝ていけるかも! ウシシシシ。


 それから1時間もしないうちに車掌の切符拝見がやって来て、

 「 これはこれはウェイティングさん、お前の席はそこじゃねえだろ? さっさと降りろ。 」

 とあっけなく没シュート。



 ・・・・そうか、そうだったのか。

 インドで列車に乗ると、指定席なのにも関わらずそれ以上に人がいることがある。

 何食わぬ顔で勝手に人の指定席に座っていたり、車両と車両の間の床に荷物と一緒に寝転んでたりとやたら乗客がいるのだ。

 今の俺がまさにその状態・・・・。

 なるほどな、みんな 「ウェイティングリスト」 の切符で乗ってきたから席もなくってこんなとこで虐げられてんのかよ。

 それなのにしっかり料金だけは指定席と同じなんだよなぁ。

 今から睡眠時間込みでチェンナイ駅まで19時間近くもこのきたねぇ床の下層にいなきゃならんのか・・・・ 

 しょんぼりと荷物をまとめ移動しようとしていると、三段あるうちの真ん中の寝台シートの兄ちゃんが、

 「 ここに来い。 狭いが俺の隣に寝てもいいぞ。 」

 とやさしい言葉をくれる。

 地獄に仏とはまさに今このこと。

 はっきり言うと一人分しか寝るスペースの無い狭い寝台席なのだが、正直、この兄ちゃんになら体を許してもいいとさえ思ったよ。

 実際は密着度が高いうえ、インド人は必要以上にくっつく習性があるからほぼ熟睡出来なかったが・・・・。

 次の日の夕方、なんとか貞操も無事にチェンナイの駅へ到着。

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                やっとこさ辿り着いた 南インドの玄関口 チェンナイ


 いよいよここから南インドくるり旅のスタートを切れるぜ。

 いままでの旅の遅れを取り戻すべく、そしてとりあえず南インド前半戦の目標 【 2009年7月22日にインド大陸最南端・カニャクマリで部分日食をみてやろう 】 を遂行する計画を立て旅人となる。

 インドの最南端まで行く道すがら、数々の世界遺産を見物しながらの南下だぜ。


 ここタミルナードゥ州は、かつてのチョーラ朝というヒンドゥー国家で南インドを代表するドラヴィダ文化の宝庫なのだ。

 ドラヴィダ人とは、北インドのアーリア人の侵略でここまで南下させられたが、元々はインダス文明に繋がる昔ながらのインド亜大陸の人種だ。

 これまた北方からのイスラム教の侵略も防ぎ、強国イギリスの支配をも退ける強い文化を持ち続けてる。

 ヒンドゥー教が栄え、数々の南インド式ヒンドゥー教寺院は、どいつもこいつも圧倒的迫力を持つものが多い。

 石造りのヒンドゥー教寺院の一面に拡がる装飾の細やかさや繊細な彫刻達は、世界遺産マニアであり神仏像マニアでもある俺にとってデジカメのメモリーがいくつあっても足りねえったらありゃしない代物だった。

 ここでたくさんのヒンドゥー寺院や世界遺産登録されてる遺跡群を事細かく紹介をしていきたいが、全く持って興味ない輩が多いだろうって事で、さらっと紹介するにとどめておこう。

 滞在した街と見物しに行った観光名所等は紹介しとく。


   【 カーンチプラム 】
 ヒンドゥー教七大聖地のひとつ。 ヒンドゥー教寺院5箇所巡り。

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               石造りの寺院は作るの大変そう

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                典型的な南インド寺院 高ぇ

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                 うら若き女性たち 気さくだが無表情だった…

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                 だ、誰がここから電話するんだ・・・・?

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               シヴァとパールバティが結婚式を挙げたというマンゴーの木

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                秀逸な職人芸 石を掘り抜いて作ったチェーン 神業

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                 アートフルなエレファント 当然、見世物 



   【 マハーバリプラム 】
 ビーチに建つ海岸寺院は世界遺産。 近くの岩場に世にも奇妙なバターボールと言われる微妙なバランス岩があり、落ちそうで落ちない位置で止まってる。 


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                海岸沿いで海風に浸食されとる海岸寺院

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                 これがインドの海水浴 楽しそうだな、大人が

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                 シーフードも新鮮 でも全部カレー味

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               自然の岩をくり抜いて造った寺院 全て一発勝負!!

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                この等身大の象も 石職人の手業

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               目玉商品 バターボール バランスの奇跡

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                びくともしねぇ 己の無力さを知った7月の午後


   【 ポンディチェリー 】
 元フランスの領地で今も連邦管轄区となってる。 オーロビンドというおっさんとマザーというおばちゃんの作った新興宗教?みたいな本拠地があり、近郊にオーロヴィルという名のコミュニティーがある。 天理市とか信濃町のようなもんか。


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                一応フランスっぽい 街並み・・・・

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             マトリマンディル あの黄金球体の中で瞑想する ちなみに1人用


 
   【 チダムバラム 】
 踊るシヴァ神、ナタラージャを祀るその名もナタラージャ寺院しかない。 こいつが踊ってる限りこの世は存続し続ける。 この旅「インド道」で一番のお気に入り宗教寺院。 マイ好き寺院ベスト3入り。




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                聳え立つ寺院 1歩入ると居心地良かった

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               12世紀に造られてからいまだ寺院として現役 彩色もキレイ

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                       しっかりと残ってる夢物語

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                踊るシヴァ神 踊るのをやめた時 世界は破壊と再生を繰り返す

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                 山車のデカさより インド青年の笑顔に胸キュン



   【 クンバコーナム 】
 ヒンドゥー教寺院5箇所巡り。 シヴァ派クムベーシュワラ寺院の本尊はシヴァ自身が造ったリンガ(男根像)あり。 しぼんだ朝顔のようでシヴァ自身も包茎とみられる。 ヴィシュヌ派サランガパニ寺院のゴープラムの装飾は全裸女のフィギア陳列棚みたくなっていた。


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               なんの違和感もなく 町中を象に乗ってウチへ帰る男

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                極彩色のゴープラム(南インド式寺院) もうぬりえだな

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               歴史的アートなので完全無修正 ぼかしナシ

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                踊る電撃ナタラージャ 誰だ!? 包茎と言った奴は

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                ゴープラムを間近で見ると イッツ・ア・スモール・インディア

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               ハーレムとは まさにここにあり

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                聖なる裸体に感謝感激あめわれめ  
  


   【 ガンガイコンダチョ-ラプラム 】
 追加登録された世界遺産ブリハディーシュワラ寺院。 ここで近所の村から結婚式を挙げにきてた。


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             古き良き寺院が世界遺産になったばかりにきれいに作り直されたな…

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            とはいえ、ユネスコの許可なんていらない 自由、インドどこまでも自由!!

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                ガネーシャも おめでとう! って言った
   

   【 ダーラースラム 】
 ここも追加登録の世界遺産、アイラーヴァテシュワラ寺院。


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               馬が寺院を馬車に見立てて引っ張るてい

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               どこの寺院も 柱まで手を抜かない

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                夕暮れ寺院 シルエットも美しい



   【 タンジョール 】
 これこそ世界遺産と名乗っていい代物。 エジプトの神殿に匹敵するぞ、こりゃ。


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                世界遺産らしく観光客が多い

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               インドで2番目に大きい ナンディ像

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               その大きさは圧巻 まさに世界の遺産

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             当時はあれ以外高層建造物がなかったんだろうな あっ、今もだ!

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               昼間っから艶めかしく俺を誘う女神

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               おっぱいとケツにしか目がいかねぇ

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            ヤメテください、人が見てます ヤメテください、人が見てます ヤメテくださ



 ここまでで、インド最南端までの半分の道程で約400km。 かかった日数8日間。

 近場近場の細かい移動だから一回の移動距離も少ないし、バスも快適で旅し易かったぜ。

 後半戦は時間も押し迫ってきたから、移動距離増やして滞在都市を減らす予定だ。


 南インド。

 なんかインド人の観光客はいたる所にわんさかいるが、それ以外の外国人の観光客が極端に少ない。 オフシーズンってのも影響してるとは思うんだが。

 西洋人見ると、おっ?って振り向いちゃうくらい珍しい。

 日本人にいたっては俺しかこの世に存在しなくなったのでは?と思わせる程会わねえなぁ。

 あと、南インド人はデブが少ないのな。

 北の金持ちはみんなデブメタボでひどいもんだが、こっちは金持ってても痩せてんだよな。

 街や道での人間の密集度も格段に低くなってる。 これはうれしい。

 
 さあ、最南端まで残り半分。

 この先どんどん進むとインド一周の旅も半分終了か・・・・


 えーっ!? もう終わっちゃうんじゃねえか? 旅がっ!!

 いやだ、いやよ、いやなのさ。

 まだまだ遊び足んない37歳(当時)。

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                 とりあえずナタラージャ・ダンス 「 踊ってみた 」


 はぁ~、ますます全力で遊ばなくては。

 では後半に続くぜよ。


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          来週の木曜日まで 俺の魂のタブラーリサイタルでも聴いてろ!!                                          

           
                  
                                     From Naokys!


※2009年5月20日から2009年10月22日までの五カ月間にわたった抱腹絶倒な大天竺一周の旅、あの名作【 インド道 】シリーズがリメイクされ、ナオキーズ!旅ブログ 『 ぶらっと、旅る。 』にて蘇る。


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 『 インド道 セブンス 』

    「 プリー沈没 」 2009年6月29日~7月8日



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                プリーの宇宙3兄弟  仲良し!!


 ナマステ~~!!

 日本全国、世界各国の女子高生の皆さん。 さあ、今回も始まりました、ナオキーズ!プレゼンツ旅日記 『 インド道 』 のお時間です!!!


 さてさて、すでに日本を出てから1ヶ月半の月日が流れ、最早日程の半分ほどを使い果たし、今どうなの?どの辺なの?え?日本じゃないの!?ってな感じで思い思いに千差万別だと思われますが、さてどうでしょうか。

 実際、まだ北インドの仏教聖地巡りくらいしか本格的にスタートしてません。

 ほんとにこの広大な大天竺をあと1ヵ月半で周れるのか? いや、まず無理でしょう。


 だもんで、途中でやめるよりも、旅する期間をちょいと伸ばしてでも周りきる所存でございます。

 応援よろしく。

 資金援助希望の方は口座教えますんで恐縮するくらい振り込んじゃってな!



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                なんだかんだで懐かしのプリー駅到着~


 一人旅と言うといろんなイメージがあるよね。

 自分をひたすら信じて世界中をあても無く放浪し、髭ぼうぼう、髪は後ろで束ねて砂嵐とか吹き荒れる中を歩いてたりだとか、TVでしか知らないような異国情緒な街中でその土地の食べ物に喰らいついたりだとか、あと猿岩石みたいにバックパックのみで無一文で飛び出し、現地人と仲良くなりつつ働かしてもらったりしながらちょっとづつ歩を進めてくだとかそんなイメージがあるよね。


 確かに、そんな事もないことは無い。


 だけど実際はもっと手軽で、全然難しくも面倒くさい事もなくって時間さえあればサルでも出来るのがバックパッカーの一人旅だ。

 ウルルン的な滞在もあるし、聞いた事もない世界遺産を目の当たりにしたりもするよ。


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                こんなポーズ取ってくれりゃ 何枚でもシャッターきるよ!


 人により時間も資金も旅のスタイルも異なるのは当然だわな。

 旅の仕方は違えども大抵はみな同じようなルートを通ったりするから、旅の途中での思わぬ再会なんかも結構あったりする。


 日本人というのはとかく群れたがるのも一つの特徴だ。

 世界中にいくつもの日本人宿と呼ばれる安宿が存在するのもその現われだと思う。

 スペイン人宿とかフランス人宿とか聞いた事ないもんな。

 そんな日本人宿でまたばったり再会なんてのもよく聞く話だぜ。


 基本的に旅人は国籍を問わずそれぞれに目的というものがある。

 今回の俺の場合だと、「 仏跡巡りとインド1周 」ってとこだろ。

 そしてその目的って奴に向かってひたすら旅進めるんだが、どうしても途中で一息入れないと駄目なときがある。

 ・・・・疲れんだな、常に気ィ張ってんとよ。

 そんな時に日本人宿とかに行くと、日本人と日本語で会話が出来るし、各地の新鮮な情報が手に入ったりと、得るものは大きく心も休まるのだ。

 だがいい事ばっかでもねえんだな。

 そこに日本の漫画がずらりと置いてあったりすると全巻読破するまで外に出る事すら出来なくなったりする・・・・

 このようにしばらく同じ場所、同じ宿から一歩も動けなくなる事を昔から旅人は【沈没】と呼ぶのだ。


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                こんな笑顔にも 沈没す~る~わ~


 人により【沈没】と認定するにはその滞在期間に相違がある。

 1週間の滞在で【沈没】と言う人もいれば、1ヶ月くらい滞在しないと【沈没】とは呼べないと言う人もいる。

 が、一概にその人の旅の全工程日数によって変わってくるんじゃねえかと俺は思ってる。

 ちなみに俺の場合、2週間以上の滞在で【沈没】認定。

 13日間じゃまだ認定はしねえ。 14日間ジャストでも、3ヶ月間まったりでも、もう14日さえ越えたら立派な【沈没】と呼ぶのだ。

 また【沈没】内容も人様々で、【沈没】理由もそれぞれにある。

 とにかく自分が気に入った宿と過ごしやすい部屋、街なんかが面白かったらそりゃもう出る気が薄れてくる。

 しばらくこのままでいいやなって妥協しちまうんだ。

 あと、洗濯物が乾きやすいのも原因の一つになるぞ。


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                海岸にラクダってのもプリーならでは


 数年前、引きこもりって言葉の世界版が「外こもり」って呼ばれてた事があった。

 例えばバンコクに行ったはいいが、2週間同じ宿で好きな時間に寝起きして、好きな漫画読み漁ったり、ネットしたりして、全く観光もせずに帰国するといった行為をそう呼んだのだ。

 俺はさすがに観光とか好きなもんでちょくちょく出かけるんでそれはどうかと思うが、実際俺も沈没してる時のやってる事といったら、「外こもり」のそれと全く変わらんのだよ。


 そんな【沈没】事情だけど、世界に散らばる名立たる日本人宿はその【沈没】の可能性を大いに秘めているのだ。

 だってよ、例えば散々インド人と戦ってきていきなりそんな治外法権みたいな空間に入ったらそりゃあんた、お釈迦様でも出られんべえよ。


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                 夢の自由気ままな独房生活 



 タイ・バンコクのトラベラーズロッジ(2015年現在もうない)、ネパール・ポカラのペンギン村ゲストハウス、インド・バラナシの久美子ハウス、インド・プリーのサンタナロッジ、パキスタン・フンザのコショーさんゲストハウス(昔の宿はもうない)、エジプト・カイロのサファリホテル。

 日本人宿と呼ばれる宿に、2週間以上俺が【沈没】してた事のある宿だけでもこんだけある。

 まだまだこの様な日本人宿はあるのだが、何日いたかあんま思い出せんので勘弁な。


 6月26日にプリーin。

 以前に3ヶ月【沈没】してお世話になったサンタナ・ロッジという宿にまた来訪した。


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                改良前の往年のサンタナ・ロッジ


 プリーに着いたら、運良く年に1度のお祭りシーズンで、ラタ・ジャートラという1週間の祭り期間の真っ最中だった。

 プリーはなんてこたぁない、デカい波が来りゃ1発で消滅しそうな小さな漁村なのだが、この町にはジャガンナート寺院って言うヒンドゥー教徒の聖地があってそれで町が成り立ってるようなもんだ。

 そんな聖地のお祭りだってから、会場になるところのインド人の多さが半端ねえ。

 渋谷の交差点が青になった時みたいに人込み人込み。

 それもほぼインド人の男衆が占めてるぞ。

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                   どこにいたのか 人がわんさか

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                お祭りだから そりゃもう お祭り騒ぎ!


  ジャガンナートには宇宙神の3兄弟が祀られててお祭りの内容は、3兄弟分それぞれの、高さ10mくらい?の山車3基が寺院通りを驀進する狂喜の祭り。

 最終日に山車が動くというので行ってはみたが、引っ張る荒縄が見えない程インド人がその縄の周りに集まり引っ張ってる。

 山車の上には上半身裸の信者がわんさか乗っていて、愚民どもを扇動する。

 突然動き出す山車のスピードはびっくりするくらいの迫力だ。

 近づくと危ないのは、走り出すデカい山車を避ける為に周りで見物しているインド人観光客が一斉に逃げ出すのに巻き込まれそうになるからだ。

 命からがらは大げさだが、毎年何人か死んでるそう。


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                勇壮だが手作り感半端ねえ 主役の山車3基

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                動き出した・・・・

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                途端にパニック インド人・・・・

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                 この群衆の中を3基の山車は 突き進む!!

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                山車の上にも 乗っとる乗っとる


 ・・・・そんなプリー。

 2週間滞在してお祭りに1回行っただけ。

 あとはもう・・・・ すいません、【外こもり】でした。


 各国に数ある日本人宿の中でも最高のおもてなしを提供するのがサンタナ・ロッジ。

 宿代には朝晩2食付き、おまけに朝夕2回のチャイのご奉仕。

 他にも日本食メニューも豊富でいたれり尽くせりなのだよ。

 病気になったら薬も買ってきてくれるし、列車や飛行機の手配もOK。

 以前来た時より改装されてて少し小奇麗な感じになってるし。

 もちろん漫画や文庫本も腐る程用意してあり、ネットも出来る手軽さだぜ。

 だもんで、1歩でも宿建物内に入ったらもう出られない・・・・

 各階に新しく柵が付き、屋上に上がるのにもドアと鍵が付いた。

 3階の共有スペースも心なしか開放感が感じられなくなったな。

 檻に囲まれたまるで監獄の中にいるようだよ。

 それでもそこに上記の過剰なサービスがあったら外に出る必要はまったくねえ。

 そう、だってここは天獄なのだから・・・・

 そんな事態に陥ることが分かっちゃいたから、なるべく早くに移動する計画だったがそれも失敗した。

 俺の乗った旅船は、少しづつ浸水してきて、気が付いたら煙を上げて海の底に沈んじまった。

 う~ん、満喫! いや、轟沈!!

 それにしても早かったかもなぁ、今回浸水し始めたのは・・・・


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               たまに外に出ても のんびりプリー村

 そういう事で日本で働いてる人には理解出来ない【沈没】の世界かも知れないが、一人旅とはこういった感じで静と動の繰り返し。


 あと残りの人生63年。

 3ヶ月くらい夏休みが続いたって誰も文句言わんだろ、まだまだ俺のハッピー・サマー・ホリデーは続くのじゃ。

 毎日楽しいから文句があんなら笑いながら聞いてやるぜ?

 ストレスなんて言葉は今の俺の辞書には載ってねえしな。



 だがしかし。



 プリーを後にしたら、もうそこからは南下を一気に進める。

 なんだかんだ言ったって俺はやるときゃやるよ。

 やってみなきゃ分からん事ばっかな世の中だぜ!?


 俺様の人生をまだまだより一層楽しいもんにする為にっ!!


 ガンバリマサラ!!!



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                   木曜日までの暇つぶし


                                                   From Naokys!


※2009年5月20日から2009年10月22日までの五カ月間にわたった抱腹絶倒な大天竺一周の旅、あの名作【 インド道 】シリーズがリメイクされ、ナオキーズ!旅ブログ 『 ぶらっと、旅る。 』にて蘇る。


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 『 インド道 シクス 』


 「 ダージリン・ハニー 」  2009年6月19日~6月25日


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                                       ちゃんと線路は現役

 
 窓の開閉が非常に困難なインド特有のおんぼろバスで1時間も走った頃だ。

 小さな、本当に小さなまるで遊具のようなトイトレインの線路と並走し、時に交差するその車道は谷を避け尾根沿いに蛇行しながら、ぐんぐんと延びていく。

 頭上を見上げると手が届きそうなくらい雲がもう間近に迫っていて、ヒマラヤはおろか山頂すら見えない。

 バスでいま走って来た道や谷沿いには薄い霧がたちこめ昇ってくる。

 そして見渡せる辺りの山々の斜面は、どこを見ても深い緑広がるお茶畑になっていた。

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                   バスよりちいさい玩具トレイン

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               側溝ではなく線路


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                  霧の街・ロンド… ダージリン

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                 茶畑山斜面
 

 紅茶でつとに有名な地・ダージリン。

 北インドの東方に位置し、標高約2100mの山の中、ここはもうヒマラヤの麓だ。

 かつての東インド会社が作った「トイ・トレイン」という世界遺産にもなってる列車で有名でもある。

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                 到達! ダージリンの街中

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                  世界遺産 トイ・トレイン


 ここダージリンでは斜面を使っての茶園がいくつもあり、各農園によって勿論味がそれぞれに違うのだ。

 1年間で4回茶摘みの時期があるそうだが、なんと今の時期(5~6月)のセカンド・フラッシュが一番おいしいと言う。

 それを飲むのもここへ来た楽しみの一つだ。

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                ハロッズ所有の茶畑農園 
 

 おんぼろバスは3時間半でダージリンの街に辿り着く。

 麓からここまで山道を走りいくつもの村や町を抜けてきたが、その全てが山の斜面にうまいこと建てられている。

 トイトレイン路線のひとつひとつの駅もそんな風だ。


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                   何階だとかはもう関係ナッシング


 その中でも、山の上の終着駅があるダージリンは大きな街で、横移動の平行な街歩きは対した事ないのだが、縦移動の上下昇り降りが急斜面な為に、非常に苦しい。

 標高2000mを超える街歩きは動きを制限するし、息もあがるのでキツイのだ。

 こういう時の為に日頃から缶ピースという両切り煙草を吸って肺を鍛えてるのだが、どうもまだまだ修行が足りないようだ。

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                 平行な道はごく普通の道だ

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                  上下移動はなるべく避けたい山の道
 

 インド人の避暑地としても名高いダージリン。

 下界は今の時期、猛暑に入っているのでここはオンシーズン、ということで、インド人観光客が大半を占めている。

 気温が低く過ごし易いのはいいのだが、ちょうどこれから雨季に入るところなので、いつでも天気が悪くヒマラヤの雄大な風景など全く見られない。

 上を見ても下を見ても、白い雲や霧に包まれていて自分の目線空間しか街が見えなくなる時もある。


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                下に雲があっても 上にもいる 崖沿いに建つ立派な庭


 湿度がかなりあり、洗濯物が150%乾かないのには頭を抱えた。

 前日の夜に日本てぬぐいとスポーツタオル、トランクスを部屋干ししたのだが、朝になってもまだ濡れてた。

 そのまま干しっぱなしで結局3日後には乾いたが、当然ナマ乾きです・・・・
 

 ダージリン鉄道の始発となるニュージャルパイグル駅から終点ダージリン駅まで、その標高差は2000M、走行距離88KM、7時間半もかかり、世界遺産トイ・トレインは蛇行の続く山道を驚くほどの遅さで進む。

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                 路面電車より列車より

 ダージリンへ向かう当日、始発駅にてトイトレインのチケットを手に入れようとしたのだが、あいにく上りも下りも5日~7日先までオンシーズンのため、予約でいっぱいでチケットが取れなかった。

 なので、行きの登りはバスを使ってダージリンまで行ったのだが、鉄道よりもダントツに速く、半分以下の所要時間しかかからず、いかにトイトレインがゆる~くのどかな走りなのかが判るだろう。


 終着のダージリン駅からそのひとつ前のグーム駅までの往復ライドチケットというのがツーリスト用に発売されていて、これなら当日でもなんとかトイトレインに乗れる。

 片道50分の観光用周遊列車だ。

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                 ツーリスト向け トイトレイン


 ディーゼル車に牽引された3両の列車は軋む音を鳴らしながらゆるく進む。

 窓から顔を覗かせると山の斜面や壁がスレスレに迫ってきて危ない。

 商店街なんかも動体視力が良くて身体能力が素早ければ列車に乗りながら万引きも可能だ。

 だが、走って追いかけられたら簡単に追いつかれて捕まるが。

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                 何も問題はないらしい

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                   何も危険はないらしい


 こんなに小さな電車で遅いのに、いまだに現役でがんばってるのはえらいな。

 インドには4つの登山鉄道があるらしく、そのうちの2つが世界遺産に登録されてるそうだ。

 電車マニアではないが、この調子で4つの登山鉄道制覇も目論んでみようか。

 
 二番摘み茶は予想以上な美味しさで、もっとたくさん飲んでればと悔やんだ。

 街中にある1件の喫茶店併設紅茶店で、セカンド・フラッシュ(二番摘み茶)、キャッスルトン(茶園名)を注文した。

 紅茶の種類なんか知らないし、メニュー見たってどれがどのように良いのか見当もつかないから店員にどれがお薦めかと聞くと、

 「キャッスルトンがいいんじゃない?」

 と、その茶園名を告げたのだ。

 はたしてどんな紅茶が出てくるのかしらんと心待ちにしていると、透明のカップに入ったキャッスルトン登場。

 色は薄めの黄色で緑茶っぽい。 手に持ちカップを顔に近づけるまでもなく、ほのかなふんわりとした上品な匂いが漂う。

 色の割りに味がしっかり出てて何度でも飲みたくなる調度よさ。

 いままであまり外で紅茶なんか頼まないからかも知れないが、こんな美味い紅茶は初めて飲んだ。

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                 でも仕事はあくまでインド流

 
 ダージリン。

 インドにありながらにして非インド。

 食もチベット料理、ネパール料理が主。

 人種もネパーリーやチベタンが多く、日本人に良く似た顔を普通に見かける。

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                  日本でよく見る顔 多し


 ヒマラヤ杉に茶と緑も多く水分過剰だがみずみずしい。

 おかげで涼しく過ごせて食欲も沸く。

 周りの景色を拝めるくらい天気が良かったらもっと印象も変わるのだろうが、雲の中に浮かぶ霧すさぶ街としての印象もアリだ。

 滞在日数ダージリンは4日間だ。

 少し物足りないくらいが一番よい。

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                 トイトレイン 蒸気機関車Ver.

 

 次の街はコルカタ。

 600km南に下る夜行寝台バス、シングルベッド確保・・・・


 12時間後の朝早くコルカタに到着だ、と言われたのだが、到着したのは16時間後の昼間だった。

 寝台車のシングルベッド、寝てるときは最高に居心地良しなスペースなのだが、起きてるときは苦痛でしかないのだよ。

 とにかく天井との差があまりなく、寝転んだ状態でしかいられないのでずいぶんと腰に負担がかかったわい。

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                 ここに16時間閉じ込められた・・・・
 

 インド旅行の中継地点としてのコルカタはこれで5回目の来訪となり、昔から有名な「安宿パラゴン」も5回目となる宿泊。

 ここは毎回来るたび毎にだいぶ雰囲気が違う、おもしろい所だ。

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                 傘は日傘の代わりです

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                  果実はたわわだが 店主にやる気は見られない

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                  蒸し暑いのに全部が多い・・・・


 しかし暑い、蒸す。

 物凄く蒸し暑い。

 昨日まで涼しいダージリンにいたのが嘘のような暑さだ。

 洗濯物はすぐ乾いて良いんだけど、来てる服のが先に汗でびしょびしょになり何度もシャワーを浴びるハメになる。

 しかもこのクソ暑い最中、冷たい水なんか出ねーよ、シャワーはいつもお日様に熱されたお湯。

 屋上に水タンクがあり毎日ほっかほかだ。

 浴び終わり、蛇口を閉めた頃にはまた汗かき始めてるような状態だ。


 これからここから南へ向けての第一歩が始まるのだが、蒸し暑すぎて早くもダージリンに帰りたい。。。
 
 

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                  木曜日まで待ってるよ!
 
                                        From Naokys!


※2009年5月20日から2009年10月22日までの五カ月間にわたった抱腹絶倒な大天竺一周の旅、あの名作【 インド道 】シリーズがリメイクされ、ナオキーズ!旅ブログ 『 ぶらっと、旅る。 』にて蘇る。

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プロフィール

naokys!

はじめまして!             
 旅好き、アジア好き、遺跡好き、神社仏閣好き、大道芸好き、パフォーマンス好き、民族音楽好き、倍音好き。

 人生どうにかなりそう!アジア人を見てそう思い、楽観的・わがままになってゆる~い人生、テンションあげて生きてます。

 あぁ、もう残り半分。 旅に出ねば。 

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